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驚き短編映画です。


『肉片の恋』 Meat Love (1989年・捷)
スタッフ
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル


 ヤン・シュヴァンクマイエル監督作品「肉片の恋」。原題は「Meat Love

 多くは語りません。というか語れることがありません。ただ見た映像が全てです。私としてはこの発想力の凄さを褒めたいですねえ。面白おかしくて、ちょっと不気味かもしれません。そしてこの世界は不可思議そのものです。

 ヤン・シュヴァンクマイエル。この人はチェコの映像作家さんです。お父さんのヴァーツラフ・シュヴァンクマイエル監督も映像作家さんらしいです。ヤンさんは、鬼才とでも評しましょうか。彼の作品は変なのばっかりなんですが、人によってはそれがやみつきになるようです。ただ私がこの監督の作品に初めて触れたのが「部屋」で強烈なトラウマを植えつけられたので少し苦手な監督さんでもあります。


【あらすじ】

 男の子らしき自我を持った肉片と女の子らしき自我を持った肉の恋愛。









【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 大きな肉をナイフが切って2枚の肉片が誕生する。

 肉たちは自我を持って動き始め女の子らしき自我を持った肉片がスプーンを鏡がわりに自分の顔を見つめる。

 もう一枚の男の子らしき肉片が女の子らしき肉片の気を引こうと背中を叩く。驚いた女の子らしき肉片はビックリしてスプーンを落としすぐにタオルで体を隠す。

 男の子らしき肉片はラジオをつけて良いムードを作りダンスを誘う。二枚は手を取ってダンス。

 やがて女の子らしき肉片が小麦粉をお風呂に見立て粉を掛ける。よくもやったなー!と男の子らしき肉片も小麦粉に飛び込み二枚は肉肉しく絡み合う。

 やがてその二枚にフォークが突き刺さり油に揚げられた・・・





 楽しげですが、結末がどこか残酷ですねえ。「部屋」のブログで触れましたが、ヤン・シュヴァンクマイエルは食べることが嫌いなんだそうです。でもこの映画では肉を美味しそうに撮ってくれてますね。

 この映画の解釈は何だかいろいろありそうですが、私個人の解釈としますと、シュヴァンクマイエルが食事行為を嫌っていることは前述した通りなのですが、人間が生物を食す、という残酷さを表しているような気がします。皆さんこどもの頃に「泳げたいやきくん」を聞いて「何で漁師のおじちゃん鯛焼き食べちゃうの・・」と思ったことありませんか?大人になるにつれて忘れていくこの感覚を視聴者に思い出させようとしたのではないでしょうかね。

 もう一つの解釈としては肉の塊が人間の仕草をする、ということを重視して考えて人間は自我を持った肉塊に過ぎないということでしょうか。つまりこの映画の肉片くんたちは人間そのもの。あんたらも結局もっと強い肉食生物が現れれば食われる存在になり得るんだよ、という主張かもしれません。あるいはこの解釈二つを足して混ぜ合わせたものかもしれませんね。

 どっちにしろ監督自身が何を意図して作ったのか正確な答えは私には分かりません。

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Category: 洋画ナ行
アラン・ラッドの哀愁西部劇です。


『ネブラスカ魂』 Whispering Smith (1948年・米)
ネブラスカ魂
スタッフ
監督:レスリー・フェントン
製作:メル・エプステイン
原作:フランク・H・スペアマン「囁きのスミス」
脚本:フランク・バトラー、カール・カム
撮影:レイ・レナハン
特殊効果:ゴードン・ジェニングス
音楽:アドルフ・ドイチュ
キャスト
ルーク・スミス:アラン・ラッド
マーレイ・シンクレア:ロバート・プレストン
マリアン・シンクレア:ブレンダ・マーシャル
ビル・ダンシング:ウィリアム・デマレスト
エミー・ダンシング:フェイ・ホールデン
ジョージ・マクロウド:ジョン・エルドレッジ
マクスウィギン保安官:ウィル・ライト
ビル・バッグス:J・ファーレル・マクドナルド
リーロイ・バートン:ワード・ウッド
ギャビー・バートン:ボブ・コートマン
ソウバック医師:ドン・バークレー
ブレイク・バートン:マーヴィン・ヴァイ
ホワイティ・デュ・サング:フランク・フェイレン
バーニー・レブストック:ドナルド・クリスプ


 レスリー・フェントン監督作品「ネブラスカ魂」。原題は「Whispering Smith

 原題を訳すと「囁きのスミス」。これと同じ原作を扱ったTVドラマに「スミスという男」という西部劇ドラマもありました。この原題は主人公の俗称ですね。退治の対象となる悪人が背後に囁き声が聞こえたときは、囁きのスミスがいて、悪人の命は終わっているだろう、ってことです。つまりこの映画のタイトルはスミスさんを指しており、スミスさんのストーリーを中心に描かれるってことですね。

 アラン・ラッドといえば、「シェーン」(1953年)でお馴染みですね。私もこの人は西部劇の俳優さんというイメージが強いです。で、アラン・ラッドはこの映画で本格的に西部劇主演を飾ったようです。この人は拳銃を出すのが早いですねえ。そして二挺拳銃。スラっとした細身に格好がつきます。

