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仕事人風に言えば「三つ数えろよ。テメエが冥土へ辿りつくまでの時間だ」みたいなもんですね。


『三つ数えろ』(1946年・米)
三つ数えろ
スタッフ
監督:ハワード・ホークス
脚本:ウィリアム・フォークナー、リイ・ブラケット、ジュールス・ファースマン
原作:レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」
製作:ハワード・ホークス
音楽:マックス・スタイナー
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:クリスチャン・ネイビー
配給:ワーナー・ブラザーズ
キャスト
フィリップ・マーロウ:ハンフリー・ボガート
ヴィヴィアン・スターンウッド:ローレン・バコール
カルメン・スターンウッド:マーサ・ヴィッカーズ
本屋の店員:ドロシー・マーロン
執事ノリス:チャールズ・D・ブラウン
バーニー刑事:レジス・トゥーミー
スターンウッド将軍:チャールズ・ウォルドロン
アグネス・ローツィエール:ソニア・ダーリン
アーサー・ガイガー:セオドア・フォン・エルツ
モナ・マース:ペギー・クヌセーン
ジョー・ブロディー:ルイス・ジーン・ヘイト
ハリー・ジョーンズ:エリシャナ・クック・ジュニア
ラッシュ・カニーノ:ボブ・スティール
エディ・マース:ジョン・リッジリー


 ハワード・ホークス監督作品「三つ数えろ」。原題タイトルは「The Big Sleep

 ええと、実はこの映画ストーリーがすっごい複雑らしいんですよ。で、観たんですよ。最初の方とか訳分からなくて混乱しまくってました。もともと登場人物の名前を覚えるのが苦手な私は主要人物とかが多い映画とかは結構苦手なんですよね。だから役者の顔で覚えることが多いんですが、知らない俳優さんが多いとそれも一苦労です。

 ストーリーはやっぱり難しかったです。はっきり言ってしまうと、すべてを理解することはできませんでした。私の未熟さを思い知らされた気分ですね。しかしこの映画、そもそも監督自体も原作の全容すべてを理解したわけでは無いらしく、ストーリー重視するよりところどころに演出に小ネタを入れる感じで映画を面白くしたようですね。

 チャンドラーのフィリップ・マーロウシリーズっていうのはハードボイルドな私立探偵の代名詞みたいな推理小説の主人公なんですよね。で、ちょっと余談なんですが「トロと流れ星」というゲームでボギーっていうハードボイルド気取りのハムスター元探偵が出てくるんですよ。多分、そのボギーっていうのはこのハンフリー・ボガートから、そしてハードボイルドの設定はボガートがやったフィリップ・マーロウから参考にしたのではないか、と思います。

 このハワード・ホークス監督っていうのは「暗黒街の顔役」(1932年)だとか「脱出」(1944年)など男にしかできない格好よさを演出する映画をよく撮ってるんですね。

 そして私の大好きな俳優ボガート。彼はヒロインのローレン・バコールと45年、つまりこの映画の公開前年に結婚し夫婦になっています。二人が付き合いだしたのは「脱出」(1944年)で共演してからだそうですよ。20歳近く歳が離れてましたが二人は円満だったようですねえ。ボガートが死ぬまで二人は仲の良い夫婦だったそうです。今もバコールは生きていますよ。


【あらすじ】

 私立探偵フィリップ・マーロウはスターウッド将軍に次女カルメンを脅迫する何者かを調査してほしい、という依頼を受ける。マーロウは調査の末に本屋の店主ガイガーが事件にかかわっていることを突き止めるがガイガーは家で死体となってマーロウによって発見されカルメンは酔っ払った状態でその場に居た・・・



三つ数えろのシーン












※一部解説サイトを拝見しました。

【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 私立探偵フィリップ・マーロウ(ハンフリー・ボガート)はスターンウッド将軍(チャールズ・ウォルドロン)に雇われて彼の屋敷を訪れる。

