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ミッキーマウス映画で最初に制作された映画です。公開は「蒸気船ウイリー」の方が先ですが


『プレーン・クレイジー』 (1928年・米)
プレーン・クレイジー
スタッフ
監督:ウォルト・ディズニー
脚本:ウォルト・ディズニー
製作:ウォルト・ディズニー
音楽:カール・スターリング
配給:セレブリティ・プロダクション
キャスト
ミッキーマウス:ウォルト・ディズニー
ミニーマウス:ウォルト・ディズニー


 ウォルト・ディズニー監督作品「プレーン・クレイジー」。また「飛行機狂」という邦題もあります。原題タイトルは「Plane Crazy

 前述したとおり、作られたのは「蒸気船ウィリー」より先なのですが配給会社ともめて「飛行船ウィリー」が先に公開されました。トーキーとして公開されたのは翌年です。

 まあストーリーはカオスですね。ミッキーがミニーから無理矢理、キスを奪うというなんとまあ強引なネズミさんでしょうか。この頃のミッキーはとにかく邪悪ですね。

 ちなみにチャールズ・リンドバーグというのはプロペラ機で初めてニューヨーク~パリを飛ぶことに成功して大西洋単独無着陸飛行に成功した人のようです。


【あらすじ】

ミッキーはチャールズ・リンドバーグに憧れ飛行機を飛ばそうとする。


【以下全文ネタバレ注意】











↓四行後にネタバレ文あり




 ミッキーはチャールズ・リンドバーグに憧れ、自分もプロペラ機を飛ばそうと考えていた。胴長犬を使って飛行機をいざ飛ばす!!

 しかしすぐに木に激突して大破してしまう。

 ミッキーは今度は民家の車を勝手に改造して飛行機にしてしまう。そして通りかかったミニーを一緒に乗せて走り始める。

 途中でミッキーは改造飛行機から振り落とされてしまう。牛を使って何とか追いつくがトラブルでハンドルが壊れて勝手に空を飛び始める。

 建物にぶつかりそうになるが、むしろ建物がよけてくれたおかげで激突せずにすんだ。

 ミッキーは空中でミニーを口説き始めるがミニーはつれない態度を示す。そこでミッキーはわざと暴走運転をしてミニーを脅迫するがミニーは応じない。

 ミッキーはミニーの唇を無理矢理、奪ってしまい頭に来たミニーはビンタしてから飛行機から飛び降りてしまう。パンツをパラシュート代わりにして着陸していく。

 一方、ミニーが下りたことに動揺したミッキーは飛行機の操縦がうまくできずにやがて木に激突しミッキーは転落する。

 地上に降りてきたミニーを悔し紛れに嘲笑するミッキーに頭に来たミニーは去って行く。癇癪を起こしたミッキーは蹄をどこかへ投げるがそれが戻ってきてミッキーに激突するのだった・・・






 ミッキーが初めてミニーからキスを無理矢理、奪った映画ですね。いや、他にもあるのかは知りませんが・・

 この映画ではアニメーションの技術力に酔いしれるのがいいと思います。

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私が一回観て物凄く大好きになってしまった映画です。


『ブルークリスマス』 (1978年・日)
ブルークリスマス
スタッフ
監督:岡本喜八
脚本:倉本聰
製作:嶋田親一、垣内健二、森岡道夫
音楽:佐藤勝
主題歌:チャー(Char)「ブルークリスマス」
撮影:木村大作
編集:黒岩義民
配給:東宝
キャスト
沖退介:勝野洋
南一矢:仲代達矢
西田冴子:竹下景子
西田和夫:田中邦衛
兵藤光彦:岡田英次
兵藤夫人:八千草薫
高松夕子:新井春美
木所:岡田裕介
五代報道局長:小沢栄太郎
竹入論説委員:大滝秀治
沼田報道部長:中条静夫
吉池理事:島田正吾
鈴木理事:松本克平
城制作局長:永井智雄
原田:沖雅也
沢木隊長:高橋悦史
特殊部隊師団長:今福正雄
特殊部隊司令官:稲葉義男
順天堂病院長:神山繁
代議士の側近:岸田森
宇佐美幕僚長:中谷一郎
代議士:天本英世


 岡本喜八監督作品「ブルークリスマス」

 とんでもない問題作です。しかしとてつもなく面白い映画です。日本風のSF映画ですね。特撮はほっとんど使われてないのにこの出来栄えは素晴らしいと思います。私としては興行的に落ち込んでしまったのがとてもじゃないですが信じられませんね。

 この映画は宇宙人の脅威というより宇宙人の何もしない恐怖におびえた為政者たちが無害な外れ者を除外するために宇宙人顔負けの謀略をはりめぐらす、という何とも皮肉なストーリーです。映画のいたるところでナチ政権の引用があるのも世界がナチスのようになってしまった、ことを示しています。

 ヒトラーはゲルマン民族を愛し、ユダヤ人を迫害しました。この映画でいえば、ヒトラーが世界の政府たち、ゲルマン民族が赤い血の人々、そしてユダヤ人が青い血の人間といったところでしょうか。

 そしてとても音楽が不気味な映画ですね。それがこの映画を観た人になお一層トラウマを植え付けました。私の近くのTSUTAYAには無かったので、ちょっと遠くまでいってわざわざ借りてきました。

 俳優も超豪華ですねえ。さすが岡本喜八監督。そしてヒロインの山本景子が可愛い!


【あらすじ】

 JBC報道部員の南一矢は上層部の命令でUFOの存在を国際会議で唱えた兵藤光彦という博士が失踪した事件を追うことになる。一方、世界各地でUFOを目撃した人々が赤い血から青い血になっていく現象が発生。同時に青い血の人間が次々と消息不明にもなっていた・・・


♪ブルークリスマス    Char(チャー)













【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり



 京都で開かれた国際会議で科学者の兵藤光彦(岡田英次)はUFOの存在を認める、という発言をし他の出席者から嘲笑を浴び徹底的に批判された。その日の内に兵藤博士は失踪する。

 国防庁特殊部隊隊員の沖退介(勝野洋)は友人で同僚の原田(沖雅也)と共によく通う麻布の床屋に来ていた。沖は床屋で働く女性店員の西田冴子(竹下景子)と交際をしていた。

 JBC〈国営放送〉の南一矢(仲代達矢)はJBCの新大河ドラマ主演予定の女優・高松夕子(新井春美)と付き合っている友人の芸能記者・木所(岡田裕介)から高松夕子の血が青いことを聞かされる。南はそれを聞き笑い飛ばす。その後、沼田報道部長(中条静夫)を通じて五代報道局長(小沢栄太郎)に呼び出されていた。五代は南に兵藤博士失踪の事件を追うことを命じる。

木所からの告白
↑手前:木所(岡田裕介) 奥:南一矢(仲代達矢)

 五代は早速、兵藤夫人(八千草薫)に事情を聞く。その後、京都の博士が止まっていたホテルを訪ねるがホテルの話では既に兵藤夫人が夫の失踪は勘違いだった、と話す。南はすぐに兵藤家へ電話するが誰も通じなかった。

 南は兵藤と一緒に研究をしていた中本助手(小川真司)を訪ねて兵藤がイカの〝青い血〟について研究をしていたことを伝える。

 本社に戻った南は五代に調査結果と、高松夕子の血が青い、という噂があるという話をしてしまう。五代はそのことを口外するな、と口止めされる。

 同じ頃UFOが世界各地で目撃されていた。またUFOを目撃した人間たちが次々と血の色が青色に変わってしまいその人たちが消息を絶っている、という報道が流れ始めていた。人々は青い血の人間に潜在的に恐怖を抱き始めていた。

 順天堂大学病院では代議士(天本英世)とその秘書(岸田森)が青い血の母子を院長(神山繁)に処理させ、更に高松夕子を大河ドラマから降板させるようJBCの吉池理事(島田正吾)、鈴木理事(松本克平)、そして城制作局長(永井智雄)に圧力をかける。

 来日した大人気バンドグループ「ヒューマノイド」のパーティに出席するよう高松夕子は罠にはめられそのパーティでドラッグが出回る。そのパーティに警察官が押し入り高松夕子は麻薬の不法所持の冤罪で逮捕される。勿論、高松夕子は大河ドラマを降板させられてしまった。

 高松夕子釈放後、夕子は恋人の木所と一夜を過ごす。しかし翌朝に木所は夕子を不気味がって家へ帰ってしまう。木所が家に帰った後、南から電話がかかってくる。夕子が自殺してしまった。

 一方の南は同僚で親友の原田が殉職してしまった、と聞かされてしまう。

 木所は南と会い、夕子はJBCと政府の謀略によって殺されてしまったのだということを話す。南はそれを聞いてから、兵藤の後を追ってアメリカへ渡る。

 ニューヨークで南は木所の紹介により失踪した兵藤博士と出会う。兵藤から世界がいま、青い血の人間の根絶に向けて動いているが青い血の人間の情報がマスコミによって流出していることにも疑問を感じていていることを話す。やがて南と分かれた兵藤は何者かに連れ去られ南も大使館職員によって強制帰国させられる。

兵藤と出会う南
↑手前:兵藤博士(岡田英次) 奥:南

 帰国した南は五代報道局長からこれ以上の調査は中止だと打ち明けられる。南は五代に夕子を死なせる原因を作ったのは自分が五代に夕子の血が青いことを伝えてしまったせいだ、と恨み言を吐いて去って行く。

 その後、知り合いの記者に記事を受け継いでもらおうとする南だったがまたしても政府の人間によりその記事は奪われてしまう。しかも木所までもが自殺に見せかけて殺されてしまった。南は結局何もできずにパリ支局へ移転させられる。

 沖はUFOの編隊がきて出動して殉職したと言われた同僚の原田の姿を街中で見かける。しかし途中で見失ってしまった。それ以来、沖は自分が殺してきた木所や青い血の人間たちに悩まされていく。

 やがて沖はその心を埋めるかのように西田冴子との絆を深めついには彼女の処女を奪う。しかし処女を失って流れた冴子の血は、青かったのだった。

絆を深める冴子と沖

 その後、かくまわれていた原田が沖に連絡をしてきた。沖は原田に会い、原田がシベリアの青い血の人間の強制収容所から逃げ出してきたという。収容所では青い血の人間は拷問を受け生体解剖を受け、植物人間にされるのだという。

 そして原田はこうも言った。青い血なのになぜか何人か見逃されている連中がいる。そういうのは国連の謀略として恐らくクリスマスの夜、世界で青い血の人間が反乱を起こしたと仕組んで青い血の人間を全世界共通の敵と認識させようと企むことだ、と。