 レスリー・フェントン監督。元は俳優さんですね。「民衆の敵」(1931年)、「少年の町」(1938年)などに出演してました。30年代後半のころから、映画製作の方にも関わっていきました。アラン・ラッドとは「サイゴン密輸空路」(1947年)でも組んでました。他に彼の作った作品に「テキサス決死隊」(1949年)もあります。

 原作はフランク・H・スペアマンの小説「囁きのスミス」。フィクションの西部劇や、ノンフィクションの鉄道物のお話を書く人です。この囁きのスミスを題材にした映画は何度も映画化されていて、この人の一番の有名な作品だと思われます。他に映画化された作品には「熱車輪」(1928年)や「鉄道王の娘」を映画化して「愛の列車」(1921年)といった作品もあります。

 音楽はアドルフ・ドイチュ。「マルタの鷹」(1941年)、「お熱いのがお好き」(1959年)や「アパートの鍵貸します」(1960年)といった作品の映画音楽の人でもあります。



【あらすじ】

 1890年ネブラスカ州のとある町。脱走した鉄道強盗のバートン兄弟を追ってスミスが鉄道に乗り込む。その鉄道で親友のマレイと再会。だがその鉄道は偶然にもバートン兄弟の襲撃に遭う。一人にがして二人を殺したもののスミスは負傷をしてマレイの家に運ばれる。そこにはかつての想い人マリアンがマレイの妻として看病してくれて・・・













【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




1890年アメリカ・ネブラスカ州

 鉄道会社の専属ガンマンであるルーク・スミス(アラン・ラッド)は脱走した鉄道強盗バートン三兄弟のリーロイ(ワード・ウッド)、ギャビー(ボブ・コートマン)、ブレイク(マーヴィン・ヴァイ)を追ってやって来たが馬に乗っているところを遠くから狙撃される。なんとか追い払ったものの馬は負傷しており血の痕を追われてはいけないので、スミスは仕方なく馬を処分する。

 とある鉄道では鉄道会社ロッキー支部の事故処理官マーレイ・シンクレア(ロバート・プレストン)がひと仕事を終え、ソウバック医師(ドン・バークレー)、ビル・バッグス(J・ファーレル・マクドナルド)、鉄道護衛官(ポール・E・バーンズ)と話し合っていた。

 そこへ本社から手紙が届き、バートン三兄弟が逃亡を図ったことを知る。また応援として派遣されるのがルーク・スミスだと知り、驚く。スミスはマーレイと旧友だったのだ。

 スミスの噂をしていた時、ちょうどスミスが鉄道に乗り込んできた。マーレイはかつての友スミスとの再会を喜んだ。マーレイは自分の経営する牧場の家に招待する。マーレイの妻はマリアン(ブレンダ・マーシャル)。マリアンもスミスの知り合いのようだ。

 スミスは保安官に電報を打つためにコヨーテクリーク駅で鉄道を臨時停車させる。そのコヨーテクリーク駅では電信技手がバートン三兄弟の襲撃を受け殺される。バートン三兄弟は鉄道を止めて列車強盗を図ろうとした。

 さて列車が止まり、バートン三兄弟は列車を強奪しようとする。しかしそれをスミスが未然に察知し、二人を射殺。ブレイクを逃してしまいスミスも胸を撃たれて倒れてしまう。胸ポケットに入れていたハーモニカによって助けられた。

 スミスはマーレイの家に運ばれた。目が覚めるとマーレイの妻マリアンがいた。スミスはマリアンに君から貰ったハーモニカに助けられたのだ、ということを話す。マリアンは献身的にスミスを看護してくれたようだ。

 朝、マーレイはスミスに強盗退治をやめて一緒に牧場経営をしないか、と誘う。スミスは今の仕事が合っている、と話して断る。マリアンも積極的に誘いたがらない。どうやら二人には何かあるようだ。

 また、マーレイは普段は気さくだが牧場経営の話になるとどうも厳しい男のようで、口出しをしてきたマリアンを叱りつけ、自分の主張を頑として曲げない頑固な一面があるようだ。

 町に出たマーレイだったが支部に顔出ししたとき、支部長のジョージ・マクロウド(ジョン・エルドレッジ)に報告書の提出が遅い、とお叱りを受ける。このマクロウドというのも規律・規則をとにかく重視する頑固な男のようだ。マクロウドとマーレイの折り合いは悪い。

 報告書を提出しお叱りを受けてからマーレイは事故調査官で、かつてマーレイとスミスが下宿していたビル・ダンシング(ウィリアム・デマレスト)と共に家に帰り、ビルにスミスを会わせようとする。

 道中で二人は牧場の経営者のバーニー・レブストック(ドナルド・クリスプ)とその用心棒のホワイティ・デュ・サング(フランク・フェイレン)と出会う。レブストックはスミスが軽傷しか負っていないことを知り動揺していた。二人とマーレイは仲が良いようだがビル曰く二人には良い評判が無いという。

 スミスとマリアンは過去の思い出を話し合っていた。スミスの過去の思い人はマリアンであったこと、そしてスミスはマリアンに告白できなかったこと。マリアンは告白の言葉が欲しかった、とスミスを責めつつも月日の流れに勝てなかった自分を許して欲しい、とスミスに許しを請う。

