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三船敏郎とクリント・イーストウッドの用心棒は本当に安心感がありますねえ。


『荒野の用心棒』(1964年・伊)
荒野の用心棒
スタッフ
監督:セルジオ・レオーネ
脚本:ヴィクトル・アンドレス・カテナ、ハイメ・コマス・ギル、セルジオ・レオーネ
製作:アリゴ・コロンボ、ジョルジオ・パピ
音楽:エンニオ・モリコーネ
配給:ユナイテッド・アーティスト
キャスト
名無しの男ジョー:クリント・イーストウッド
マリソル:マリアンネ・コッホ
シルバニト:ホセ・カルヴォ
棺桶屋ピリペロ:ヨゼフ・エッガー
鐘つきホワン・テディオス:ラフ・バルダッサーレ
アントニオ・バクスター:ブルーノ・カロテヌート
ジョン・バクスター:ウォルフガング・ルスキー
ドナ・コンスエラ・バクスター:マルガリータ・ロサノ
エステバン・ロホ:ジークハルト・ルップ
ドン・ミゲール・ベニート・ロホ:アントニオ・プリエート
ラモン・ロホ:ジャン・マリア・ヴォロンテ


 セルジオ・レオーネ監督作品「荒野の用心棒」。原題タイトルは「Per un pugno di dollari

 淀川長治が「マカロニ・ウェスタン」という呼び名を定着させた映画でもありますね。でもこの映画はどうも中身のない西部劇、という暗喩が込められているという説があるようで、私はそれを知ってしまったらマカロニ・ウェスタンという呼び方は使いたくなくなりますね。では私は正しい呼び方であるスパゲッティ・ウェスタンで呼んでいこうと思います。

 主演はクリント・イーストウッド。彼は元々アメリカのテレビドラマ「ローハイド」ですでに日本でもアメリカでも大人気でした。ローハイドはこの映画の翌年に放送終了していますので、この映画が作られたのはドラマの放映最中だったということですね。イーストウッドもこの映画の撮影が終わったらアメリカに帰ってまたドラマに出ています。

 ストーリーは完全に黒澤明の「用心棒」(1961年)ですね。でもセルジオ・レオーネらは東宝に許可を取っていなかったので訴えられちゃいました。結局、レオーネ側が負けて金を払ってますね。でもこの払った金額というのが少なくて黒澤明は日本の映画に疑問を持ち、ハリウッドへ行く原因にもなったそうですよ。

 この映画はぜひ吹き替えで観たかったです。山田康雄のクリント・イーストウッドで痺れたかった。今度、吹き替え版も観賞しますよ。


【あらすじ】

 アメリカとメキシコ国境にある小さな町サン・ミゲルに一人のガンマンが流れついた。ガンマンはこの町で二つの勢力が抗争状態であることを知り、この二つの勢力を同士討ちさせて壊滅させてしまおうと目論み、酒場のオヤジに泊めてもらう・・・


♪ エンリコ・モリオーネ


荒野の用心棒のシーン













【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 アメリカ=メキシコ国境の小さな町サン・ミゲル。

 ガンマンのジョー(クリント・イーストウッド)はサン・ミゲルにやってきた。

 町に入って最初に見た光景は、子供がママであるマリソル(マリアンネ・コッホ)に会おうとして太った男チコ(マリオ・ブレガ)に威嚇射撃され、子供の父が理不尽な暴力を受け、町を追いだされそうになっているところだった。

 町に不審な予感を感じたジョーは町の鐘つきホワン・テディオス(ラフ・バルダッサーレ)に話しかけられ銃を買いたいのか?とかしつこく聞かれる。

 その後、ジョーはバクスター家の子分たちからからかわれて馬の足元を撃たれ馬が暴れてしまう。ジョーは馬を下りて、近くの酒場に入り込んだ。

 酒場のオヤジのシルバニト(ホセ・カルヴォ)は酒をおごり、ジョーにさっさと町を出ていくよう勧める。

 この町では酒を売り物としているロホ兄弟と銃を売り物としているバクスター家の二大勢力がいるらしい。この二つの勢力は抗争状態にあるが、どうやら今のところロホ兄弟が有利らしい。しかし町自体は物寂しく、儲かってるのは棺桶屋のピリペロ(ヨゼフ・エッガー)くらいらしい。

 ロホ兄弟にはラモン・ロホ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)という凄腕ガンマンがいるらしい。ジョーはあることを思いつき、ロホ家に向かって俺を雇え、と叫んでからバクスター家の方へ向かっていく。

 バクスター家では先ほどジョーを馬鹿にしたガンマン4人ほどがいた。ジョーはそのガンマン4人に先ほど馬を馬鹿にした仕返しだ、とか言ってガンマンを4人とも撃ち殺してしまう。

 そこにジョン・バクスター(ウォルガング・ルスキー)という保安官が出てくる。ジョンはジョーに対して逮捕して処刑するぞ、と脅すがジョーは使えない保安官は遺体でも埋めてろ、と一蹴して去って行った。

