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ギャング映画なんだけど・・ただのギャング映画とは違います。人間と犯罪の物語です。


『汚れた顔の天使』 (1938年・米)
汚れた顔の天使
スタッフ
監督:マイケル・カーティス
脚本:ジョン・ウェクスリー、ウォーレン・ダフ
 アンクレジット:ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー
原案:ローランド・ブラウン
製作:サミュエル・ビショフ
音楽:マックス・スタイナー
撮影:ソル・ポリート
編集:オーウェン・マークス
配給:ワーナー・ブラザーズ
キャスト
ロッキー・サリバン:ジェームズ・キャグニー
ジェリー・コノリー:パット・オブライエン
ジム・フレイザー:ハンフリー・ボガート
ローリー・ファーガソン:アン・シェリダン
ソーピー:ビリー・ハロップ
ビム:レオ・ゴーシー
マック・キーファー:ジョージ・バンクロフト


 マイケル・カーティス監督作品「汚れた顔の天使」。原題タイトルは「Angels with Dirty Faces

 当時は流行っていたギャング映画の一つです。しかし前述したとおり、ただのギャング映画で終わらないところが名作と言えるでしょうね。

 マイケル・カーティスは本当に偉大な名監督です。私はこの人の作品ならやっぱり「カサブランカ」(1942)が好きですねえ・・

 主演はジェームズ・キャグニー。私、ギャング俳優って結構大好きなんですがこの人がまたいいギャング俳優なんですよねえ。この映画では友達役のパット・オブライエンが居ますがオブライエンとはプレイベートでも付き合いの良い友達の関係だったようです。キャグニーは「民衆の敵」(1931)で既にギャングスター俳優としての地位を手に入れてました。


【あらすじ】

 町の悪がきであるロッキー・サリバンとジェリー・コリノは二人で悪さをして遊んでいた。しかしある日、貨車の万年筆を盗もうとして失敗。ロッキーはジェリーより少し足が遅く警察に捕まってしまう。その後、ロッキーは逮捕され少年鑑別院に贈られやがてギャングの道へ進む。ある日、ロッキーとジェリーは再会。ジェリーは聖職者となっていたがジェリーの教え子の不良たちがロッキー・サリバンを崇拝しており・・・














【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 町の悪がきであるロッキー・サリバン(ジェームズ・キャグニー)とジェリー・コノリー(パット・オブライエン)の二人組はわんぱく娘のローリー・ファーガソン(アン・シェリダン)をからかったりして遊んでいた。

 お金のない二人は貨車の車庫に忍び込み万年筆が積まれた貨車に辿りつく。二人はそこに忍び込み万年筆を盗もうとするが見張りに見つかり警官を呼ばれてしまう。逃亡を図る二人だったが少しジェリーの方が足が速くロッキーだけが警官に捕まってしまった。

 捕まった後、少年鑑別院に贈られたロッキー。自首しようとするジェリーを止めるのだった。

 その後、ロッキー・サリバンは犯罪を重ねる人生を送りやがて巷では有名なギャングに成り下がってしまった。やがて知り合いの悪徳弁護士ジム・フレイザー(ハンフリー・ボガート)の命令でしばらく服役するロッキー。シャバでの金稼ぎをフレイザーに任せロッキーは服役する。

 出所後、ロッキーは旧友ジェリーの元を訪ねる。ジェリーは現在、神父をしており二人は再会を喜び合う。

 ジェリーの紹介により下宿を紹介されるロッキー。ロッキーはその下宿を営むローリーとも再会。ローリーにかつての借り、として引っぱたかれてしまう。ロッキーは変わらぬ彼女に微笑してしまう。

 フレイザーの元を訪ねる。フレイザーはカジノを経営していた。ロッキーはフレイザーに出所したから約束通り金の分け前と今後の仕事の世話をしろ、と言う。しかしフレイザーは焦りながら今、マック・キーファー(ジョージ・バンクロフト)の部下をしているからそう簡単に金は動かせないし仕事の世話も一端の俺にはできない、と言う。ロッキーはそれを一蹴し何とかするよう言う。

 やがてフレイザーの下に丁度キーファーがやってきた。キーファーとロッキーは一緒に退室。フレイザーはすぐにロッキーを部下に始末させようとする。

 ロッキーが下宿に帰って来た時、ソーピー(ビリー・ハロップ)やビム(レオ・ゴーシー)の悪がき達に財布をすられてしまう。

 ソーピーやビムは隠れ家にて他の悪がき達と合流。財布の金を山分けしようとするが、その隠れ家をロッキーが突き止めて悪がき達から回収する。

 なぜ、ここが分かったのか問い詰める不良たちにロッキーは自分が昔、この界隈で悪さをしていたロッキー・サリバンであることを打ち明ける。不良たちは一気にロッキーを尊敬のまなざしで見つめる。

 その後、ロッキーは不良たちに自分の部屋でトーストなどをおごってやる。その部屋へ今度はジェリーがやってきた。ジェリーは不良たちにバスケットボールの試合をさぼるな、と説教たれる。しかし不良たちはジェリーの言うことを聞かなかった。

 機転を利かせたロッキーはバスケの試合で相手に勝ったら賞金をやる、負けたらよこせ、と賭けを持ち出す。不良たちはそれに乗り、すぐさまバスケの試合に戻って行った。ジェリーはロッキーが機転を利かせてくれたことに感謝する。

 しかし不良たちのバスケの試合はルールは守らない、暴力は振るうなどで散々。見かねたロッキーは不良たちにルールを守らずにやればその都度、仕置きをすることで不良の子供たちにルールを守らせる。