 そこへマーレイとビルが帰ってくる。マーレイとスミスにとって恩師ともいえるビルの誘いでマーレイのハーモニカによってオールド・ラング・ザイン(日本では蛍の光)が演奏され、ビルとマーレイが歌う。

 歌が終わってから、話題はレブストックのことになる。スミスが軽傷しかしていないことを聞き動揺したことを話すと、スミスはレブストックが逃げたブレイク・バートンをかくまっているのでは、と怪しみ町へ会いにいく。マーレイは揉め事は起こしたくない、と反対していた。

 町に出たスミスは早速、レブストックとホワイティと出会い、じっくり話がしたいと酒場で話し合う約束を取り付ける。それから支部長のマクロウドと挨拶を交わし、ビルの妻で下宿先の女房エミー(フェイ・ホールデン)と再会する。

 夜、町にブレイク・バートンを捕まえにスミスが出たことを聞かされたマリアンはスミスがまだ片腕が使えない状態にも関わらず危険な状態にあることを心配し、マーレイと共に町へ出る。

 酒場ではレブストックが町からの逃亡を図ろうとしていたブレイク・バートンに兄弟の仇討ちをスミスに対して果たすようにけしかけていた。ブレイクは酒場の外に出て、復讐の準備をする。やがてスミスが酒場に入って、レブストックに2日以内にブレイク・バートンの身柄を引き渡すように要求。しかしレブストックはシラを切るばかりだった。

 酒場を出たところで自分を狙うブレイク・バートンに気付くスミス。ブレイクはスミスを撃つが弾は外れる。すぐにスミスは車庫に逃げるブレイクを追いかける。銃撃戦を展開するなか、ブレイクを射殺することに成功するが、自分の帽子を背後から何者かに撃ち抜かれたようだ。

 すぐにその犯人がレブストックの用心棒ホワイティだと気付くが、証拠もなかったので「腕が落ちたな」と皮肉るだけで終わった。そして町にマリアンとマーレイが到着。マリアンはスミスが無傷であったことを心底喜ぶが、その姿がマーレイを嫉妬に駆らせる。

 翌朝、ダンシング家に泊まったスミスは親友マーレイのことを聞く。どうやらマーレイは職務における問題行動が多いことで有名らしい。スミスはマーレイのそういった行動を黙認しているビルにマーレイの問題行動を改めさせるよう言う。

 その直後に鉄道の事故が発生した。現場に駆けつけるスミスと支部長マクロウドが見たのは、事故処理に当たっているマーレイが作業員たちに事故の起きた貨物鉄道が運んでいた酒や葉巻を振る舞って、積み荷を横領しいつも世話になっているレブストックの下に横領品を譲り渡しているのだ。

 マクロウドは酒樽の酒を勝手に提供するマーレイを罵り、すぐにレブストックのもとへ持っていこうとした荷物を降ろすよう命じる。反発するマーレイとマクロウドの間に仲裁に入ったスミスだがどちらかというと立場上、マクロウド寄りのスミス。癇癪を起こしたマーレイにマクロウドはクビを言い渡す。マーレイは自暴自棄になり積んだ荷物を捨てて去っていった。

 スミスが町を経つ日。マリアン、マーレイがクビの件でスミスの下を訪ねてきた。スミスは本社の社長にマーレイのクビを撤回してもらうよう懇願した手紙を送っていたのだ。

 しかし社長から送られてきた電報は予定通りマーレイをクビにする、というものだった。マーレイは腹立ち、スミスが懇願で手を抜いたんじゃないか、と当たってから去っていく。スミスはマリアン、エミー、ビルらと別れの挨拶をして町を経つ列車に乗り込んだ。

 やけくそになったマーレイは酒場に入る。するとレブストックに相席するよう誘われた。レブストックはマーレイに一緒に組んで列車強盗をしないかと持ちかける。マーレイはその誘いに乗ってしまうのだった。

それから列車事故が連続して発生する。一件目はウィスコンシン州クローリング・ストーン湖付近。二件目はワイオミング・ララミーからカリフォルニア・ベンダー行きの列車が。三件目も発生した。

 ビルは三件目の事故の処理を終え家に帰宅した。彼は間違いなくこれら3件がすべて人為的に引き起こされた事故であると確信していた。

 町に出てきたマーレイとマリアン。マーレイが変わってからマリアンもひたすら謝る女性になってしまい、マーレイは苛立っていた。マリアンが本音をぶつけ、悪いのはあなたとツルんでいる仲間よ!と言うとお前には関係ない!と叱りつける。よもやマーレイは人間が変わってしまった。

 マリアンがビルの家に入ろうとすると、扉の前でスミスと再会する。スミスは連続鉄道事故の調査にやって来たのだ。マリアンは人が変わってしまったマーレイの説得をしてほしいと頼む。スミスはマクスウィギン保安官(ウィル・ライト)からマーレイが酒場にいることを聞き出し、酒場に入る。

 酒場ではマーレイが女をはべらせてレブストックらと一緒にいた。スミスはマーレイと席を共にする。スミスはマーレイを鉄道事故の件で疑っていることを遠回しに伝え、今レブストックと手を引けば見逃す、と忠告する。しかしマーレイはマリアンを奪おうとしてるのだろう、と支離滅裂なことを言ってスミスを殴る。