 執事ノリス(チャールズ・D・ブラウン)に案内されてマーロウは最初に次女カルメン・スターンウッド(マーサ・ヴィッカーズ)と出会う。彼女は美しく可愛げもある女性だったが悪戯好きでちょっと躾けのなっていない娘さんだった。

 マーロウはスターンウッド将軍と温室で会い、彼から依頼内容を聞く。実はあのカルメンという奔放な娘が本屋のアーサー・ガイガー(セオドア・フォン・エルツ)から脅迫を受けているのだという。また、マーロウの前任をしていたラスティ・リーガンという使用人も姿を消してしまったらしい。将軍は彼の身を案じているものの彼の行方を探す依頼はしなかった。

 家を去ろうとしたマーロウは長女ヴィヴィアン(ローレン・バコール)に呼ばれる。リーガンを探してほしいとマーロウに依頼するがマーロウはその依頼を受けなかった。

 マーロウはガイガーの書店を、向かいの書店の女性(ドロシー・マーロン)と雑談しながら張り込んでいた。やがてガイガーが店から出てきて車に乗ったのでその後を追う。

 ガイガーが入って行った家に続いて、カルメンが入って行った。マーロウは慎重に張り込んでいたがその時、銃声が聞こえる。すぐに家に入るマーロウだったが裏庭から2台の車が去って行ったのを見かける。

 家の中には酔っ払ったカルメンとガイガーの射殺体、そして二人を映すように置かれていた隠しカメラだった。カメラからは既にフィルムが抜き去られていた。マーロウはカルメンを問い質すが彼女は酔っ払っていてまともな返答をしなかった。

 マーロウはすぐにカルメンの乗って来た車でスターンウッド邸に連れ帰り、カルメンをヴィヴィアンに引き渡す。そしてヴィヴィアンに「妹を守りたかったら今夜はずっとカルメンはここに居たことにするんだな」と言って去って行った。

 その後、自分の車をガイガー邸に取りに来たマーロウ。一応、家の中に入って死体を確認しようとするがその家からガイガーの死体が消失していた。

 夜、かつてマーロウが検事局調査員時代だったころからの仲であるバーニー刑事(レジス・トゥーミー)が訪れスターンウッド家の運転手が車と共に海に沈んでいる、ということを伝える。現場に急行したマーロウとバーニーは、検視官から他殺か自殺かは不明だという見解を聞かされる。

 翌朝、事務所に出勤したマーロウはヴィヴィアンに出迎えられる。ヴィヴィアンによれば、昨夜のガイガー邸でガイガーの死体と一緒にいるカルメンが映った写真が脅迫状として送られてきたという。マーロウは警察に電話すればいい、と言いヴィヴィアンが本当に電話するのでマーロウはその受話器をとって応対した警官を軽くあしらって切ってしまう。

 なぜ止めたのかを訪ねるヴィヴィアンにマーロウは「ご老体の将軍のためさ」と答える。

 マーロウはガイガーの本屋の店員であるアグネス・ローツィエール(ソニア・ダーリン)が脅迫者の一人では、という考えを持ち彼女の車を尾行。彼女がジョー・ブローディ(ルイス・ジーン・ヘイト)の家に入って行くのに気付き、ヴィヴィアンを新たに脅迫しているのはジョー・ブロディーであるところまで辿りつく。

 脅迫者に会いに行く前にマーロウはガイガー邸を訪れた。そこには素面のカルメンが既にいた。二人は家を探し回るが、やがてここの家主だと名乗るエディ・マース(ジョン・リッジリー)が家に入ってくる。マーロウはカルメンを帰し、マースと腹の探り合いをする。しかしどちらとも腹の内を明かしたりはしなかった。

 マーロウはマースが帰って行ったあと、ジョー・ブロディーの部屋を訪れる。その部屋にはアグネスやヴィヴィアンまでもが居た。マーロウは拳銃を突きつけられピンチに陥るが、やがて部屋に今度は拳銃を持ってカルメンが乗り込んできた。マーロウは巧みにブロディーとカルメンの拳銃を奪ってヴィヴィアンとカルメンを先に返す。