 結果は不良の子供たちの負け。ロッキーはまた別の試合で勝てば賞金はやるぞ、と言い子供たちにバスケに夢中にさせるように仕向けたのだった。

 帰り道、たまたま子供たちの試合を見ていたローリーと共に帰宅する。ローリーの旦那はチンピラで警察との撃ちあいで死んでしまったのだ、という。

そんな会話をしながら下宿屋に着くロッキーとローリーだったが、ロッキーは下宿屋の前に自分を殺そうとする殺し屋が張り込んでいる、ことに気付く。

 すぐにローリーと別の場所で別れ、近くの薬屋に入り込むロッキー。

 一方、ロッキーを殺そうとしていた殺し屋たち。薬屋に電話をかけて電話ボックスにロッキーを入れてボックスで彼を殺す計画を立てる。

 ロッキーは薬屋で自分にかけられた電話に応答する。一方、殺し屋は店の店主を外に追いやってロッキーを殺そうとするが隙をつかれて逆に拳銃を突きつけられる。そして電話ボックスで電話をするフリをしろ、と命じられその通りにする。

 やがて別の殺し屋たちが電話ボックスにいる男をロッキーだと勘違いし一斉射撃。ロッキーは銃声による混乱の隙に店の裏口から脱出する。

 その後、ロッキーはフレイザーの下に現れ彼に拳銃を突きつけ金庫から金と通帳、そして彼らの後ろ盾など弱みになるものも奪いフレイザーを人質にする。

 キーファーはフレイザーが人質にされたことを知るがわざわざ部下を派遣させず警察に通報してロッキーを逮捕させようとした。

 ロッキーは警察に部屋に押し入られるがその前に不良に金庫から奪った金を預けてしまう。警察に連行されるロッキーはそこで事情聴取される。

 一方、解放されたフレイザーはキーファーがロッキーを警察に逮捕したことを知ると大慌て。ロッキーに弱みを警察に告げられたら我々はおしまいだ!キーファーは急いで警察にロッキーを解放するよう頼み込んだ。

 釈放されたロッキーはフレイザーやキーファーを脅迫し、フレイザーのカジノの共同経営者となる。その後、不良たちの下に行き、一時的に金を預かった褒美として大金を与えた。

 不良たちはその金でギャンブルをして遊び呆けてしまっていた。ジェリーがバスケの試合に来ない不良たちを心配しロッキーの元を訪ねる。

 ジェリーは賭場に行き、不良たちを説得するが不良たちは「もう楽に金を手にしちまったんだ!今更戻るつもりはない」と言いジェリーは不機嫌になりながら、去って行く。

 一方のロッキーはローリーに自分のカジノで働いて自分の恋人にならないか、と誘う。ローリーはそれを承諾し華やかな世界に足を踏み入れる。

 その後、ジェリーはカジノにやってきてカジノのオーナーとなったロッキーに「フレイザーの誘拐事件の真実、そしてお前やフレイザー、キーファーの悪事を全て告発する運動を行う」と宣言。ロッキーは出来やしない、とタカをくくって二人は別れを告げる。

 その後、ジェリーはロッキーらの悪事を告発する運動を盛んに行いはじめる。新聞などもそれに味方し今やジェリー神父をキーファーたちは無視できなくなりつつあった。

 ロッキーはキーファー、フレイザーにジェリーのかわりに自分を殺してもいい、と言う。しかしキーファー、フレイザーはロッキーを事故に見せかけて殺しジェリーも殺害しようと計画を練る。友・ジェリーを殺させないためにもジェリーはフレイザーとキーファーを皆殺しにする。

 その後、警察が出動しロッキーと激しい銃撃戦になる。やがてロッキーの銃撃戦をローリーから聞かされたジェリーはすぐにロッキーを説得しようとする。しかしロッキーは説得にやってきたジェリーを盾に闘争をはかろうとするが失敗し逮捕される。

 裁判によりロッキーは死刑が確定。電気椅子による死刑だった。不良たちはロッキーを英雄視しており、彼ならば英雄のような勇ましい死にざまで死ぬだろう、と語っていた。

 それを聞いたジェリーは電気椅子による死刑がはじまる少し前にロッキーをたずね最後の頼みを聞いてほしいと言う。ジェリーはロッキーが死ぬ直前に無様に命乞いして臆病者を演じてほしい、と頼むのだった。それは子どもたちがロッキーに軽蔑しこれ以上、ロッキーのような哀れな犯罪者を作らないように、とのことだった。

 しかしプライドの高いロッキーは死にざまは華やかに飾りたい、とのことでジェリーの最後の頼みを断る。

 やがて処刑室に連れて行かれるロッキー。しかし処刑室に入った途端、ロッキーは怯えだし命乞いまで始めた。それを見ていた人々は一様にロッキーを臆病者だ、とののしる。しかしジェリーは涙を流しながらただ祈りを続ける。

 新聞でロッキーの死にざまを知った不良たちは新聞を疑う。やがてジェリーがロッキーは臆病者だった、と不良たちに打ち明け、ジェリーは「さあ、彼に祈りをささげよう」と言い不良たちを呼び寄せる・・・・







 最後、キャグニーは本当に怯えたのか、臆病者の演技だったのか、判別つかないような演技をしたそうです。確かに私にも本当に怯えたようにも見えたし、臆病者の演技だったようにも見えます。しかし私としてはキャグニーの役が子どもたちのために臆病者の演技をした、ってことであってほしいです。

 汚れた顔の天使、というのは子供たちのことでしょう。ジェリー神父が不良の子供たちのことを天使、と言っていましたから。確かに子供たちは不良で貧乏で顔も汚れてました。しかしキャグニーでもあるでしょうね・・彼も汚れてしまいましたから。

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Category: 洋画ヤ行
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