 スミスは仕返しこそしなかったものの茶化してきたホワイティを殴りつけて酒場を去っていった。

 スミスはマリアンに会いに行った。マリアンに説得をできなかったことを謝罪。マリアンは家を出る、と言うがスミスはそれを止める。マリアンがいなくなるとマーレイの心の支えが無くなってしまう、と。スミスはマーレイの説得をもう一度してほしい、と頼むのだった。

 夜、マリアンはマーレイに家を出ることを伝える。マーレイは止めもせず、レブストック達と共にどこかへと出かけてしまった。

 マーレイはレブストック達と共にいつも通り列車を襲撃する。その襲撃でホワイティが容赦なく鉄道職員を殺害したのを見て、マーレイは困惑する。

 再び鉄道事故が発生したと知ったスミスはビル、マクスウィギン保安官、ソウバック医師、マクロウドらを連れて現場へと急行する。そこで車掌(レスター・ドール)からホワイティの目撃情報を聞き、レブストックらの逃げたと思われる方向へ進む。

 スミスはすぐにマーレイの牧場の家にやって来る。そこでマリアンから夜レブストックらと出かけたきり帰ってきてない、ということを聞きマーレイが列車強盗に加担したと確信する。

 スミスはすぐさまマクスウィギンらと合流しレブストック一味が隠れている山小屋へ向かう。山小屋で保安官たちの接近に気づいたレブストックら。レブストックは後処理はするから、マーレイ達に先に逃げるよう言う。

 しかし山小屋に一人、ホワイティが残っていた。ホワイティはレブストックが裏切ってマーレイや自分たちの身柄を引き渡そうとしているのだ、と気付いていた。レブストックはホワイティを殺そうとするが、ホワイティに返り討ちにあう。

 スミスらは逃げるマーレイらを追撃。マーレイはスミスらの目をかいくぐって、追撃隊の後方を取って後ろ側に撤退。それを見つけたマクロウドを射殺した。スミスはライフル銃でマーレイと一緒に逃げたシーグルー(レイ・ティール)とホワイティを遠くから狙撃し射殺するが、マーレイを撃つことが出来なかった。

 負傷し流血しながら帰宅したマーレイはスミスなんかに渡さん、と言ってマリアンに逃げる準備をさせる。そこへスミスとビルがやって来る。応対したマリアンはマーレイを庇い、家に帰ってきてないと答えるがスミスは家の中まで続く血の痕を見て家の中にいることを確信。自首を促し一旦、去っていく。

 マリアンはマーレイに自首してほしい、と懇願するがマーレイは取り合わなかった。マリアンは逃亡用の馬車を準備しに行くと、小屋にスミスとビルが居た。マリアンは家の中に入らないでほしい、と泣いて頼むがスミスはビルにマリアンを連れて行くよう伝える。

 マーレイは小屋からスミスを撃ってくるがスミスはマーレイを撃ち返し、マーレイは致命的な傷を負う。それからタンスから拳銃を取り出し懐に隠す。

 スミスは家の中に入る。マーレイはイスに座って降参している様子を見せて「お前にはいつも負けていたが、マリアンだけは渡さない」と伝える。それからブランデーを入れてほしい、とスミスに頼む。

 ブランデーを注ぐスミスを呼びつけるとマーレイは懐に隠していた拳銃を向けていた。間一髪だったが、マーレイは撃つ力も無くなり床に倒れ込む。スミスは「お前だけは撃ちたくなかった。それだけは分かってほしい」と言いマーレイはその言葉を聞き息絶えた。スミスは馬に乗り込み、牧場を去っていく。








 正直ストーリーにもう一つひねりが欲しかったところです。いわゆる哀愁西部劇だと思われるので、哀愁的な面を強くするために例えば、マーレイが正義や道徳・友情や妻への愛と金や悪友の間で板挟みにあい葛藤するはっきりとした描写を増やすだとか、奥さんがかつてスミスを愛していた描写をもっと増やすだとか、何より西部劇として敵がアッサリやられてしまうところが、物足りない気がしました。ホワイティというすごく怖そうな悪役がいるのだから、そのホワイティと激戦をくり広げるシーンも作ってもいいと思います。勿体無いですね。

 アラン・ラッドのクールなキャラクターは良かったですね。あまり感情的になって、大声を張り上げたりせず、沈着冷静なままのキャラクターでいるところは西部劇の主人公として格好良さを引き出してます。前述した通り、どこかスミス以外のキャラクターが物足りないなあ、と感じましたがスミスというキャラクターを際立たせる為に、それ以外のキャラクターの描写をそこまで作らなかったのかもしれませんね。

ネブラスカ魂ネブラスカ魂
(2007/08)
不明

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原作小説(訳した小説は見つからず)
Whispering SmithWhispering Smith
(2010/07/06)
Frank H. (Frank Hamilton) Spearman