 やがてクリスマスが近づいていく。南はパリで兵藤博士と再会したが兵藤博士は脳を手術して植物人間にされてしまっていた。沖はクリスマスの日に冴子に会いに行く、と約束する。そして沖は冴子の兄・和夫(田中邦衛)から冴子が青い血だと判断されても医者からは問題ない、と診断されたと沖に伝える。

 やがてクリスマスの直前。沖たちは緊急出動で駆り出される。司令官(稲葉義男)と師団長(今福正雄)は国連事務総長の大号令により青い血の人間を粛正する。青い血の人間は人間に見せかけているだけで我々のすることは殺人ではない!と号令をかける。

 やがて沖は冴子に電話をかけようとするが隊長(高橋悦史)に止められる。なんと沖が始末する担当になったのは愛する冴子だったのだ。隊長は自分の血が青ではないだろうか、と毎日が気がかりだったと話す。

 そしてクリスマスの日。冴子の家を訪れた沖は冴子をマシンガンで撃つ。その後、家を出てきた沖は悲しみから半狂乱になり隊長を撃とうとするがそれを予測していた隊長によって返り討ちにあい死亡する。

 その日、世界各地で青い血の人間による反乱に見せかけて多くの青い血の人間が殺された。

 冴子は愛する沖の下へ這いずっていくが途中で息絶える。冴子から流れた青い血が沖の赤い血と繋がったのだった・・・








 宇宙人より宇宙人っぽい地球人が天本英世と岸田森。あるサイトでそういってましたが全くその通りですね。思わず笑っちゃいました。
Category: 邦画ハ行
まさにハリウッド映画でしたね。というのは映画のストーリー的な意味とハリウッド映画的な意味の両面的な意味を持っています。


『プリティ・ウーマン』 (1990年・米)
プリティ・ウーマン
スタッフ
監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:J・F・ロートン
製作:アーノン・ミルチャン、スティーヴン・ルーサー
製作総指揮:ローラ・ジスキン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影:チャールズ・ミンスキー
編集:ラジャ・ゴズネル、パトリシア・ネッド
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
キャスト
エドワード・ルイス:リチャード・ギア
ヴィヴィアン・ワード:ジュリア・ロバーツ
バーニー・トンプソン支配人:ヘクター・エリゾンド
エリザベス・スタッキー:エイミー・ヤスベック
キット・デ・ルカ:ローラ・サン・ジャコモ
フィリップ・スタッキー:ジェイソン・アレクサンダー
デヴィッド・モース:アレックス・ハイド=ホワイト
ジェームズ・モース:ラルフ・ベラミー

 ゲイリー・マーシャル監督作品「プリティ・ウーマン」。原題タイトルは「Pretty Woman

 ジュリア・ロバーツが一気に大出世した作品ですね。まあ良くも悪くもこの映画はハリウッド映画、といった感じでしょうか。

 ストーリーは現代版シンデレラ、と例えられていますがまあその通りでしょうねえ。まあストーリーとしては特に真新しいものは感じませんでしたが、スーツのすごい似合う俳優リチャード・ギアと娼婦からお金持ちに変身してしまった美人のジュリア・ロバーツのラブロマンスには魅力を感じました。

 こう言ってしまうとなんだか変態に聞えてしまいそうですが、ジュリア・ロバーツのボディが見事なんですよね!何を着せても似合いそうですね。と思ったらボディダブルが多用されていたようです。ジュリア・ロバーツはこれの前年に『マグノリアの花たち』という映画でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞して注目されこの作品で一躍、大出世しました。

 ゲイリー・マーシャル監督は後に邦題タイトルに「プリティ」がつく作品を4つほど作っています。あくまで邦題なので原題にはプリティはありません。おそらく邦題を考えた人がこの監督がプリティー・ウーマンを作った監督だ、と意識して邦題にプリティをつけたのではないでしょうか。

 うーん。それにしても人間の本能である「ないものを欲する」心情をよくついた映画だと思いましたよ。現実にはこんな恋愛なんてないからこそこういうありえない恋の映画がヒットするんでしょうねえ。ところで日本人の男性は処女にこだわり娼婦を蔑みがちだからこの映画は日本人男性にはそんなに受けなかったのではないでしょうか?勝手な推測ですいません。


【あらすじ】

 気さくだがビジネスには冷酷な実業家エドワード・ルイスは街で娼婦ヴィヴィアン・ワードと出くわし彼女と一晩、高級ホテルで過ごす。そんなエドワードは妻と離婚し愛人とも別居。ビジネス相手との会食でどうしても女性が必要となったエドワードは一週間、彼女に付添いの女性を演じてほしいと雇うのだった。


♪オー・プリティ・ウーマン    ロイ・オービンソン


ヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)
ヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)
エドワード(リチャード・ギア)
エドワード(リチャード・ギア)










【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 ロサンゼルス、夢の街ハリウッド。

 娼婦のヴィヴィアン・ワード(ジュリア・ロバーツ)は友人のキット・デ・ルカ(ローラ・サン・ジャコモ)と細々としたアパートで貧しく暮らしていた。

 一方、実業家のエドワード・ルイス(リチャード・ギア)は愛人と関係の離別の電話を終える。仕事上のパートナーである親友の顧問弁護士、フィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)と共にジェームズ・モース(ラルフ・ベラミー)の営む造船会社を買収しようとしていた。エドワードはフィリップの新車を借りて普段は運転手がいるため素人丸出しの運転でサンフランシスコの夜の街を車で通る。

 そんなエドワードの車をひっかけたのがヴィヴィアンだった。ヴィヴィアンはエドワードの車に乗り込み、エドワードに新車の扱い方を教授してあげたのだった。

 やがてエドワードの泊まる高級ホテルに辿りついた二人。エドワードはヴィヴィアンに新車の扱い方とホテルまでの道のりを案内してくれたお礼として金を払うが、エドワードはまだ何かを惜しんでいた。エドワードはヴィヴィアンをホテルの自室に誘い込み一時間ほど金で彼女と契約する。

 ホテルの最上階の部屋でヴィヴィアンは早速、夜の仕事を始めようとするがエドワードはそれを制止し一緒にお話をしよう、などと誘ってくる。ヴィヴィアンは戸惑いつつもエドワードとの会話を楽しむ。もちろん、その後でヴィヴィアンは娼婦としてのビジネスを実行に移すのだが。

 翌朝、エドワードは敵会社のモース側の人間と会食をするのに女性の同伴が必要だ、とフィリップから聞かされ、ヴィヴィアンをその女性に決める。そしてヴィヴィアンに日曜日まで雇う、と言いヴィヴィアンは更に報酬がもらえることで嬉しがるのだった。

 さっそく、会食に着る服を買おうとするが未だに娼婦のような露出の高いいやらしい格好をして高級店に入ってしまったために追い払われてしまう。少しショックを受けたヴィヴィアンはホテル内でバーニー・トンプソン支配人(ヘクター・エリゾンド)に呼びとめられてしまう。

 ヴィヴィアンはトンプソンに自分が高級店で追い払われて服が買えない、と伝えるとトンプソン支配人はツテを辿ってなんとかヴィヴィアンに夕食の格好の用意と食事の基本的なマナーを教えるのだった。

 やがてレストランでエドワード、ヴィヴィアン、そしてモース社のジェームズとその孫デヴィッド・モース(アレックス・ハイド=ホワイト)の四人の会食が始まる。ヴィヴィアンは悪戦苦闘するが、やがてエドワードがモース社を買収する、という本音を打ち明けるとジェームズとデヴィッドは不機嫌になり食事会は中止となる。

 翌日、エドワードはファッションの店ロデオドライブにヴィヴィアンと行き店長にヴィヴィアンの機嫌をとりつつヴィヴィアンの美貌にかなう服を用意するよう金にものを言わせて買収する。やがてヴィヴィアンはお金持ちの美しい女性に一気に変身してしまい昨日に追い払われた高級洋服店に行き店員たちを見返してごきげんそうにホテルに戻る。

ロデオドライブの二人

 一方、一足先に戻ったエドワードは自分の冷酷なビジネス手腕に疑問を感じ始めモース社の買収を渋るようになる。

 ヴィヴィアンはエドワードは遊びに来た公園でエドワードの顧問弁護士フィリップとその妻エリザベス・スタッキー(エイミー・ヤスベック)と出会う。フィリップは最近、変わり始めたエドワードの原因はヴィヴィアンにある、と悟りヴィヴィアンが産業スパイじゃないか、とエドワードに言いつける。エドワードはコール・ガールだからスパイではない、と思わず言ってしまう。

 それを聞いたフィリップは気持ち悪い笑みを浮かべてから、ヴィヴィアンと二人きりの時にヴィヴィアンに「エドワードとの雇用期間が終わったら一発やらせろ」と下品なことを言う。

 ホテルに帰ったヴィヴィアンはフィリップに自分がコール・ガールであると伝えてしまったことでエドワードと口論になる。やがて反論するエドワードに癇癪を起こしついには報酬を全く受け取らずにエドワードとの契約を解消してしまおうと去ろうとする。

 しかしエレベーターに乗り込む前にエドワードが去ろうとするヴィヴィアンを止める。そして素直に謝罪し二人はなお一層、絆を深めていく。

 翌日エドワードは自家用機でサンフランシスコへ向かいオペラハウスでオペラ≪椿姫≫をヴィヴィアンと観賞する。ヴィヴィアンはそのオペラに思わず感動してしまう。

オペラハウスでの二人


 その後エドワードは別れの日まで仕事を休んでヴィヴィアンと遊びつくす。

変身したヴィヴィアン

 やがて別れの日が訪れる。エドワードはヴィヴィアンに娼婦の道から足を洗わせてからアパートを用意した、とヴィヴィアンに言う。二人は何かをはぐらかすように再会を誓いエドワードは会社へと向かった。

 一方、ヴィヴィアンに会いに来た友人のキットはヴィヴィアンの態度を観てエドワードに恋をしてしまったことに気付いていた。

 オフィスでは万策尽きたジェームズとデヴィッドらモース社の二人が買収される契約書にサインしにおとずれていた。しかしヴィヴィアンの影響で冷酷でなれなくなってしまったエドワードはジェームズの造船産業の支援を約束し買収を白紙にしてしまうのだった。

 買収が白紙になったことで大金がまいこんでこなくなってしまった弁護士のフィリップは八つ当たりでエドワードの部屋に行き整理をしていたヴィヴィアンの体を奪ってしまおうとする。そこへエドワードが駆け込んできてフィリップを追い出す。