 ロホ兄弟の屋敷に入れてもらったジョー。ドン・ミゲール・ベニート・ロホ(アントニオ・プリエート)は彼を用心棒として気に入り100ドルで雇うことを決める。エステバン・ロホ(ジークハルト・ルップ)はアメ公ごときに100ドルも払うのか!と反発するが、ミゲールはジョーの腕を恐ろしがり飼いならすことを決めていた。

 ジョーはとりあえずこの屋敷で寝るのは嫌になったので、酒場のシrバニトに泊めてもらうことに決める。

 やがて町にメキシコの騎兵隊が巡回にやってきた。ジョーはシルバニトと馬車の積み荷には何が入っているんだろう、と会話をしていた。

 翌朝、ジョーはシルバニトと不思議な動きをする騎兵隊を追いかける。やがて騎兵隊は川岸に止まった。

 騎兵隊はどうやらアメリカ北軍の格好をした連中と武器の取引をしているようだ。しかし突然、北軍の連中が騎兵隊をガトリング銃で撃ちまくり騎兵隊を壊滅させてしまう。

 どうやら北軍の格好をしたラモン・ロホ率いるロホ家のメンバーたちだった。ロホ家は騎兵隊が所持していた金塊を奪って去って行く。

 ロホの屋敷に戻ったジョーは何食わない顔でラモンと挨拶する。ラモンは町でバクスター家との抗争を止め和平協定を結ぼうと考えているようだった。夜にでも一緒に会食の算段らしい。

 ジョーはバクスター家とロホ兄弟の間で同士討ちを起こし、二つとも壊滅させようと目論んでいたことをシルバニトに話す。シルバニトは大笑いし、抗争が終わったらお前さんはお払い箱だ、とこの町から去ることを再び進言する。

 夜。バクスター家からジョン、息子のアントニオ(ウォルフガング・ルスキー)、そしてジョンの妻で旦那を尻に敷くドナ・コンスエラ・バクスター(マルガリータ・ロサノ)が出ていき会食のためにロホの屋敷へ向かう。しかしコンスエラはかなり警戒していた。

 一方、ジョーはシルバニトを連れて棺桶二つを持って墓場に来ていた。ラモンが殺害したメキシコ兵士2人の遺体を、川から拾って墓場に放置した。ジョーにはある考えがあるようだ。

 ジョーはまずバクスター家に戻ってきたコンスエラとジョンに金塊を騎兵隊から強奪し、生き残りの兵が墓場にいる、ということを話す。その兵士がすでに死体となっているとも知らず。

 裁判でその兵士を証言台に立たせるべく保護しに向かったバクスター家の面々。その後、ジョーは今度はロホの屋敷に行き生き残っていた兵を保護しにバクスター家が向かった、ということを話す。ロホ兄弟らはすぐに兵士の口封じをするために墓場へと向かう。

 墓場で兵士二人をめぐって銃撃戦が展開された。その兵士二人がジョーの用意したメキシコ兵の死体である、とも知らず。やがてラモンが兵士二人を撃ち、バクスター家は撤退。道中にアントニオ・バクスターがロホ兄弟に捕らわれてしまう。

 一方、ロホの屋敷に残っていたジョーは倉庫の見張りを気絶させ倉庫に潜入して金塊の入った樽を発見し、金塊の入った袋をいくつか持っていく。

 やがて倉庫の怪しい気配を察知したマリソルが倉庫に入ってきてジョーは彼女を思わず気絶させてしまう。やがてロホ兄弟が屋敷に帰ってきてアントニオを誘拐した、ということをジョーは聞き、マリソルを抱えてバクスター家へ向かう。

 バクスターの屋敷にマリソルの身柄を引き渡したジョー。翌日、マリソルとアントニオの人質交換が行われるが途中、様子を見に来たマリソルの夫だった男フリオと息子ヘススが出てきてしまう。

 マリソルはラモンが気に入っている妾の女だった。しかしマリソルはフリオの妻で、ラモンが半ば強引に奪ってフリオとヘススに殺されたくなければ町から出ろ、と再三脅していた。

 マリソルはヘススの顔を見て思わず抱き着いてしまう。フリオもやってきて壊された家族は再会の涙を浮かべていた。

 気に入らないラモンはフリオとヘススを射殺するよう指示。部下がヘススを殺そうとするが、シルバニトがショットガンを持ち出しその部下を脅す。

 ジョーはマリソルにラモンのところへ戻るよう指示。マリソルはラモンのところへ戻って行きヘススはまた泣きじゃくる。

 一方、戻ってきたアントニオをコンスエラはビンタする。こうしてその場は収められた。

 夜。ロホ兄弟の屋敷では宴会が開かれ、お遊びでジョーが鎧を撃っていた。その後ろからラモンがウィンチェスター銃で鎧の心臓部分を正確に狙い撃ちしており、
「俺は心臓を撃って必ず仕留めるんだ」
 と得意げに語り、普通の拳銃よりウィンチェスター銃の方が強いと語っていた。