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チャップリンの短編映画って面白いのばかりですね。


『のらくら』 (1921年・米)
スタッフ
監督:チャーリー・チャップリン
脚本:チャーリー・チャップリン
製作:チャーリー・チャップリン
撮影:ローランド・トザロー
編集:チャーリー・チャップリン
配給:ファースト・ナショナル社
キャスト
放浪者、金持ちの夫:チャーリー・チャップリン
金持ちの妻:エドナ・パーヴァイアンス
妻の父:マック・スウェイン


 チャーリー・チャップリン監督作品「のらくら」。別邦題に「ゴルフ狂時代」があります。原題タイトルは「The Idle Class」

 チャップリンが放浪者とお金持ちの二役を演じています。その二役が共演するシーンでは一人は鎧甲冑を着こんで中身は別の人だったようですね。

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いつの時代も男と言うのは・・・ねえ


『何が床屋を騒がせたか』 (1898・米)


 ウィリアム・ハイセ監督作品。原題タイトルは「What Demoralized the Barber Shop

 40~50秒程度のサイレント白黒映画。タイトルはニコニコ動画に落ちていた動画のタイトルを参考にして自分なりに脚色しました。つまり正しい邦題とは限りません。

 いつの時代も男というのは悲しい生き物で・・それをサイレント特有の大げさな演技によって表現しています。

 2人の女性が階段の上でツカツカと靴を鳴らしてその活きの良い足を見せていたんです。その女性を見よう見ようと理髪店の中の人々は女性を階段の下から見上げるんですよ。私はてっきりスカートの中身を見ようとしていたのかと思っていました。

 なんと理髪店の店員まで髪を切りながら女性を見ようとするんですから男というのは中学生のころの純情さを失っていない生き物なんですねえ・・

 それっぽく言っていますが内容はくだらないので騙されてはいけませんよ。
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今日は映画「ナバロンの要塞」を観ました。


『ナバロンの要塞』 (1961年・米)
ナバロンの要塞
スタッフ
監督:J・リー・トンプソン
脚本:カール・フォアマン
原作:アリステア・マクリーン「ナバロンの要塞」
製作:カール・フォアマン
音楽:ディミトリ・ティオムキン
撮影:オズワルド・モリス
編集:アラン・オスビストン
キャスト
キース・マロリー大尉:グレゴリー・ペック
ミラー伍長:デヴィッド・ニーブン
アンドレア・スタブロス大佐:アンソニー・クイン
ロイ・フランクリン少佐:アンソニー・クエイル
スピロ・パパディモス一等兵:ジェームズ・ダーレン
ブラウン一等兵:スタンリー・ベイカー
マリア・パパディモス:イレーネ・パパス
アンナ:ジア・スカラ
ジェンセン准将:ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス


 J・リー・トンプソン監督作品「ナバロンの要塞」。原題タイトルは「The Guns of Navarone

 この作品はアリステア・マクリーンが書いた「ナバロンの要塞」の映画化ですね。後に続編の「ナバロンの嵐」がマクリーンによって書かれました。また、サム・ルウェリンによる続編「ナバロンの風雲」と「ナバロンの雷鳴」もあります。実は「ナバロンの嵐」は映画化してるんですよね。まあキャスティングは結構、異なっています。

 主演はグレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デヴィッド・ニーヴンの三人ともいえます。すごい豪華な主演陣ですよ。ペックと言えば「ローマの休日」、アンソニー・クインと言えば「道」、デヴィッド・ニーヴンと言えば「ピンクの豹」や「八十日間世界一周」などが私はパッと浮かびますね。

 この作品はぜひ、吹き替えで観たかったですね。ペックは城達也、ニーヴンは中村正という素晴らしいキャスティングがあるんです。ただしそのバージョンだとアンソニー・クインは小林清志なんですよね。でもクインは小松方正か妥協で北村和夫が良かったですね・・

 この映画製作にギリシャ政府とギリシャ陸・海・空軍、イギリス軍の全面協力があったんですよ。だから凄い映画に仕上がっていました。もうワンダフルですよ。


【あらすじ】

 第二次世界大戦中。イギリス軍の兵士2000名ほどがギリシャ・ケロス島で孤立してしまう。ナチス・ドイツはケロス島近くのトルコを味方に引き入れるべくケロス島を攻撃し権威を示そうとしていた。連合軍は部隊を撤退させようと救出作戦を立てるがナバロン島にある2台の砲門がその行く手を阻んでいた。マロリー大尉はナバロン島に潜入し、砲門の要塞を破壊せよという任務を受けるのだった。



♪主題歌を3パターンご紹介します


合唱風      ミッチ・ミラー合唱団










※文を作るにあたってWEB映画館様を参考させていただきました

【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 1942年。第二次世界大戦の最中の出来事である。

 ケロス島にイギリス兵2000人ほどが孤立させられていた。ナチス・ドイツはケロス島近くのトルコを味方に引き入れるにはケロス島の兵を壊滅させ、その力を示そうとしていた。

 その情報を前もって聞いた連合軍は救出作戦を立てるが、道中近くのナバロン島にある2台の砲門がそのイギリス艦隊の行く手を阻み救出作戦は難航していた。

 一週間後、ドイツ軍はケロス島へ攻め入る。その6日間の間にナバロン島の砲門を破壊しなければならなかった。

 
 イギリス海軍ジェンセン准将(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)。彼はナバロン島に空から上陸させようと一度は試みたが敵の攻撃が強すぎて失敗に終わる。もはや警備の手薄なナバロン島南部の絶壁からよじ登って島に上陸するしかない、という作戦に落ち着くがそれは無謀ともいえる作戦だった。