 ヴィヴィアンはエドワードに優しくされながらも二人の生きる世界の違いを再認し、今度こそ素直にエドワードの下から去って行く。

 ヴィヴィアンは世話になったホテルのバーニー支配人とまた会おう、と別れの挨拶をして颯爽と去って行く。バーニーは出会ったころから変身したヴィヴィアンの後ろ姿に微笑みを浮かべる。

 やがてニューヨークに戻ろうと空港へ向かったエドワードだったが途中で花屋に立ち寄り、花を買ってある場所へ向かった。

 一方ヴィヴィアンは親友のキットと別れの挨拶をしてから自分のアパートの自室でサンフランシスコへ引っ越す準備をしていた。

 そこへ≪椿姫≫のメロディが聞こえる。空港へ行ったはずのエドワードだった。エドワードはアパートの非常階段を登ってヴィヴィアンと熱い抱擁とキスを交わすのだった。

ラストシーン

 ハリウッド。それは夢がかなう街・・・








 今思えばこの映画はファッションの映画でもありますね。ジュリア・ロバーツが娼婦の格好から一気に高級な服を着こんで前とは別の意味で通行人から注目されるような美人になってしまう。女性って恰好を変えるだけで本当に変わってしまうんですよね。

 余談ですが昨日、この前みた「男はつらいよ」で冬子さんを演じた光本幸子さんがお亡くなりになったそうですね。ご冥福をお祈りします
Category: 洋画ハ行
初の男はつらいよシリーズ観賞。いやはや人情というのは良いもんで、この映画は人情で詰まっています。
そして渥美清をこの人は寅さんのために生まれた、と私は思いましたねえ。


『男はつらいよ』 (1969年・日)
男はつらいよ
スタッフ
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、森崎東
製作:上村力
音楽:山本直純
主題歌:渥美清『男はつらいよ』
配給:松竹
キャスト
車寅次郎:渥美清
車さくら:倍賞千恵子
坪内冬子:光本幸子
御前様:笠智衆
諏訪飈一郎:志村喬
車竜造:森川信
車つね:三崎千恵子
たこ社長:太宰久雄
源公:佐藤蛾次郎
川又登:津坂匡章(現:秋野太作)
さくら勤務部署の部長:近江俊輔
司会者:関敬六
道男の父:石島戻太郎
道男の母:志賀真津子
鎌倉道男:広川太一郎


 山田洋次監督作品「男はつらいよ」

 主演俳優は渥美清です。多分、渥美さん死後でもフーテンの寅さんの名前ぐらいは知っている方はほとんどじゃないでしょうか。それだけこの「男はつらいよ」の作品シリーズは邦画として有名で後の日本にまでその名を知らしめてしまいました。

 渥美清は死ぬまで寅さんを演じ続けましたねえ。彼自身は後年に病気を患ってしまいました。そのために遺作やその少し前の作品はとても痛々しい演技になってしまっていたようです。そんな体に鞭を打ってでも彼は寅さんでありつづけた。恐らく渥美清は寅次郎でなくなった日は一日としてなかったのでは無いでしょうか。多くの役柄をやりたい俳優という職業の方にとって今の発言は失礼に値するのでしょうが、それでも私は渥美清は寅次郎そのものであり寅次郎は渥美清であった、と言わざるを得ません。

 渥美清はとっても複雑な人なんですよ。彼は寅次郎のイメージを家族以外の人間に誰にも崩されたくないから仕事、つまり監督や俳優との付き合いを避けました。ファンが近づくのも嫌がりましたがそれは本当に寅次郎のイメージを崩さない、つまり自分の生活を秘匿するためでした。更に寅次郎のイメージを傷つけないためにあまりにも寅さんとイメージが違う役はやらないようにしていたようです。しかし彼は俳優として一級であり、その技術と才能はすばらしすぎるほどでした。

 だから多分、渥美さんも本音は寅さんの定着してしまったイメージを払しょくしていろんな役をやりたかったんだと思います。しかし世間はそれを許さず渥美さんも無理にそのイメージを払しょくしてしまうことはできなかったんでしょう、私はそう思いました。あくまで個人の見解ですので正しいかはわかりません。これ以上は渥美さんを語りませんので、ぜひ興味を持ったら自分で調べてください。

 おばちゃん役の三崎千恵子さんは去年の丁度今ごろにお亡くなりになりました。なんか京塚昌子に似てるなあ、なんて思いました。

 もともと男はつらいよはドラマでやっていました。これも高い人気があったようで最終回に寅さんがハブに噛まれて死んでしまう、というラストに苦情が殺到しすぎたようです。ほんのお詫びのつもりでやったこの寅さんの映画。これがまたしても大人気でシリーズが続いて行ったんですねえ。

ドラマ「男はつらいよ」最終回



【あらすじ】

 親と喧嘩したっきり家出を20年していた車寅次郎が実家の柴又に帰って来た。柴又の実家では寅次郎の唯一の肉親で妹のさくらにお見合いの一件が舞い込んできていた。20年ぶりの柴又で寅さんがあれよあれよ、と騒ぎを起こしていく。

♪男はつらいよ      渥美清


寅さん(渥美清)
寅さん(渥美清)
坪内冬子(光本幸子)
坪内冬子(光本幸子)
さくら(倍賞千恵子)
さくら(倍賞千恵子)












【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり





 車寅次郎(渥美清)は20年ぶりに故郷の柴又へ帰ってくる。20年前、親父と喧嘩し家を出てぶらりぶらり。今や両親も兄も死に、生きているのは妹さくら(倍賞千恵子)だけ。寅次郎はさくらの身が気がかりになりまたふらりふらりと実家へ帰ってくる。

 柴又へ帰ってきて真っ先に会ったのは悪がきの頃に世話になった御前様(笠智衆)。その後、寅次郎は実家へ帰っておいちゃんの車竜造(森川信)、おばちゃんの車つね(三崎千恵子)、そして残業から帰って来た妹さくらと感動の再会を果たす。

 翌日、竜造が二日酔いでさくらのお供が出来なくなった、と言う。何のお供なのかと寅次郎が訪ねると何とそれは妹さくらのお見合いだという。寅次郎は行けなくなった竜造の代わりにさくらに同伴してお見合いに出席する。

 しかしそのお見合いの席で悪い癖が出てしまう。ついお見合いの席で下品な話をしたり、といつもの寅次郎と全く変わらない態度。これにはお見合いを勧めた部長(近江俊輔)やお見合い相手の鎌倉道男(広川太一郎)とその父(石島戻太郎)、母(志賀真津子)もほとほと対応に困り、さくらは赤っ恥をかいてしまった。

 自分がお見合いをぶち壊した自覚もない寅次郎は酒が入り陽気になってしまう。

 翌朝、出勤したさくらは上司からお見合い相手に断られたことを報告される。それを知らない寅次郎はかつての舎弟・川又登(津坂匡章)と再会しまともな職にもありつかず本の路上セールスをしている彼を引っ張り家に帰ってくる。

 家ではさくらがすでにおいちゃん夫婦に報告を済ませており寅次郎も報告を聞いて「へっ。あんな青二才にゃさくらは勿体ねえや」と反省の態度も見せない寅次郎。その態度についにおいちゃんは頭にきて庭で喧嘩がはじまってしまう。

 おいちゃんが寅次郎を殴り、親父さんが生きてたら嘆いて同じことをしただろうよ!と説教を終えた後、持病で早々に引っ込んでしまう。さすがにこたえた寅次郎だったがさくらがそんな寅次郎を気遣ってくれ、寅次郎は泥のついたタオルで顔を泥だらけにしてしまい、二人で笑いあった。

 翌朝、寅次郎は一人旅に出かけてしまう。置き手紙には「こんな愚かな兄がいては妹も結婚できるまい」といった内容であり、寅次郎はどこへともなく去って行った。

 それから一月後、登は車の家の仕事を手伝っていた。そんな家に奈良に旅行に行っている御前様の娘・坪内冬子(光本幸子)から車の家に手紙が届く。なんでも冬子と御前様は奈良で外国人の旅行案内役をしていた寅次郎と偶然、再会したらしい。冬子が柴又へ帰ってくるように言ったのでもしかしたら寅次郎は帰ってくるかもしれない、とのことだった。

奈良旅行

 やがて奈良から帰って来た冬子が車家に顔を出す。なんと寅次郎も一緒だった。寅次郎はおいちゃんたちへの挨拶もそこそこに再び住み着く。さくらは兄の帰宅を喜んでいた。

 一方、柴又にも恋の風が流れていた。さくらのことを惚れている男がいた。それは車家の隣のたこ社長(太宰久雄)が経営する工場で働く職人の諏訪博(前田吟)だった。博は大学卒にしかさくらを渡さない、と言い張る寅次郎と一対一の対話を始める。

 その対話で博がさくらのことを好いている、と気づいた寅次郎は自分がさくらを大学卒以外には渡さないと主張していたのも忘れて博を応援することを決める。一方の寅次郎は冬子のことが気になり始めていた。

 やがて寅次郎はさくらの会社でさくらに、博に脈があるか確かめる。しかしその確認というのが寅さんらしい適当さのくせに博への報告は「さくらはお前に脈はない」と断言してしまい、ショックを受けた博はさくらに「幸せを祈ってます」とどこかへ去ってしまう。

 寅次郎は博の尋常じゃない慌てぶりを不思議がり、やがてたこ社長が車家に乗り込んできて博が突然仕事を辞める、と言ったことを報告する。寅次郎はさくらに問い詰められ、やっとさくらに博が惚れていることを打ち明ける。さくらは急いで博を追いかける。

 さくらは駅で博に追いつき二人で会話をする。

 車家では寅次郎がおいちゃんとおばちゃんに責められていた。やがておいちゃんが寅次郎に家を出ていけ、と言われ激怒する。そこへさくらがやってきて、博と結婚することを打ち明ける。寅次郎は涙を浮かべながらその報告を聞いていた。

 博とさくらの結婚式に博が昔、家出をしてきた両親が出席する。博の父親・諏訪飈一郎(志村喬)は教授をしており寅次郎の思い出話などで浮かれる柴又の町民たちのなか、浮いていてずっと無口のままだった。寅次郎や博はそれを「世間体が気になるから出席しただけだ。きっと腹の中でこれが貧民の結婚式か、と馬鹿にしているに違いない」と思っていた。

