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慕情

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私の中で最高の映画音楽が流れていますね。


『慕情』 (1955年・米)
慕情
スタッフ
監督:ヘンリー・キング
脚本;ジョン・パトリック
原作:ハン・スーイン「多くの輝きをもつもの」
製作:バディ・アドラー
音楽:アルフレッド・ニューマン
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ウィリアム・レイノルズ
配給:20世紀フォックス
キャスト
ハン・スーイン:ジェニファー・ジョーンズ
マーク・エリオット:ウィリアム・ホールデン
アデリーン・パーマー=ジョーンズ:イソベル・エルソム
スザンヌ:ジョージャ・カートライト
少女:キャンデース・リー
ノラ・ハーン:ソー・ヨン
Dr.セン:カム・トン
叔父:フィリップ・アーン
ハンフリー・パーマー=ジョーンズ:トリン・サッチャー


 ヘンリー・キング監督作品「慕情」。原題タイトルは「Love Is a Many Splendored Thing

 この映画は前述したとおり映画音楽が素晴らしすぎる。今まで、そして恐らく今後も映画音楽で一番好きな曲になると思います。アルフレッド・ニューマンが演奏しサミー・フェインが作曲した曲。

 主演女優のジェニファー・ジョーンズはロバート・ウォーカーっていうヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」(1951年)で気味悪い病んでいる男を演じた人と最初に結婚。その後、子供産んで離婚してから映画プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックと結婚。セルズニック死別後ももう一回、結婚してますね。2009年にお亡くなりになってますが90歳という長生きした女性でした。

 対してウィリアム・ホールデンはプライベートでいろいろあってアルコール依存症になり、階段から落ちて出血多量で死んだそうです。勿体ないですねえ。でもホールデンってこの映画のために毛むくじゃらの胸毛を剃った、とかって淀川長治さんが言ってました。

 この映画はストーリーは悲恋。この壮大にも静かな悲哀の色も出せる万能な主題歌によってそのストーリーに魅力を継ぎ足していました。私はストーリーよりも香港の情景が凄く印象的です。美しく綺麗な海、香港の街、この映画一つで香港に行ってみたくなる映画でしたね。ホントに香港の撮り方がうまかったし色彩も素晴らしいと評価します!


【あらすじ】

 香港で医師をしている研修医のハン・スーイン。彼女は中国人と英国人のハーフだった。そのことで苦労することも多かった彼女は第二次世界大戦で夫を中国共産党員に殺害されていた。恋にも人にも絶望した彼女はある日、パーティで英国人記者のマークと出会う。マークには夫婦関係のうまくいかない妻がシンガポールにいるが二人は逢引を重ねるうちに・・・


♪主題歌   アルフレッド・ニューマン
















【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 第二次世界大戦終結後の香港。

 香港で研修医として病院に勤めるハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ)。彼女は英国人と中国人のハーフで優秀な医者だったがハーフであることから蔑まれることもあった。夫を先の大戦で亡くし、彼女は中国から香港へやってきたのだ。

 交通事故にあった家族とはぐれた難民の少女(キャンデース・リー)を治療し彼女はDr.ジョン・キース(マーレイ・マシソン)に誘われてパーティに出席する。

 パーティでは理事長ハンフリー・パーマー=ジョーンズ(トリン・サッチャー)と理事長夫人のアデリン・パーマー=ジョーンズ(イソベル・エルソム)を紹介される。さらにハンはそのパーティでアメリカ人海外特派員で記者のマーク・エリオット(ウィリアム・ホールデン)と出会う。マークはスーインを観ると一目惚れしてしまい、彼女を食事に誘う。しかし彼女は仕事がある、と言って断る。

 帰り道、キースはマークが妻帯持ちであることをスーインに話す。しかしその妻との夫婦関係は冷めているようだが。

 スーインが病院に戻ったあと、マークから電話がかかってくる。スーインは一度きりなら、と彼との食事に応じる。

 そしてお食事の日の夜。スーインとマークは船上レストランで彼と食事をする。満月を楽しみ、二人は憩いの一時を過ごす。車で見送った後、スーインもマークも互いの身の上を告白する。スーインはもうあなたと会うことはない、と言うがマークはまた誘う、と言うのだった。

 それから一週間後。マークはシンガポールへいく、という連絡をし帰り次第連絡する、ともいった。

 その日の昼ごろ町に出たマークは旧友で同じハーフの女性スザンヌ(ジョージャ・カートライト)と再会する。スザンヌは髪を金に染め中国人であることを捨てようとしていたのだ。それに対しスーインは自分には中国人としての誇りがある、だからいずれ故郷・中国に戻るつもりだったのだ。

 その後、香港に戻ってきたマークはスーインに連絡。泳ぎに行こう、と誘う。スーインは駄目だとは分かりつつも彼の誘いに応じ浜辺に行く。

 浜辺からスーインの友人の家に泳いで向かったスーインとマーク。二人はノラ・ハン(スー・ヤン)とその夫ロバート(リチャード・ルー)の家を訪ねる。ノラらはスーインにマークといい関係になっちゃって、と言うがスーインは関係を否定する。