 キース・マロリー大尉(グレゴリー・ペック)は登山家としても名高い軍人で敵に懸賞金もかけられていた。もうすぐ休暇を控えていたマロリー大尉は知人であるロイ・フランクリン少佐(アンソニー・クエイル)に呼び出されジェンセン准将のもとを訪れる。

マロリー大尉

 ジェンセン准将はナバロン島の上陸作戦を説明。しかしマロリー大尉はここ5年間は山を登っていない、と最初は拒否する。しかしケロス島の英兵を救出できるのはマロリー大尉しかいない、と説得され承知する。

 フランクリンは上陸作戦のメンバーを紹介する。マロリー大尉のほかには指揮官にフランクリン少佐、爆破担当の科学者で教授の肩書を持っているジョン・アンソニー・ミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、機械をいじるのが得意でナイフ使いでもあり〝バルセロナのブッチャー〟と呼ばれるブラウン一等兵(スタンリー・ベイカー)、若き殺し屋スピロス・パパディモス一等兵(ジェームズ・ダーレン)らが居た。

ミラー伍長

スタブロス大佐

 マロリー大尉はスタブロスを呼んでくれ、と頼み込むとすでにフランクリン少佐はホテルに彼を呼んでいた。マロリーはホテルの部屋で相棒アンドレア・スタブロス(アンソニー・クイン)と再会。スタブロスはその任務を受けるのだった。

 かくしてナバロン島上陸と砲門の破壊任務にこの5人がつく事が決定した。

1日目

 出発地点の港に到着した5人。現地の少佐に疎まれながらも一室で作戦会議をおこなう。しかし途中でスタブロスは聞き耳を立てる人物の気配を察知する。その男をひっ捕らえ現地の少佐に報告し監禁するように命令するが、少佐は解放しようとしていた。

 そこでフランクリンやマロリーは男を牢獄に入れなければこの場で射殺するぞ、と脅しやっと少佐を〝説得〟することに成功する。

 そのころ、ジェンセン准将はこの作戦は不可能だろうと感じており戦争だから仕方ないと割り切りつつも部下を死地に追いやる上司だ、と自嘲的に笑う。

2日目

 5人は時間も無いのであえて目立たないオンボロ漁船に乗ることに決める。ミラーはマロリーに「自分は泳げないことを配慮してください」と不安そうに言うのだった。

 やがてオンボロ漁船はナバロン島に向けて出港。太陽がさんさんに照り、順調に進んでいた。

 しかし定期的に入ってくる連絡で、ドイツ軍の船がそちらへ向かっている、という連絡が入る。その連絡通り、ドイツ軍の船が見えた。5人は仕事をしているふりをしてごまかそうとしていた。

 ドイツ軍の船は漁船を停止させ兵士たちが乗り込んでくる。最初はとぼけていた5人だったが隙をついてドイツ兵を出し抜いて皆殺しと軍船の破壊に成功する。だが生き残りの兵士がいてブラウンの背後をとろうとする。ブラウンはそれに気づくが躊躇ってナイフを投げれなかった。なんとかスピロに助けられその場は事なきを得た。



 島に近づいてきたころ、時化に遭遇する。マロリーはフランクリンにブラウンとの相棒としての長い付き合いを打ち明ける。マロリーはある戦いで騎士道精神のようなものを感じて負傷した敵兵の治療を町ですることを許可したのだがその敵兵たちが実は罠で味方に攻撃し、ブラウンの妻子はその敵兵たちに殺されたのだ。

 ブラウンは葬儀の際にマロリーに「この責任はとってもらう」と呟いた。それ以来、ブラウンは復讐するようにドイツ兵を駆逐してきた。マロリーは戦争が終わったら自分もブラウンに復讐されるだろう、としみじみと感じていたのだった。

 漁船は揺れに揺れフランクリンが負傷して額に傷を負う。船は結局、座礁し5人は爆弾や登山用具などを運び出そうとする。そこに津波が襲ってきて5人は岸にしがみつき流されずに済んだものの食糧を積んだ船は海に沈んでしまう。

 ついに絶壁に到着。マロリーは間隔を取り戻しつつ崖を登り始める。そして次にスタブロスも登り始めマロリーと合流するがマロリーは足を滑らして転落しかける。

 スタブロスは間一髪でマロリーの手を掴みマロリーはロープを掴んで登山を再開。絶壁を登り切り、見張りの歩哨を暗殺する。

 他の3人も崖を登り始め、最後にフランクリンが登り出すが額の傷から出る血が目に入ったのが原因で足を滑らして転落し足を負傷してしまう。

3日目

 そして肝心のフランクリンだったが足を負傷して動けなくなり薬剤もなく正直を言えばお荷物だった。せめて敵に捕らわれれば敵に治療されるだろう、と置いておくことも考えるがスコポラミンという一種の自白剤をフランクリンに使われれば爆破計画を漏らされる、としてそれは却下される。