 やがて新郎新婦の両親のスピーチ。そのスピーチで博の両親は「私たちは親としての無力を感じるばかりです。しかし皆様、さくらさん、さくらさんのお兄さん、どうかひろしをお願いします」と話し涙を浮かべる。やがて寅次郎は両親を激励し、さくらに「良かったなあ」と涙ながらに話すのだった。

 さくらが居なくなった車家で、寂しくなった寅次郎は冬子に呼ばれ冬子と都会に遊びに行く。上機嫌で帰る二人。やがて寅次郎はさくらに惚れていることを確信する。

寅さんと冬子さん

 しかしある日、寅次郎は冬子が見知らぬ男といる場面を目撃する。御前様によればそれは冬子の婿になる男らしい。ショックを受けた寅次郎は河原で物思いにふけり、家族に自分が帰ったことも打ち明けずに家で一人物思いにふける。

 やがて冬子の結婚を知ったおいちゃんが家族に報告し、「冬子が言わないのもいけない」「いや、寅さんが惚れることじたい間違ってる」などと散々に言い寅次郎はそれを聞いていた。やがて寅次郎はさくらによって家にいることを知られ、寅次郎は無理をしながら自分の部屋に引っ込んだ。

 そして寅次郎は旅の準備をしてついに失恋の旅に出てしまった。

 やがて駅で寅次郎は自分についてきてしまった舎弟の登に駅の食堂で故郷に帰るよう大声を張り上げる。登は一旦は出て行ったが、やがて涙を浮かべ寅次郎も食堂で涙をすすりながら飯を食いはじめた。


 月日は流れ、寅さんは登とともに今日もどこかで本の路上販売のたたき売りをしていたのだった・・・









 いやあ、なぜ今でも男はつらいよシリーズが人気なのかわかった気がします。こういう下町人情というものに憧れてしまいますねえ。下町の暴れん坊、みたいな。義理人情に厚く涙もろい。涙もろいかは知りませんが。

 やっぱり渥美清の一つ一つの演技が丁寧なんですよねえ。

 この映画では志村喬演じる教授の親心というものも感動します。家出をされて心配でならなかった、自分を追い詰めてしまった、という父親としての気持ち。すごいですねえ。
Category: 邦画ア行
ひまわりが登場しない最後の映画だそうです。だからひまわり居なかったのかあ・・


『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』 (1996年・日)
クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
スタッフ
監督:本郷みつる
脚本:原恵一、本郷みつる
原作:臼井儀人「クレヨンしんちゃん」
製作プロデューサー:茂木仁史、太田賢司、堀内孝
音楽:荒川敏行、宮崎慎二
撮影:高橋秀子
編集:岡安肇
製作会社:シンエイ動画、ASATSU、テレビ朝日
配給:東宝
キャスト
野原しんのすけ:矢島晶子
野原みさえ:ならはしみき
野原ひろし:藤原啓治
風間くん:真柴摩利
ネネちゃん:林玉緒
マサオくん:鈴木みえ(現・一龍斎貞友)
ボーちゃん:佐藤智恵
河村くん:大塚智子
よしなが先生:高田由美
まつざか先生:富沢美智恵
園長先生:納谷六朗
トッペマ・マペット/メモリ・ミモリ姫:渕崎ゆり子
ゴーマン王子:保志総一朗
ス・ノーマン・パー:古川登志夫
クレイ・G・マッド:辻親八
チョキリーヌ・ベスタ:深雪さなえ
アクション仮面:玄田哲章
カンタムロボ:大滝進矢
ぶりぶりざえもん:塩沢兼人
ランプの精(スゲーナスゴイデスのトランプの精(略してスゲトラちゃん)):八奈見乗児
ジョマ:田中秀幸
マカオ:大塚芳忠


 本郷みつる監督作品「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」

 この映画は古川登志夫さんが声をアテていたス・ノーマン・パーという敵キャラが一番好きなんですよね。敵キャラのくせに江戸っ子ですげえ気さくなキャラクターなんですよね。古川さんの声も合ってたし・・

 96年だから声優も結構豪華な感じですよねえ。八奈見乗児(ドラゴンボールの界王様)とかなんといっても敵の首謀者のマカオが大塚芳忠ってのもいいですね。あとジョマは田中秀幸。秀幸さんのオカマ声は広川太一郎に似ていますね。

 ヒロインは渕崎ゆり子。私は渕崎ゆり子は「めぞん一刻」でのあの主人公に恋する女子高生・八神の声が好きでした。

 さてこの映画での最大の見どころは野原一家とオカマのジョマとマカオの追いかけっこですね。ひたすらに追いかけ邪魔したりするあの描写は最大の見どころだと私は思いましたね。

 ストーリーは私にとってはどうでもよかったですね・・というか春日部防衛隊が全然、活躍しなかったのでちょっと不満気味ですねえ。あとしんのすけのキャラって映画だとよくぶれますよね。オトナ帝国の逆襲のしんちゃんとは同一人物に見えませんよ・・この映画のしんちゃん。


【あらすじ】

 ふたば幼稚園の遠足でしんのすけ達は群馬に出来た新しい遊園地「ヘンダーランド」に来ていた。そこで迷子になったしんのすけはトッペマ・マペットという動く不思議な人形の少女に出会う。しんのすけはトッペマの話を聞き違う世界から来たお化けを倒してほしい、という頼みを拒絶する。だがヘンダーランド側はしんのすけを見逃そうとはしなかった・・・













【以下全部ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 ある国の王子様がお姫様を救うためにオカマ魔女のマカオ(大塚芳忠)とジョマ(田中秀幸)に戦いを挑むが、敗れてしまう。

 ふたば幼稚園の野原しんのすけ(矢島晶子)達は群馬県に新しく出来たテーマパーク「ヘンダーランド」にやってきていた。様々なアトラクションを楽しむしんのすけ達だった。



 しかししんのすけは途中で迷子になってしまう。たまたま建設中のテントに入り込んでしまったしんのすけはそこで機械の中に動かなくなった女性を見かける。そんなしんのすけに声をかけたのはサーカス団長のクレイ・G・マッド(辻親八)。

 クレイはしんのすけの気を引くために人形劇を見せる。しんのすけはクレイが止めるのも聞かずその人形トッペマ・マペットのネジを巻いてしまう。


♪――わたしは トッペマ あなたの しもべ
    だけど 何の 役にも 立たない
    だって わたしは ただの マペット――♪


 ネジを巻かれて動き出したトッペマ・マペット(渕崎ゆり子)。マペットはしんのすけに団長らヘンダーランドの奴らは怪物で、私たちの世界を滅ぼし今度はしんのすけらの世界も滅ぼすつもりだ、と打ち明ける。しんのすけはマペットのいう事を聞く。

 マペットは狼に変身したクレイを魔法のカード、スゲーナ・スゴイデスによって消滅させる。しかしテントから脱出しようとした直後に遭遇したケバい女性チョキリーヌ・ベスタ(深雪さなえ)にしんのすけは誘惑されてしまう。

 チョキリーヌが悪い女だと知ったしんのすけはマペットに味方するがチョキリーヌはマペットを消してしまった。しんのすけは何もできずにマペットのネジを持って家に帰ってしまう。

 家に帰った後、浴室でしんのすけはマペットと再会する。マペットは世界を助けるためにしんのすけが魔法のカード、スゲーナ・スゴイデスを唯一、強力な力で使うことができるので一緒に魔女マカオとジョマと戦ってほしいと頼み込む。しかしそんな大きな連中と戦うことを怖がったしんのすけは拒否しマペットは去ってしまった。

 それからしばらく過ごしたしんのすけ。しかしマカオとジョマは見逃すはずがなく、新幹部のス・ノーマン・パー(古川登志夫)がふたば幼稚園に送り込まれる。最初は気さくなス・ノーマンを信じたしんのすけだったがス・ノーマンが魔法のカードのことを問い質してきたためしんのすけは警戒する。

 その夜、野原みさえ(ならはしみき)やヒロシ(藤原啓治)と仲良くなったス・ノーマン。ス・ノーマンは二人を眠らせてしんのすけを襲う。しんのすけはカードで頼りになるアクション仮面(玄田哲章)、カンタムロボ(大滝進矢)、ぶりぶりざえもん(塩沢兼人)を呼び出す。

 アクション仮面、カンタムロボの攻撃もス・ノーマンにはきかない。あろうことかぶりぶりざえもんは裏切ろうとする始末。しかししんのすけも含めた四人でス・ノーマンを囲みおしくらまんじゅうをするとス・ノーマンは溶けだしたため、ス・ノーマンは撤退する。

 しかしス・ノーマンはヘンダーランドに野原一家を招待チケットを送って誘き出していた。しんのすけは行くのを嫌がってもひろしとみさえはチケットが勿体ない、と連れて行ってしまう。

 帰る直前、ひろしとみさえはトイレに行ったときに誘拐され偽物の人形がしんのすけを家へ連れ帰る。人形は風呂場でしんのすけを襲うがそれを助けたのはマペットだった。しんのすけは両親を助けるためにヘンダーランドへ行くことを決意する。

 ヘンダーランドで再びアクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの力を借りて狼のクレイを湖に落としたしんのすけ。やがてクレイはひろしの姿に戻った。クレイはひろしの体を借りていたのだ。

大勝利
↑左からアクション仮面、カンタムロボ、野原しんのすけ、ぶりぶりざえもん、マペット

 続いて襲い掛かるチョキリーヌ。マペットは自分を巻き込んだ攻撃でチョキータを倒す。しんのすけは涙ながらにマペットに駆け寄るがマペットはやがて動けなくなってしまった。そしてチョキリーヌはみさえの姿に戻った。

 最終決戦。野原一家は城でオカマ魔女のマカオと対決する。一回戦は踊りの戦いで勝利。二回戦はババ抜きで敗北。やがてしんのすけは魔法のカードの中からジョーカーを使う。

 すると時が止まってしまった。やがてジョーカーのカードの精霊(八奈見乗児)がしんのすけだけにオカマ魔女を倒す方法を教える。城のてっぺん近くまで登ってカードを指定の位置にかざせばいい、とのことだった。



 やがて城のてっぺんを目指す野原一家とオカマ魔女二人の追いかけっこが始まった。(このシーンがこの映画最大の見どころ

 何とかカードをかざしたしんのすけ。やがて城が崩れ出し野原一家は砦のようなところの仕掛けをつかってなんとか生き延びた。

 しかしそこにス・ノーマンがやってくる。万事休すのところへやってきたのはしんのすけがテントで見つけた機会に捕らわれた女性。女性はス・ノーマンを元の姿に戻す。ゴーマン王子(保志総一朗)で、その女性メモリ・ミモリ姫(渕崎ゆり子)の国の王子だったのだ。