 酔っ払ったジョーは寝室に運ばれベッドに寝かされた。しかしそれは演技でジョーはベランダから出てマリソルが捕らわれている小屋に向かう。

 小屋に入ったジョーは見張りを皆殺しにし、大勢の犯行であるように現場を見せてからマリソルを解放し、フリオとヘススに引き合わせ金塊を渡して遠くに逃げるよう言う。

 マリソルはなぜこんなに優しくしてくれるのか、と聞くとジョーは昔助けられなかった女がいた、と話し三人を逃がすのだった。

 やがて銃声を聞きつけたロホ兄弟の増援が到着。ジョーは増援の目を盗んで、屋敷に戻る。

 屋敷に戻りベランダから自分の部屋に入ろうとした時、部屋には先客が。ラモンだった。ジョーがマリソルを逃がしたことがバレてしまったのだ。

 その後、ジョーは拷問を受ける。徹底的に痛めつけられるがマリソルの居場所を吐かなければ殺されはしなかった。ジョーは頑なに白状せず、半殺し状態で一旦は引き上げる。

 再び拷問を再開しようとした子分二人をジョーは大きなタルを転がして返り討ちに潰して、廊下に隠れる。

 やがてラモンらが拷問部屋に入り込み、ジョーを探す。ジョーはその隙に入口に火を放ち、屋敷を脱出する。

 ラモンらはすぐさま町を捜索。酒場に殴り込み、シルバニトをリンチして吐かせようとしたりしていた。その場面を目撃したラモンは棺桶の中に隠れ、棺桶屋のピリペロに町の外の廃坑まで連れて行ってくれるよう頼む。

 道中、バクスター家に差し掛かる。ロホ兄弟はジョーがバクスター家に逃げ込んだのでは、と思いバクスター家を奇襲。爆弾を仕掛けたり放火したりして家の中の住人たちを外へ誘き出す。

 家から逃げ出したガンマンたちを次々と殺害するロホ兄弟たち。やがて丸腰のジョンとアントニオが出てきて投降して町から出ていくから殺さないでくれ、と頼み込むがロホ兄弟は容赦なく彼らを殺害する。

 最後に出てきたコンスエラはロホ兄弟を人殺し、と罵るが彼女も無残に殺害される。その一場面を棺桶に隠れて目撃していたジョーは
「ショーは観終わった。さあ行ってくれ」
 と頼む。

 廃坑で身体を回復させていたジョーは鉄板をやすりで削って細工し、その鉄板に銃を撃ちこんでいる。どうやら鉄板の強度を確認しているようだ。

 やがてピリペロが情報を持ってやってきた。どうやらシルバニトが意地でもジョーの居場所を吐かないので吊るされたらしい。ジョーはピリペロからガンベルト、リボルバーとオマケでダイナマイトを渡される。

 町ではシルバニトの老体が吊るされ拷問を受けていた。そんな時、突如町で爆発が起こる。

 煙をバックにジョーが歩いてくる。ラモンはジョーの心臓を撃ちジョーは倒れた。

 しかしジョーは起き上がってくる。何度撃ってもジョーは何度も起き上がって近づいてきた。ラモンは恐怖で仕方がない。

 やがてジョーは腹の中に隠していた鉄板を見せつける。そこには弾痕が。ラモンは呆然としている隙にジョーは5発撃ってラモン以外のミゲール含めた5人を撃ち殺す。

 それからラモンはシルバニトの吊るされた綱を撃ち落とし、シルバニトを解放させる。

 生き残ったラモンにジョーは「拳銃よりウィンチェスター銃の方が強いかどうか証明してみろ」と言ってジョーが落としたライフルを拾わせる。シングルアクション弾倉固定のリボルバーとレバーアクション、チューブ弾倉のウィンチェスターライフル銃との実包装填からの勝負となる。

 装填が早い分、ジョーのリボルバーの方が銃口を向けるのが早かった。ジョーはラモンを撃ち、ラモンは苦しみやがて息絶える。

 やがてジョーが近くの建物の2階から水平2連ショットガンで狙われる。それを解放されたシルバニトが別の水平2連ショットガンで撃ち、ジョーを狙っていたエステバンが撃ち殺される。

 棺桶屋のピリペロが嬉しそうに死体の寸法を測っていた。シルバニトはジョーに治安が良くなるだろうから、もう少し居ないか?と誘う。ジョーはもうすぐ来るであろうメキシコやアメリカ政府に縛られるのはゴメンだぜ、と言って馬で去って行った・・・

※画質悪いので注意

A Fistful Of Dollars final scene-bir avuc dolar... 投稿者 karazeybek1919






 この映画は西部劇に転換したからこそ、オリジナルよりよくなったシーンとかもありますね。例えばオリジナルの「用心棒」では仲代達矢がアッサリとやられますが、ラモンはなかなかにしぶといですねえ。刀だから良い、というオリジナルのシーンもあれば、銃だからいい、というこっちの映画のシーンもあります。

 まあ本音を言えばオリジナルの方が好きですね。何せ向うはキャストも脚本もとにかく完璧ですから。しかしこっちの荒野の用心棒だって並ぶまではいきませんが、かなり頑張って近づいている作品だと思います。刀と銃の良さ、味の違いがオリジナルも観てこっちも観れば比較できていいですよねえ・・・

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