 もう一つの方法。スタブロスの提案はフランクリンを殺すことだった。しかしマロリーはそれは最後の手段だとして却下し担架で運びつつマンドラコス村に向かうことにする。フランクリンが死に、マロリーが代役の指揮官となる。

 マロリーは船でドイツ兵を殺すのを躊躇ったブラウンになぜ躊躇ったかを問い詰める。ブラウンはもうナイフで人殺しは出来なくなった、と本音を明かしマロリーはそれはただのワガママだと一蹴する。

 丁度その時、崖を登ったあとに殺した歩哨の無線連絡が鳴る。マロリーは無線に出て誤魔化そうとするが失敗しドイツ軍が出動する。

 マロリーら5人に攻撃作戦が一日、繰り上がるという連絡が入る。すぐそこまで迫っているドイツ軍の捜索隊を山岳地帯で撒こうと考えていた。

 フランクリンは目を覚まし、拳銃で自らの命を絶とうとする。マロリーはそれを阻止し、フランクリンに「計画が変更されて砲門の爆破任務は中止。もうすぐ海岸から味方が一斉にゲリラ上陸してくる」という嘘の情報でフランクリンを安心させる。

 スタブロスはしんがりとして迫りくるドイツ兵の気を引いていた。その隙に一行は出発する。

 セント・アレキシス。ドイツに対する抵抗組織レジスタンスと合流の予定だった。すでにスタブロスが到着しており、見張りにまわったスタブロスとスピロは人影を発見し敵兵だと思って気絶させる。しかしそれは女で、すぐ後に到着したレジスタンスの女性によって正体が明かされる。

 気絶させられたのはドイツ軍の拷問で背骨が出るほど鞭で打たれやがて口がきけなくなってしまった元女教師のアンナ(ジア・スカラ)、そしてもう一人はマリア・パパディモス(イレーネ・パパス)だった。

 マリアが自己紹介したとき、マリアにはアメリカへ行った弟がいると聞いてマロリーは「弟はすぐそこに居るよ」と教える。なんとスピロの姉がマリアだったのだ。マリアはスピロをビンタしそして再会を喜び合う。微笑ましい出来事に一行は微笑するのだった。

4日目

 ドイツ軍の捜索をくぐり抜けたものの巡回していたドイツ戦闘機に発見され攻撃を受ける。なんとかマンドラコス村の裏山に繋がる洞窟に避難しそこからマンドラコス村へ向かう。

 村に侵入した一行。ひとまずフランクリン少佐を病院に連れて行こうとするスタブロスらだったがすでにドイツ兵がそこに待ち構えていた。

 家を囲っているのに気付いたマロリーらは裏口から抜け出す。そして村人の結婚パーティにうまく紛れ込む。しかしそこにもドイツ兵がやってきて、やむなくマロリーらは投降する。



 一行は集められ、ドイツ軍ムーセル大尉(ウォルター・ゴテル)に尋問される。ムーセル大尉は冷酷にフランクリンの傷口に拳銃を置いたりして痛めつけ情報を吐かせようとするが、スタブロスが機転を利かせて一芝居打ち、油断した隙をついて形勢を逆転させる。

捕らわれる一行

 マロリーらはムーセル大尉らを取り押さえ軍服を奪って脱出に成功する。治療させるためにもフランクリンは置いていくことにする。マロリーは自分が教えた嘘の情報をフランクリンが信じているか確認しその場を後にする。ミラーはフランクリンに「再会して君のおごりで飯を食おう」と別れを告げる。

 夜、レジスタンスに協力する教会に一行は宿泊する。作戦会議でマロリーが「敵がフランクリンにスコポラミンを打ってフランクリンから情報を聞き出したときのためにフランクリンに嘘の情報を教え込ませた」と明かしミラーは「もしフランクリンがいつまでもスコポラミンを打たれなければフランクリンは拷問されて死ぬだろう!」と激怒する。

 ミラーはマロリーを非道徳的だ、と罵り砲門爆破なんて不可能な作戦よりフランクリンを救出したい、と主張する。マロリーは指揮官として任務遂行のためには仕方がないのだ、と話し一行に寝るように命令する。

 深夜、一行が寝静まったころアンナがひっそりと起きてマロリーに寄り添う。マロリーは自分がどんなに野蛮な敵兵を殺したとしてもその行為は非人徳的なのだろうか、と悩みを打ち明けアンナは慰めるようにマロリーとキスをする。

最終日

 翌朝、敵のトラックを奪った一行は自分たちに協力したせいでドイツ軍に焼き討ちを受けるマンドラコス村を目撃する。トラックの中でマリアはスタブロスに「あなたもドイツ兵の妻子を殺してきたんじゃないの?」と核心をつく発言をする。それに頷くスタブロスに「だそうよ。良かったわね」とマロリーに言うのだった。そしてスタブロスに対しては「あなたの事は好きよ」とフォローもする。

 一行は要塞の麓の村に到着する。ここは要塞の砲台の音があまりにも騒音でみんな出て行ったのだという。しかしレジスタンスの格好のアジトでもあった。

 ある廃墟の家に忍び込んだ一行。しかしミラーが爆弾の導線が抜かれ時限爆弾も使い物にならなくなったことを明かし敵のスパイがいることを明かす。これまでにも何度かこちらの情報が筒抜けだった場面がある。そしてそのスパイはアンナだというのだ。