 メモリ・ミモリ姫はマペットに身体を封じられていたのだ。つまりマペットは生きていたことになる。しんのすけは大喜びする。

 やがて元の世界に戻ったミモリ姫はゴーマン王子と結婚し二人は仲良く暮らしましたとさ、めでたしめでたし。








 やはりこの映画も面白かったですけどオトナ帝国の逆襲には及ばない、と感じました。オトナ帝国は本当に良い映画でした。

 しかしこの映画では本当にオカマ魔女と野原一家の追いかけっこのシーンに凄く力を注ぎこんでいる、と感じました。このシーンのつくりに本当に感心しました。どんな映画にも必ず良い所はある、それは淀川氏と同意見だしそういう信条を私はとても尊敬しています。

 そしてストーリーはどうでもいい、とは言いましたが実はこの映画。シリアスとコメディの対比がうまくできていると思いました。しんのすけがマペットを拒否したあと、わずかながら過ごした平和な日々・・しかしそこにも納得できないところがあるわけで。そのシーンがうまく音楽と合っているんですよね。

 そしてしんのすけがマペットを失い(正確には後に生きていたが)ヒロシが「今、俺たちの息子が成長し少し大人になったところだ」というセリフ。確かにしんのすけがぶれている、と感じたのは事実ですがこの映画はしんのすけの心を象徴する映画とも感じました。

 この映画をこれから観る予定がある方はそういったところも感じて観賞するのもいいと思います。
いやあ・・名作童話の映画化ですよ。サイレント映画。


『ジャックと豆の木』 (1902年・米)

スタッフ
監督:エドウィン・S・ポーター、ジョージ・S・フレミング
出演:トーマス・ホワイト


 エドウィン・S・ポーターとジョージ・S・フレミング監督作品「ジャックと豆の木」。原題タイトルは「Jack and the Beanstalk

 あの名作童話のサイレント映画化作品ですよ。しかし子供の頃は「やった!巨人が死んだ!」みたいに純粋に子供の目線で立てていたのに今観てみると子供が無邪気に巨人から鵜を強奪して最後、追ってくる巨人を無情に死なせてしまう、ようにしか見えないです。

 年をとるとやはり考え方やとらえ方も変わってきますねえ・・
Category: 洋画サ行
いいですねえ。ものすごい昭和臭さのある映画でした。この頃の映画を劇場で観れた方が羨ましい!


『太陽を盗んだ男』 (1979年・日)
太陽を盗んだ男
スタッフ
監督:長谷川和彦
脚本:長谷川和彦、レナード・シュナイダー
原作:レナード・シュナイダー
製作:山本又一朗
製作総指揮:伊地智啓
音楽:井上堯之
編集:鈴木晄
配給:東宝
キャスト
城戸誠:沢田研二
山下満州男:菅原文太
沢井零子:池上季実子
田中警察庁長官:北村和夫
仲山総理大臣秘書:神山繁
市川博士:佐藤慶
山崎留吉:伊藤雄之助
浅井ラジオプロデューサー:風間杜夫
交番の警官:水谷豊
サラ金の受付:小松方正
サラ金社員:西田敏行
電電公社技師:草薙幸二郎


 長谷川和彦監督作品「太陽を盗んだ男」

 長谷川さんは調べてみたら監督作品はこの作品と「青春の殺人者」(1976)だけのようですね。あとは脚本とか製作とか。

 日本映画に外国人が関わっているぞ!?と気になって調べてみました。レナード・シュナイダーさん。この人日本のヤクザとかに興味持って色々日本でも映画を作っているそうです。

 主演は沢田研二。沢田研二はアーティストですけど演技も出来るんですねえ。もうちょっと素人っぽい演技かと思ってなめていたら大間違いでした。沢田の曲は一回も聴いたこと無いけど少し興味も持ちましたよ。

 皇居前や国会議事堂でのゲリラ的撮影。これには昭和の頃の無茶苦茶な芸術性があるからこそできた芸当だと思いますね。今ではそんなことできないでしょう・・

 当時は興行的に大敗したそうです。同年、「ルパン三世 カリオストロの城」も公開されましたがこれも興行的に失敗していますね。今では二作ともとても高い評価を受けています。

 実はこの作品を知ったのは「真剣で私に恋しなさいA-1」というゲームをやっていて作中で「太陽まで盗んだ男」という映画が出てきます。調べたら元ネタがこの映画だったので興味を持ち観賞して観ました。個人的には「ブルー・クリスマス」の方が好きですがこの映画も好きになれました。


【あらすじ】

 中学校理科教師の城戸誠。城戸はバスジャック事件に巻き込まれ所轄署の山下警部と知り合い興味を持つ。やがて城戸は茨城県東海村の原子力発電所から液状のプルトニウムを強奪し、それを基に原子力爆弾を制作することに成功してしまった。城戸はそれをタネに政府を脅し要求に応えさせようとする・・・





城戸誠(沢田健二)
城戸誠(沢田研二)
山下警部(菅原文太)
山下警部(菅原文太)











【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 中学校教師・城戸誠(沢田研二)。修学旅行のバスを山崎留吉(伊藤雄之助)にバスジャックされてしまう。山崎の要求は天皇に謁見し話しがしたい、とのことだった。

 皇居前に停止したバス。山下満州男(菅原文太)警部が指揮をとり包囲作戦が進行する。緊張が走るなか、山下はバスの中に入り山崎に「陛下が話してくださるそうだ。陛下は話す前に人質の解放を望まれている」と出まかせを話す。山崎は感涙し人質を多く解放して何人かの人質を自分の周りに囲んで盾にして歩み始める。



 やがて山下は盾となっていた生徒に逃げるよう指示し山崎を取り押さえようとする。そして警察の狙撃隊が山崎を射撃。山下は山崎と揉め合いの際に銃で撃たれながらも、何とか生還する。その時、城戸は山下警部に興味を持つのだった。



 退院後、山崎が死んだことを城戸は知る。山下は英雄的な刑事として新聞で評価されていた。城戸は交番の警官(水谷豊)を催眠ガスで眠らせてから拳銃を盗んでいた。

 一方の城戸は茨城県東海村から液体プルトニウムを強奪することに成功する。城戸はプルトニウムを金属にして金属の欠片を誤って飼い猫が食べてしまい猫が死んでしまうというアクシンデントも起こったが、ついに原爆を開発することに成功してしまう。

原爆を作る城戸

 城戸はまずダミーの爆弾を国会議事堂に仕掛け警察庁の田中長官(北村和夫)を脅す。そして要求をするので通話相手は山下警部を指名する。

 田中は仲山総理大臣秘書(神山繁)、市川博士(佐藤慶)、そして山下を呼んで対策本部を置く。城戸は第一の要求に「プロ野球のナイターを試合最後まで中継せよ」と命じる。城戸は〝9番〟と名乗る。世界で原爆所有国は8つ。そして自分が9番目、そういう意味だった。

 慌てた仲山は総理大臣に事の重要さを伝えてからナイターを試合最後までなんとか中継させる。気を良くした城戸はこの原爆がある限り日本政府はなんでも言う事を聞いてしまう、ということに気付くのだった。

 しかし城戸には第二の要求がなかなか見つからない。どんなことを要求すればいいのか、悩んでしまった城戸はお気に入りのラジオDJ、ゼロこと沢井零子(池上季実子)に「自分は原爆を手に入れた。日本政府を脅迫してなんでも頼むことが出来る。あんたなら何を頼む?」という電話をするのだった。

 プロデューサーの浅井(風間杜夫)は相手にするな、と釘を刺すが沢井は興味を持ってしまい「ローリングストーンズがドラッグ常習者だったから来日が実現しなかったの。だからローリングストーンズに武道館で来日公演をしてほしいなあ」と答える。



 9番からラジオ生放送に電話が入った、と聞いた山下はラジオ放送を聴く。やがて9番から警察庁に要求の電話が入り、ローリングストーンズを武道館で来日公演させよとのことだった。外務省は念のために調整に入り始める。

 ほんの冗談のつもりだったが山下が血相を変えてラジオ放送のスタジオに駆け込んで来たり自分に尾行の刑事がついたりしていることで、沢井は本当に9番は存在するのだ、と信じる。そして外務省が動き始めていることを知った沢井は確信を得て山下に会いに行く。

 山下は沢井に真相を話し協力を求めるが、沢井は「9番はリスナーや私たちに夢を与えているの!協力はできないわ」とそれを拒否するのだった。

 そして沢井は9番をラジオで挑発する。沢井はラジオスタジオのすぐ近くで電話をかけている城戸の存在に気付き、追いかけていく。

 沢井は城戸とデートのように歩きはじめ店に寄ったりする。そして夕方の埠頭で城戸は沢井とキスを交わす。それから沢井は城戸に海に突き落とされる。城戸は悠々と去って行き、沢井は城戸に突き落とされる直前に握ってしまい抜けてしまった城戸の髪を手にする。

 その後、警察に協力した沢井は城戸の顔をバレないようにするために曖昧な証言をする。城戸を庇ったのだ。

 一方の城戸は実験器具を買う際にサラ金(小松方正)から金を借りていてその取立の男(西田敏行)に追われていて思わず刑事かと思ったがサラ金だと知り安堵する。しかしサラ金の借金の返済の目処が立たないので、5億円を山下に要求する。

 山下ら捜査本部の面々は電電公社の技師(草薙幸二郎)に無理を言って逆探知の時間を短縮することに成功する。取引の日は刻々と近づく。

 城戸はデパートの上から電話をして、金を持ってきた刑事を双眼鏡で追う。一方、山下らは逆探知に成功してデパートを封鎖する。

 万事休すとなった城戸はデパートの入り口を封鎖され出れずにいた。そして城戸は吐血し自分が被ばくしていることに薄々気づき始めていた。

 城戸は山下に電話をかけ、山下が待機していた喫茶店の机の下に原爆が仕掛けられていることを伝えるとともに5億円はデパートの屋上からすべて地上にばらまき、デパートの封鎖を解けば解除の方法を教えると交渉する。山下はやむなく封鎖を解き、城戸は何とか逃亡。原爆は山下らによって運ばれていった。

 城戸は原爆を取り戻す方法を考え沢井の協力を得て、原爆を盗み出してしまった。そして沢井と共に車で逃亡。山下や他のパトカーも城戸の車を追跡する。



 パトカーは追跡しきれず、城戸の車を追いかけるのは山下の車だけになった。城戸の車は山下の車をも撒き、山下は沢井がラジオのネタとして呼んでいた逃走劇をラジオ中継していた浅井のヘリに掴まる。