 しかし浜辺へ戻る帰りの舟でマークはスーインにキスをしてしまう。スーインは愛に傾きつつも、いまだに迷いがどこかにあった。

 翌朝、病院の裏の小高い丘の木のところで待ち合わせした二人。スーインは遅くなってしまい、マークが見えなかったので帰ろうとするがマークはずっと待っていたのだ。二人はその丘でイチャつく。やがてマークの肩に赤い蝶が止まった。スイーンは「赤い蝶は幸運をもたらす」と言うがマークが動いたのでその蝶は飛び立ってしまった。

 しかし数日たって。スーインは妹スーチェン(ドナ・マーテル)が何かやらかした、と叔父(フィリップ・アーン)から連絡を受けて故郷・中国の重慶に戻ることになった。

 そのことをマークに伝えるスーインは自分の血のことも含め色々なことを整理したい、とマークに言う。しかしマークは焦れており、未だに中国と英国の混血のことを気にするスーインの下からついに去ってしまう。

 重慶行きの飛行機の中で、スーインはスザンヌと再会。スザンヌはなんと理事長ハンフリーと不倫関係にあるようだった。

 重慶の実家に辿りついたスーインは叔父ら親戚の一族と再会する。叔父からスーチェンが今は外国人と暮らし中国から逃げたがっている、ということを聞く。

 スーインはスーチェンと再会し彼女が中国を捨て国外で暮らす決意をしていることを聞き、彼女を応援することを決める。

 実家に戻ったスーインは客人が来ていることを知らされる。エリオットだった。エリオットはシンガポールの妻と離婚することとスーインに求婚するのだ。スーインはついにそれを承諾する。

 スーインは叔父たちに報告。叔父らはスーインを縁切りするかわりに彼女の結婚を承諾。そして家族一人一人が長く自分で身に着けていた大切なヒスイをスーインに渡すのだった。

 飛行機で帰ったスーイン。マークはそのまま一度、香港へついてからシンガポールへと向かった。

 シンガポールから一度はマークは妻の承諾が出た、という報せを受けるスーインだったが帰って来たマークの顔は浮かない。どうやらその後で妻が離婚を断ったそうなのだ。ショックを受けるスーインだったが今までの関係を続けることを変えるつもりはないようだ。

 その後、取材でマカオへ立つことになったマーク。マークはスーインについてきてほしい、と言いスーインはそのあとをついていくことを約束する。

 自分も追おうとした日、理事長夫人アデラインに呼び出される。アデラインは妻帯者のマークと付き合うなんて病院の医師として不名誉なことだ、と忠告するがスーインはそれを無視しマカオに旅立つ。

 マカオで占い師に幸運を祈ってもらったスーインとマーク。二人は永遠に時を同じく過ごせる、という占いの結果が出たのだった。

 しかしホテルに戻った途端、スーインには朝鮮戦争の取材によって現地に飛ぶように、との電報が届いていた。すぐに香港へ戻る二人だった。

 スーインは病院をクビになってしまい、この前助けた難民の少女と共にノラ・ハンの家に居候させてもらうことになった。中国人医師のDr.セン(カム・トン)は中華人民共和国になった故郷へ共に戻らないか、と誘うがスーインはもはや中国人の誇りなど捨ててそれを断るのだった。

 出発を控えたマークはスーインと病院の裏の丘を登る。スーインはマークにいつまでもこの丘で帰りを待つことを約束し愛を確かめ合うのだった。

 スーインは一月経っても、マークから届く手紙を心待ちにしていた。

 しかしある日、その希望は非情にも断たれてしまう。新聞にマークの戦死を伝える記事が掲載されていた。スーインはその記事を読み絶望しながら家を飛び出す。

 スーインはあの病院の裏の丘をのぼりだす。丘をのぼったところで、こちらに手を振るマークの姿が見えた!しかしそれはやがて消滅する。

 スーインは泣き崩れる。亡きマークはスーインの心に語りかける。

 私たち二人は幸せなときを過ごせたのだ。私達は出会えて幸せだった・・・










 本当に悲恋ですがいい映画でしたよ。しかしいい映画だと思わせるにはこの主題歌が欠かせなかったでしょう。この主題歌なしでヒットはありえなかったと思います。だからってストーリーがチープとかじゃなくて、ストーリーの美しさそのものをこの音楽が引きたてているんですよね。

 ラストシーンなどで使われている小高い丘、というのはビクトリアピークのケレット山というのだそうですが、詳しい場所はわかってないそうです。一説には、その丘のシーンだけスタジオで撮影したとか別の公園で撮ったとか諸説あるようです。

 この主題歌は素晴らしいので多くの歌手が歌っています。その中の一つ、アンディ・ウィリアムズと美空ひばり、マット・モンロー、ナット・キング・コール、フランク永井。フォー・エイセスのやつを紹介しますね。どのバージョンも1番好きとか決めることは不可能ですねえ。どれも素晴らしすぎて。
♪アンディ・ウィリアムズ

♪美空ひばり

♪マット・モンロー

♪ナット・キング・コール

♪フランク永井   慕情は2:00ごろから

♪フォー・エイセス

 また、上記の歌唱バージョンだけでなく、イージーリスニングでも多く演奏されています。例えばあのカーメン・キャバレロとかに。


 慕情の観光スポットめぐりのサイトはいくつかあるようですね。サイトのひとつ

 最後に、私も香港に行きたいなあ。

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原作小説
についてなんですが、深町真理子という方が慕情の日本語訳の本を書いたそうなんですがアマゾンにはありませんでした。古本屋か図書館で取り寄せてもらうほかないと思います。
原語版のやつを貼っておきますね
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