 アンナは喋れないながらも必死に首を横に振るがミラーはアンナがスパイだと疑わない。手っ取り早いのはアンナの拷問の痕を確認するだけだ、と言いスタブロスが抑えつけてアンナの背中を見せる。そこには拷問の痕など無かったのだ。

 アンナは「スパイにならなければ本当に拷問されてしまうのよ。だから仕方なかった」と言い訳をする。ミラーはマロリーにアンナを生かしておくことはできない、と提言しマロリー自身の手での射殺を求める。マロリーは苦心しながらも目に涙を溜めるアンナに銃を向け引き金を引こうとする。

 さすがに本気でやるとは思わなかったのかミラーはマロリーを止めようとするが、アンナは撃たれて死亡する。撃ったのはスパイを同行させた責任を感じたマリアだった。マロリーは出発の号令を出す。

 呆然と立ちつくすミラーにマロリーは「将校は射殺できないほど甘ったれではないんだ。分かったら爆弾を仕掛けるときに最善を尽くせ」と命じミラーはそれに黙って応じるのだった。

 一方のフランクリン少佐はスコポラミンを打たれ偽の上陸作戦を自白する。それを聞いたドイツ軍はただちに海岸に警戒線を張ろうと要塞から多くの兵が出動する。

 スタブロスとスピロは町で次々と兵士を射殺し敵の目を引きつける。その隙にミラーとマロリーは要塞へ侵入する。敵兵が入ってこないようドアを閉めるがそれが災いして警報が鳴ってしまう。

 ミラーは囮の爆弾を砲台に、そして本命の爆弾を砲弾を装着するときに使用されるエレベーターの鉄骨に仕掛ける。エレベーターと爆弾が接触すると同時に大爆発を起こして要塞が吹っ飛ぶことになっているのだ。マロリーとミラーはそれらを仕掛け終えて崖をロープで降りて海に飛び込む。

 一方、街で暴れまわっていたスタブロスとスピロ。スピロは無鉄砲に突っ込み、やがて同じような銃を持っている敵兵と相打ちになって死亡する。スタブロスはスピロの下に駆けつけようとするが敵兵がやってきてすぐさま逃亡を図る。

突撃するスピロ

 脱出用のボートを確保する任務にあたっていたマリアとブラウン。ブラウンはここでも船に乗っていた水兵を殺すのを躊躇ってしまい、何とか水兵を刺し殺すことに成功するが水兵も最後の抵抗でナイフをブラウンに刺し返して相打ちの結果に終わる。

 マリアは泳いで逃げるミラーとマロリーをボートに拾い、また敵兵の銃弾を受け肩を負傷したスタブロスも拾おうとする。しかしスタブロスは負傷して腕を動かせなかった。マロリーはスタブロスを何とか引き上げることに成功する。

 やがてケロス島救出任務が下された英軍艦隊がナバロン島を通過しようとする。要塞では艦隊を撃破するべく砲門が唸りを上げ始める。二発ほどギリギリ戦艦を外し三発目が装填されかけたところでエレベーターに仕掛けた爆弾がエレベーターと接触し大爆発を起こす。

 ナバロンの要塞は大爆発を引き起こし砲門の残骸は海へと落ちて行った。敵の治療を受けていたフランクリンは爆発音を聞いて安堵する。

 英軍艦隊はケロス島救出作戦のための進軍を再開する。

 スタブロスはマリアに故郷で一緒に暮らさないか、と誘うがマリアはマンドラコス村が焼かれ次は自分たちの村が焼かれる。見捨ててはおけない、と断る。スタブロスはマリアを助けるためにも再びナバロン島へ戻ることを決意。マロリーとスタブロスは過去の因縁と決別したかのごとく笑顔で握手し別れを告げるのだった。

 ミラーはマロリーに今までの自分のしてきた無礼を詫び作戦の成功を祝福する。

 不可能と思われた作戦が行われ、それに挑んだ仲間の顔が浮かぶ。炎上するナバロンの要塞と共に・・・









 いいですねえ。アンソニー・クインとかグレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーヴンの演技が素晴らしい。アンソニー・クインってこの映画で滅多に笑わなかったんで最後、ペックと別れるときの笑顔がこれまた良いんですよねえ。ギャップ萌えの一種でしょう。

 はたまた戦争シーンが素晴らしい。さすが軍部が協力しているだけはありますね。相変わらずドイツは悪者ですけど、第二次世界大戦の時代設定なら仕方ないでしょうねえ。

 参考にさせていただいたサイトの方もおっしゃっていましたがラストはやっぱりあの壮大な主題歌で締めてほしかったですねえ。でもそれならやっぱりあの萎むようなラストシーンは変えなきゃいけないか・・・私的にはラストシーンは好きなんですけどラストシーンの音楽だけ変えてほしいなあと思ったんですが、やっぱり音楽変えてあのラストシーンは合わないかなあ。

 一番、印象に残ったのはやはりアンナが射殺されるシーンですかね。拷問に怯えて敵に屈しちゃうのが意志が弱いなんて思うより一般人なら当然かなあ、なんて思ったりもしました。
Category: 洋画ナ行
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