 山下はヘリに城戸の車に接近するよう命じ、走る城戸の車を銃撃。車は土手から横転し城戸も沢井も負傷する。やがて沢井は城戸が被爆していることと、城戸に生きるよう言い残し息を引き取った。

 城戸は顔を見せず仮面を被って逃亡。また衰弱していた山下は這いずりながら城戸を撃つが城戸は見えなくなっていった。

 日本武道館。結局ローリングストーンズは来ないながらも武道館にやってきた犯人を捕まえる、と山下たちは躍起になっていた。そこへ城戸が近づき、山下に拳銃を突きつけてビルの屋上に行くよう命じる。

 ビルの屋上で山下と城戸の二人だけ。山下は原爆を城戸に見せられる。山下は城戸を罵倒し、やがて石を城戸にぶつけて怯んだところを突き落そうとする。しかし城戸は必死に抵抗し山下は何発も被弾しながらも城戸を捕まえる。そして息も絶え絶えの山下は城戸を捕まえながら
「さあ行くぞ。9番」
 と言ってビルの屋上から城戸を巻き込んで落下する。

城戸を巻き込む山下



 しかし城戸は助かっていた。落ちている時に導線のようなものに引っかかり奇跡的に生存したのだ。城戸は山下の落下した死体を見て呆然としながら、落ちて木に引っ掛かっていた原爆入りのバッグを手に取る。

 城戸はただ街を歩いていた。タイマーが鳴る原爆入りのバッグを手に持ちながら・・・








 惨めなものです。最初の頃はすごい格好いい犯人だったんですよ。沢田研二が演じる犯人も。警察や東海村からプルトニウムや原爆を盗み出した時だってヒーローのような恰好よさでした。

 でも最後、山下との格闘とその後の城戸はものすごい惨めな一人の男にしか見えませんでした。カッコいい犯罪者なんてやっぱりいないんですよね。結局は。

 太陽というのは原爆のことです。城戸は「原爆はまるで太陽のようだ」と言っていました。でも城戸は太陽を手に入れても多くを失いすぎました。太陽を手に入れて結局、何がしたかったんでしょうか、と思ってしまうほどです・・


 音楽もこの映画良いですよ。本当に
Category: 邦画タ行
チャップリン短編喜劇映画です。


『午前一時』 (1916年・米)

スタッフ
監督:チャーリー・チャップリン
脚本:チャーリー・チャップリン
製作:チャーリー・チャップリン
撮影:ローランド・トザロー
配給:ミューチュアル・フィルム・コーポレーション
キャスト
酔っ払い:チャーリー・チャップリン
運転手:アルバート・オースチン


 チャールズ・チャップリン監督作品「午前一時」。原題タイトルは「One A.M.」。もう一つの邦題に「チャップリンの大酔」があります。

 ミューチュアル社にてチャップリンが製作した四作目の映画だそうです。

 チャップリンが貧民でないってのは凄く珍しく感じましたね。普通の家を持っている人でした。いや、普通ではないですね。

 チャップリンが自分の家の家具に苦しめられる様子を面白おかしく描いています。私にはなんだか家具を着飾って警備を厳重にした家でも中身は薄っぺらだ、ってことを皮肉っているようにも見えましたが我ながら飛躍していますね。淀川氏のことを言えませんね・・
Category: 洋画カ行
ヒッチコックサスペンスには毎回、驚かされます。ストーリーはまあ、そうですがなんといってもヒッチコックのあの不気味な演出が毎度、素晴らしい。


『めまい』 (1958年・米)
めまい
スタッフ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:アレック・コペル、サミュエル・テイラー
原作:ボワロー=ナルスジャック「死者の中から」
製作:アルフレッド・ヒッチコック
音楽:バーナード・ハーマン
撮影:ロバート・バークス
編集:ジョージ・トマシーニ
製作会社:パラマウント映画
配給:パラマウント映画
キャスト
ジョン・ファーガーソン〝スコティ〟:ジェームズ・スチュアート
マデリン・エルスター:キム・ノヴァク
ジュディ・バートン:キム・ノヴァク
ミッジ:バーバラ・ベル・ゲデス
エルスター:トム・ヘルモア

スーツを着て通りを歩く男:アルフレッド・ヒッチコック


 アルフレッド・ヒッチコック監督作品「めまい」。原題タイトルは「Vertigo

 ヒッチコック作品はこれで四つ目ですかね。「バルカン超特急」、「サイコ」、「鳥」と観てこれを観ました。ヒッチコックはこれを失敗作だ、と語っているようですが私の目からすればヒッチコックがそんなことを言うなんて贅沢だなあ、なんて思いました。

 舞台はほとんどがサンフランシスコ。ヒッチコックは本当にサンフランシスコの情景を撮影するのがうまかったですねえ。サンフンランシスコといえば、金門橋〈ゴールデンゲート・ブリッジ〉。人気ドラマ「フルハウス」のオープニングで出てきますね。関係ないですが私は「GTA SA」といゲームでサンフランシスコをモデルとしたステージで遊んだことがあるので、サンフランシスコで観たことある建物とか見覚えある建物とか何個か見つけました。でも実際にシスコに行ったことは無いんですよねえ・・

 ジミー・スチュアートは、「素晴らしき哉、人生!」以来、久しぶりに映画を観ました。まあ彼の作品はそれとこのめまいだけしか観てないんですが、「素晴らしき哉、人生!」のせいで彼が良い人の役をやる、というイメージが定着してしまいました。今回は特段、良い人ではない役を演じましたね。別に悪者でもないと思いますが・・

 ヒロインを演じたのはキム・ノヴァク。最初は主人公スコティの幼馴染というか古くからの友人のバーバラ・ベル・ゲデスが演じた役がヒロインかと思っていましたが結局、違ったようですね。キム・ノヴァクはなんだか清楚というか可愛いというか、この女性はとても妖艶な雰囲気を醸し出す人なんですね。終盤のドレスで少し肌を露出していたあたりのシーンは思わず「この人、ふとましいなあ・・」と思ってしまいました。むっちりしてる様に見えました。


【あらすじ】

 ジョン・ファーガーソン刑事は犯人を追跡中に屋根にぶらさがった際、自分を助けようとした警官が屋根から転落死してしまい、高所恐怖症となってしまう。刑事を辞めた彼は古い友人から妻マデリンの様子がおかしいので尾行して調査してほしい、と依頼される。ある日、ファーガーソンはマデリンがサンフランシスコ湾に飛び込んだのを見て彼女を助け出し・・・


♪めまいのテーマ
バーナード・ハーマン


スコティ(ジェームズ・スチュアート)
スコティ(ジェームズ・スチュアート)
マデリン(キム・ノヴァク)
マデリン(キム・ノヴァク)













【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり



 スコティことジョン・ファーガーソン(ジェームズ・スチュアート)刑事は犯人を追跡中、屋根から屋根を伝うときにあやまって屋根にぶら下がってしまう。助け出そうとした同僚警官が屋根からすべり落ちて転落死してしまう。その時のショックでスコティは高所恐怖症になってしまう。

屋根にぶらさがるスコティ

 ショックを受けたスコティは自ら警察を辞職。今は古い頃からの友人で商業画家のミッジ(バーバラ・ベル・ゲデス)の家に入りびたりしている。

 ある日、サンフランシスコに帰って来た旧友エルスター(トム・ヘルモア)に呼び出される。彼は今や造船所の経営者となっていた。

 そんなエルスターは妻が亡者にとりつかれているから尾行調査してほしい、と訳の分からない相談をスコティにする。スコティは話だけは聞くことにした。

 なんでもエルスターの妻マデリン(キム・ノヴァク)は食事中に突然ぼうっとしたり、どこかへ出かけてはその出かけた時の記憶が飛んでいたり。まるで何かが憑りついてしまったのでは、とエルスターは妻の身を案じていたのだ。スコティは半信半疑で彼の調査を請け負うことに決める。

 マデリンはまず車で教会の庭に行き、カルロッタという女性の墓を訪れる。その後は美術館にカルロッタの肖像画を見に行ったり、ホテルを訪れたりする。

 スコティはサンフランシスコの古い歴史に詳しい本屋の主人にカルロッタの話を聞く。カルロッタは結婚相手に自分の子供を奪われ、サンフランシスコで一人さびしく暮らす。彼女は正気を失い、子供を求めてさまよっていた。挙句の果てに最後は自殺したのだという。マデリンが最後に訪れたホテルも昔はカルロッタの家だったという。

 スコティはそのことをエルスターに報告。エルスターは最初から知っていたようで、実はマデリンの先祖がカルロッタだったという事実も明かす。

 ある日、いつも通り尾行していたスコティ。しかしマデリンは突如、金門橋の下の岸辺から海に飛び込んでしまう。慌てたスコティはすぐに泳いでマデリンを助け車に乗せる。

 スコティはマデリンを自分の家で寝かせていた。やがて目覚めたマデリンと会話するスコティ。マデリンは自分が海に飛び込んだ記憶も曖昧だ、と話す。しかしマデリンはスコティがほんの少し目を離した隙に自分で家に帰ってしまう。それを遠くから目撃していたミッジは嫉妬をする。

 翌朝、再び尾行を開始したスコティはマデリンが自分の家に車を停めたのを見てあわてて降りる。マデリンはスコティの家のポストにお詫びの手紙を入れ込んだのだ。スコティはマデリンが暇であることを確認し一緒に郊外の森へ遊びに行く。

 その森で突如としてマデリンが幽霊に乗り移られたような態度を示し、スコティはマデリンの〝幽霊〟の部分について問い詰める。やがて自分が毎夜のように見てしまう自分を死に招く悪夢の話をする。森を嫌がるマデリンのために今度は海を見に行く。

 マデリンはそこで、自分はどうせ自分の中に居る〝何者〟かに死に招かれるのだ、と海に駆け出していく。スコティは海へ走って行くマデリンを引き止め、マデリンの死に怯える本音を聞き出す。スコティは自分がいるから安心だ、と必死にマデリンを慰め二人は抱擁を交わす。二人は自然と惹かれあってしまっていたのだ。

惹かれ合う二人

 夜、ミッジに呼ばれたスコティ。ミッジは嫉妬のあまりカルロッタの肖像画に自分の顔を当てはめた茶化しの絵をスコティに見せる。スコティはその絵を見てミッジに失望し去って行く。ミッジは自分のしたことを後悔するのだった。

 早朝、マデリンはスコティにあの悪夢を見てしまった、と家に飛び込んでくる。スコティはマデリンを何とかしてあげたい、と彼女の夢に出てくる修道院に二人で向かう。

 その修道院で不安に怯えるマデリンにスコティはついに気持ちを抑えられず愛の告白をしてしまう。マデリンもスコティに愛の告白をするが「私が失われればあなたが私が愛していたこともよく分かるでしょう」と言って教会に駆け込み階段を上り始める。

 マデリンのしようとしていたことに気付いたスコティも階段を上るが、途中で高所恐怖症でめまいが起こり階段を登れなくなってしまう。やがてマデリンの悲鳴とともに上から落下するマデリンの姿を目撃する。


 マデリンの死は精神異常によるもので、スコティとエスルターの罪は問われない、との判決が下る。エルスターはスコティを慰め、ヨーロッパへ行くのでお別れだ、と告げるのだった。

 精神的ショックを追ったスコティは療養所でミッジの介護を受けていた。しかし今でもマデリンのことを思いつづけていた。

 退院したスコティは街中でマデリンに似た女性を見つける。気になったスコティはその女性のあとをつけて家まで押し掛ける。スコティはその女性に恋人に似た女性なので詳しく話を聞かせてほしいと問い詰める。

 気味悪がりながらも女性は自分の名前ジュディ・バートン(キム・ノヴァク)を名乗る。ジュディはスコティのその恋人が死んだことを悟り、自分の態度を詫びる。スコティは自分の為に一緒に食事してほしい、とジュディを誘いジュディは渋々、それに従う。

 ジュディが着替えるから、と言ってスコティを退室させたあとかつてマデリンが着ていたドレスを確認する。そして手紙を書き始める。

 それは打ち明けの手紙だった。実はジュディはエルスターのマデリン殺しに協力していたのだ。というのも、マデリンが精神異常だったという状況を作るためにエルスターはマデリンを演じたマデリンの偽物ジュディをスコティに尾行させ、さも精神を病んでいたようにスコティに見せる。

 そしてジュディはマデリンとしてスコティと逢引を重ね教会をかけのぼる際は教会の一番上でマデリンの首を折ったエルスターと合流。エルスターはスコティに自殺の証言者になってもらうべく、マデリンの遺体を屋根から投げてさもマデリンは自殺で死んだと見せかけたのだ。塔を登ることができないスコティは証言者には丁度よかった。悲鳴をあげたのはマデリンの偽物ジュディだったのだ。

 しかし誤算だったのはジュディはスコティを本気で愛してしまったことだった。

 その打ち明けの手紙を書き終えたジュディはその手紙を置いて姿を消そうとするがスコティへの愛がそれを思いとどまらせ手紙は捨てられる。それからジュディは何度もスコティと楽しい一時を過ごす。

 一方のスコティは付き合えば付き合うほど愛しのマデリン(ジュディ)への思いを再燃させていき、ついには彼女と同じ服装や化粧をジュディに強要する。ジュディは最初はそれを拒むが、スコティに逆らうことができず髪もブロンドにしてしまう。

 そしてジュディはマデリンそっくりの姿になってしまい、スコティの心は救われ二人は本当に愛し合う関係となる。

 だがある日、ジュディが宝石のネックレスをつけるのを見てスコティはあのカルロッタの肖像画にも同じネックレスが描かれていることを思い出す。そしてジュディがあの愛したマデリン(ジュディ)だという事に気付く。

 スコティはジュディを教会の塔の上につれていく。階段を上るスコティだったが高所恐怖症も忘れるほど怒りに燃えていた。

 そして教会の鐘の部分でスコティはジュディの罪とエルスターの仕組んだ罠を問い詰める。

 ジュディはエルスターに協力したことを認めるが、スコティに本当に愛してしまったことを伝え二人は熱い接吻を交わす。

 しかしその時だった。不審な空気を感じたシスターが上ってきた。シスターと知らず怯えてしまったジュディは足を踏み外して転落してしまう。

 シスターは慌ててジュデイの冥福を祈り鐘を鳴らす。鳴り響く鐘のなか、スコティは呆然と落ちた方向を見つめる・・・






 ヒッチコックがショックに陥ったあとのスコティのことを屍姦している、とたとえました。全くその通りですね。スコティはジュディを亡くなったと思っていた恋人と重ね、着せ替え人形のように死んだ女の服を着せたりして。

 まあラストシーンは私もショックを受けましたが自業自得といえなくもないですね。ジュディは間違いなくスコティを騙しマデリン殺しに協力したんです。それだけは事実として変わりないからまあ、自業自得といえば本当に反論する余地がありませんね。
Category: 洋画マ行
男ってのは本当に悲しい生き物だとつくづく感じた。まあ男にだまされる女性もいますが、女性に騙される男もいる。人間ってのは滑稽な生き物ですな。


『ロリータ』 (1962年・英)
ロリータ
スタッフ
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:ウラジミール・ナボコフ
原作:ウラジミール・ナボコフ「ロリータ」
製作:ジェイムズ・B・ハリス
出演者:ジェームズ・メイソン、スー・リオン
音楽:ネルソン・リドル、ボブ・ハリス
撮影:オズワルド・モリス
編集:アンソニー・ハーヴェイ
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、セヴン・アーツ・プロダクションズ 他
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
キャスト
ハンバート・ハンバート:ジェームズ・メイソン
ドロレス・ヘイズ(ロリータ):スー・リオン
シャーロット・ヘイズ:シェリー・ウィンタース
クレア・キルティ:ピーター・セラーズ
メアリー:ロイス・マクスウェル


 スタンリー・キューブリック監督作品「ロリータ」。原題タイトルは「Lolita

 さて名作といえばMGM、というのは固定概念かもしれませんがまたしてもMGM作品ですね。しかも監督はキューブリック。キューブリックは今のところ「シャイニング」とこの映画しか観てませんが、この頃はまだキューブリック独特の味わいが出ていないようですね。しかし私には十分、この映画は独創的だと思いましたが。

 主演はジェームズ・メイソン。彼はアカデミー賞はとれなかったものの私は偉大なる俳優だと認識しております。イギリス映画の名優といえば、メイソンかローレンス・オリビエと評価されるほどだったそうです。メイソンは俳優としての誇りと同時に、ジャンルは選ばず自分が評価したものには主演だろうと脇役だろうと演じていたそうです。

 ヒロインのスー・リオン。彼女はこの映画で一躍、輝いたと同時にこれからの人生の歯車を狂わせましたね。殺人犯との結婚だったり、浮気だったり。女優生活12年で引退し、今はひっそり隠匿生活のように暮らしているそうです。まあ今は66歳だそうですが、私はどうしても彼女には女優に復帰してもらいたいですねえ。それだけ彼女に魅かれた、ということでしょうか。

 この映画におけるピーター・セラーズはとても不気味な男ですね。同じキューブリック作品「博士の異常な愛情」では一人三役もやったんですよ。キチガイの博士役もセラーズでしたし。今回のセラーズの役もはっきり言ってしまえば精神に異常をきたしている男の役ですね。しかしセラーズは本当に違和感なく演じてしまう。彼には脱帽ですよ。

 そんなセラーズとメイソンが共演しているだけでもこの映画は凄い魅力的ですよねえ。


【あらすじ】

 教授にして脚本家ハンバートは下宿先の若い娘ドロレスこと通称ロリータに激しい恋情を抱いてしまう。彼女との関係を断ち切りたくないハンバートはわざわざ下宿先の家人でロリータの母と結婚してしまう。結婚後、ロリータの母は事故死。ハンバートはロリータを自分の家に連れて帰り・・・


♪ロリータのテーマ曲












※ロリータの画像検索で「ロリータ」の単語がセーフサーチがかかってしまい画像を収拾することができませんでした。ご了承ください。

【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 ハーバート・ハーバート(ジェームズ・メイソン)はクレア・キルティ(ピーター・セラーズ)という男の家に押し入り彼を射殺する。ではなぜ、彼を射殺するまでの経緯に至ったのだろうか。

4年前

 ハーバートは小説執筆のために自分が教授を務める大学に休暇をとり、下宿生活を始める。下宿先のシャーロット・ヘイズ(シェリー・ウィンタース)はついこの間に夫に先立たれたばかり。一方のハーバートも妻と離婚し今は独り身だったのだ。

 ハーバートが下宿先にその家を決めるか迷っていた時に家の庭で水着姿のシャーロットの娘、ドロレス・ヘイズ(スー・リオン)こと通称ロリータと呼ばれる若い娘に出会う。ハーバートは一目でドロレスに惚れてしまい、その家に下宿することを決める。

 それからはハーバートもヘイズ家の家族同然の生活を送る。ある日、パーティでハーバートはロリータが若い男とダンスをする姿を見て嫉妬心にかられる。パーティの終わった後シャーロットと二人きりになり、ロリータを自由にしすぎだ、と注意する。しかしシャーロットはなんとハーバートに惚れていたのだ。

 シャーロットがハーバートに詰め寄っていた時に介入してきたのはロリータ。その日以来、シャーロットはロリータを邪魔者と思い始める。一方のハーバートはますますシャーロットに危険な恋心を抱いていた。

 ある日、シャーロットは娘をキャンプへ送ってしまう。シャーロットは、ハーバートと二人きりの生活を送ろうと愛の告白を手紙で残す。

 ハーバートはロリータとの絆を断ち切らないために彼女の愛を受け入れ、二人は結婚する。

 しかしシャーロットは娘がキャンプから帰ってきたら寄宿学校へ入れ込んでやる、と言っていた。二人きりの生活をシャーロットは送りたかったのだ。結婚生活が続いていたころ、ハーバートは次第にシャーロットに殺意まで抱くようになる。

 だが、ついにシャーロットはハーバートの日記を読んで自分の娘の為に自分と結婚したのだ、と知る。ショックを抱いたシャーロットは家を飛び出し道路で車に轢かれて交通事故で死んでしまう。ハーバートは驚きはしたものの大した悲しみを抱いてはいなかった。


 やがてキャンプ地からロリータを引き取ったハーバートは母親の病院に見舞いに行く、と言い道中のホテルで一泊する。そのホテルで怪しい男クレア・キルティ(ピーター・セラーズ)と出会い、訳のわからない言い草にハーバートは苛立ちながら自室へ戻る。

 ホテルを出発したロリータとハーバート。ロリータが病院に電話したい、と言いだしたのでハーバートは母親の死を打ち明ける。ロリータは一晩、涙に暮れる。その晩にハーバートはロリータに愛を打ち明ける。

 その後、ハーバートの家で娘として暮らし大学に通うロリータ。しかしロリータは相変わらず自由気まま。またハーバートはますますその独占欲を増していた。

 ついにはロリータが芝居の劇に出ることにさえ反対する。それに意見を唱えた同僚の心理学博士。博士はハーバートに「アナタの家に異常を感じる。ロリータを演劇に出さなければ、他の心理学博士と共にこの家を調査するぞ」と脅しハーバートはやむなくロリータを演劇に出すことを許可する。

 ロリータの演劇が終わった後、ハーバートは担任からロリータが日ごろのピアノをサボっていることを聞く。ハーバートは狂ったようにロリータを問い詰めるがロリータも大声を出して反論。ついにはハーバートは「大学なんて辞めて旅行に出かけよう」と言うがロリータは拒絶し家を飛び出す。ハーバートはロリータの後を追うがロリータは公衆電話でどこかに電話をしていた。

 電話を終えたロリータはハーバートの旅行に出る、という提案に応じる。

 その後、ドライブで旅行するが自分たちの車の後をつけている車をハーバートは発見する。ロリータは気のせいだ、と言うがハーバートは警戒する。やがて自分もロリータも具合が悪いことに気付き、町の病院にロリータを入院させ自分はモーテルで療養をとる。

 そのモーテルに謎の電話がかかってくる。ハーバートは電話の相手の要領を得ない訳の分からない発言に電話を切る。

 日が昇る前にロリータの身を案じたハーバートは病院に駆け込みロリータを退院させろ、と命じる。しかしなんとロリータは既に退院していたという。看護師のメアリー(ロイス・マクスウェル)によれば彼女は既に叔父となのる人物と退院してしまったのだという。ハーバートは呆然としながら病院を去って行った。

 それから3、4年が経ちハーバートはロリータから手紙を貰う。ロリータは他の男と結婚し、金に困っているから援助してほしい、との手紙だった。

 ハーバートはロリータに会いに行く。ロリータは借金を抱えたボロ家住まいの男と結婚し妊娠もしていたのだ。

 ロリータはあの後の事を話す。ハーバートがホテルで出会った不思議な男、ハーバートに会いに来た心理学博士、そしてモーテルに電話してきた男。この男は同一人物でその男がロリータを連れ出したのだ。

 ロリータはその男に昔から惚れ込んでおり今は幸せだが本当に愛したことがあるのはそのクレア・キルティだけだと話した。キルティはロリータを病院から連れ出し、その後はニューメキシコに行った。しかしキルティは最低の男でロリータがピンク映画の出演を拒否したために捨てたのだ、という。

 ハーバートはロリータに今の生活を捨てて、やり直そうと説得するがロリータはそれに応じることはなかった。ハーバートは情けなく泣きながらロリータにシャーロットの遺産や家を売った金など、自分の全財産をロリータに譲りどこかへ去って行った。ロリータはハーバートに感謝しつつ、また連絡して、とその身を案じるのだった。

 時は今に戻る。キルティの邸に忍び込んだハーバートはキルティの名前を呼ぶ。その名前がむなしく邸にこだました。

 ハーバート・ハーバートはキルティ殺しの裁判を待たずして獄中で病死した・・・







 原作とはいくつか改変されているようです。ロリータも結構、原作とは違うらしいですね。これのリメイク作品があるようですが、そちらの方が原作に近いようです。そしてエロティックでもあるようですね。この映画ではロリータの水着姿くらいしかエロティックな場面がありませんでしたから。

 どちらかというとキューブリック独特の人生観を「ロリータ」を原作とした映画にした、という感じですかねえ。かなわぬ物があるのが人生。誰しもなんでもかなう人生なんてものは無い。それに関しては私も同感ですね。ハーバートは若い娘に狂わされそれを欲したが最後までその愛を得ることはかなわなかったんですね。

 また、実は原作だとロリータも出産の時に死んでしまうようですね。
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これでチャップリン、キートン、ロイド作品は全員、映画を一回以上観たことになりました。



『ロイドの要心無用』 (1923年・米)
ロイドの要心無用
スタッフ
監督:サム・テイラー、フレッド・C・ニューメイヤー
製作:ハル・ローチ
脚本:ハル・ローチ、サム・テイラー、ティム・ウィーラン
配給:パテ・エクスチェンジ
キャスト
青年:ハロルド・ロイド
彼女:ミルドレッド・デイヴィス
青年の友達:ビル・ストローザー
警官:ノース・ヤング
売り場監督スタッブス氏:ウェストコット・クラーク
赤ん坊:ロビン・ファラダウン


 サム・テイラー、フレッド・C・ニューメイヤー監督作品「要心無用」。原題タイトルは「Safety Last!

 主演はチャップリン、キートンと並ぶ三大喜劇王の一人であるハロルド・ロイド。他の二人は放浪者とかとにかく貧乏な身なりの役が多いんですね。でもロイドは眼鏡をピシッとかけたいわゆる一般階級のサラリーマンみたいな身なりをしているんです。彼は1920年に「ロイドの化物退治」撮影中に小道具の爆発事故で右手の親指と人差し指を失ったそうです。それ以来、義指をつけていたらしいです。

 ヒロインはミルドレッド・デイヴィス。彼女は1919年から途中までロイドの相手役を務めていました。まあ後にヒロインはジョビナ・ラルストンに代わっていますがミルドレッドは1923年にロイドと夫婦関係になり69年にミルドレッドが死ぬまで夫婦関係でありつづけました。何回も結婚と離婚をしているチャップリンやキートンとは違っていますね。ミルドレッドの死後3年後にロイドも死んでいます。

 この映画は何と言ってもロイドがビルを登るシーンが素晴らしすぎる。映画史に残る名シーンです。ネタと演出にとにかく凝っています。元祖アクション映画といっても過言じゃありませんね。まあアクションならこれの前にあったかもしれませんが。

 またそのロイドが登る時計塔というのがバック・トゥ・ザ・フューチャーの元ネタになっているとも言われています。


【あらすじ】

 出世したら結婚しよう、と彼女と約束した青年〝ハロルド〟。ハロルドは貧しい生活をしながらも彼女になんとか成功している、と見栄を張ってデパートで働いていた。ある日、ハロルドはデパートをクビになるが支配人が何百人も客をデパートに呼び寄せれば1000ドルやる、という発言を聞きハロルドはビル登りが得意な友達を10数階建てのビルに登らせて500ドルずつ頂こう、と画策するが・・・












※作中で名前が登場するのはスタッブス氏くらいですので俳優名で表記させてもらう場合があります。

【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 青年〝ハロルド〟(ハロルド・ロイド)は都会で出世したら彼女〝ミルドレッド〟(ミルドレッド・デイヴィス)を呼び寄せる、と約束し都会に上京をする。

 しかしハロルドは思ったようにはいかず、友達(ビル・ストローザー)と共同生活をしていた。レコードを売りながらも、彼女へのペンダントの贈りものは忘れない。ただしチェーンは買えなかったが。

 ハロルドはデパートの衣服売り場でせっせと働いていた。衣服売り場監督のスタッブス氏(ウェストコット・クラーク)の監視の目を受けながら。

 ある日、ハロルドは友達と共にハロルドの友人の警官をからかう。しかしそれはなんと別人の警官(ノース・ヤング)だったというオチでハロルドはすぐに隠れて友達は警官に追われる羽目になる。

 友達は逃げる段階で中規模ビルを登って逃げてみせた。警官は登ることを諦めて、ひとまず友達の男の顔を覚えておくことにする。その友達はビルを登るのが得意らしい。

 ハロルドは給料日にランチを食べるのも諦めて給料全部を彼女に贈るペンダントのチェーン料金に使ってしまう。

 チェーンを送られた彼女はハロルドの身を案じひとまず上京することになる。

 ミルドレッドは上京しハロルドの勤めるデパートにやってくる。丁度その日、ハロルドは支配人からクビ宣告を受けてしまった。

 しかしその直後でハロルドは支配人が客を呼び寄せるいいアイデアを思い付いた人物に1000ドル与える、という話を盗み聞きしハロルドは支配人に自分にまかせてくれるよう頼み込む。ハロルドは自分の友だちにビルを外壁から登らせて宣伝する、という方法を思いつく。

 その友達も500ドルずつで分ける、ということで承諾する。やがて当日、新聞の売り子がその記事の載った新聞を配るがたまたま友達に逃げられた警官がその新聞を読んでしまい、10数階建てのビルに張り込んでしまう。

 それを観たハロルドと友達は警官をまこうとするがうまくいかない。そこでハロルドが2階まで登ってそこで友達と衣服を交換すればいい、という計画になる。

 危なっかしい登り方をしながらハロルドはビルを登り始めるが友達は警官に見つかり、追われる羽目になってしまう。うまくまくまで逃げ切ってくれ、そうやってどんどんと交代する機会を失ってしまう。更にそのビルに彼女のミルドレッドがやってくる。

ロイドの有名な時計台のシーン

 ミルドレッドはビルを登るハロルドの姿を見て屋上を駆け昇り始める。結局、ハロルドはビルを全階登り切ってしまった。屋上でミルドレッドと再会し二人は抱擁を交わす。友達はいまだに警官に追われ続けていた・・・





 コメディ映画をブログで書くのってすごい苦手なんです。だからそういうものは自分で観ることを推奨しますね。じゃないとコメディ映画の面白さって伝わらないんです。文じゃ伝わらないからこそ面白いんですよねえ。
Category: 洋画ラ行
いつの時代も男と言うのは・・・ねえ


『何が床屋を騒がせたか』 (1898・米)


 ウィリアム・ハイセ監督作品。原題タイトルは「What Demoralized the Barber Shop

 40~50秒程度のサイレント白黒映画。タイトルはニコニコ動画に落ちていた動画のタイトルを参考にして自分なりに脚色しました。つまり正しい邦題とは限りません。

 いつの時代も男というのは悲しい生き物で・・それをサイレント特有の大げさな演技によって表現しています。

 2人の女性が階段の上でツカツカと靴を鳴らしてその活きの良い足を見せていたんです。その女性を見よう見ようと理髪店の中の人々は女性を階段の下から見上げるんですよ。私はてっきりスカートの中身を見ようとしていたのかと思っていました。

 なんと理髪店の店員まで髪を切りながら女性を見ようとするんですから男というのは中学生のころの純情さを失っていない生き物なんですねえ・・

 それっぽく言っていますが内容はくだらないので騙されてはいけませんよ。
Category: 洋画ナ行
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