 マーロウはブロディーから自分が脅迫者である、という自白を取ってから脅迫に使われたカメラのフィルムを奪う。そして果たしてガイガーを殺したのは誰なのか、とブロディーに問う。ブロディーが話すにはどうやら海で沈んだスターンウッドの運転手らしい。

 スターンウッドの運転手テイラーはカルメンに惚れ込んでいたがそのカルメンをガイガーが脅迫しいやらしい事をさせていたのでテイラーがぶち切れてガイガーを殺してしまったのだ。その後、車で逃走しそれをたまたまガイガーを張り込んでいたブロディーたちが発見して車の後を追ったのだ。

 追跡の末にテイラーの車は海に落っこちてしまった。これが事件の真相だった。

 来客が現れたのでブロディーに出させるが、ドアを開けた途端にブロディーは来客に殺された。

 マーロウはその来客を追いかけ、銃撃戦を展開してから、なんとか彼をひっ捕らえ警察に突き出すのだった。

 翌日、マーロウはヴィヴィアンの訪問を受け、「事件は終わった。ご苦労様でした」と小切手を渡してきた。だがマーロウは納得がいかずヴィヴィアンが早急に事件を終結させたがっていることに気付く。

 独自で調査を開始するマーロウだったが地方検事局に圧力がかかってきてバーニーに呼び出される。マーロウはバーニーに事件はまだ終わっていない、という自分の考えを話しバーニーを納得させる。

 マーロウはマースが怪しいと考えていた。実はマースの妻は行方不明で、マーロウはリーガンとマースの妻が駆け落ちでもしたのではなかろうか、と考えていた。マーロウは本当はギャングであるマースと会う約束を彼の経営するカジノで取り付ける。

 マースの経営するカジノを訪ねたマーロウはそこに既にヴィヴィアンがいることに気付く。マースに自分が探偵であることを明かし、再び腹を探ろうとするがうまくいかず話を終えてヴィヴィアンに話しかける。

 ヴィヴィアンはカジノで多くの金を儲けた。ヴィヴィアンはマーロウに送ってほしい、と頼みマーロウは一足先に駐車場に行く。

 駐車場で何かを感じたマーロウは車の陰に隠れる。やがてマースの部下らしき男がカジノから出てきたヴィヴィアンに拳銃を突きつけ儲けた金を出すように迫る場面を目撃する。

 マーロウはその強盗を撃退しヴィヴィアンを乗せるが、マーロウは今の大儲けから強盗までの一連の流れがマースと組んでの八百長であると気付いており、二人に接点がないことをマーロウに認識させようとしてのことだと思っていた。そのことでヴィヴィアンを問い詰めるがヴィヴィアンは答えなかった。

 やがてマーロウは「君が好きなのだ」とヴィヴィアンに打ち明けヴィヴィアンは証拠を見せるよう言う。マーロウはその証拠を接吻という形で見せつけるのだった。ヴィヴィアンはマーロウの接吻に満足しもう一度、接吻をねだる。

 ヴィヴィアンを送り事務所に戻ろうとしたマーロウはマースの子分らしき男二人組に路地裏に連れて行かれボコボコにされる。

 「事件から手を引けと言ったはずだ」と言い去って行く男二人に入れ替わるように今度はハリー・ジョーンズ(エリシャナ・クック・ジュニア)がマーロウに話しかけてくる。

 ハリーはアグネスの仲間というか彼女と結婚予定らしく、どうやらアグネスがリーガンの居場所を知っているという。その情報料は200ドルだ、と要求し去って行った。

 マーロウはハリーの指定したオフィスを訪ねるが先客が一名いるようで何かを察知して隣の部屋で一部始終を盗み聞きする。

 ハリーはどうやらマースの子分ラッシュ・カニーノ(ボブ・スティール)と会話をしているようで、どうやらマースたちはハリーやアグネスの存在を邪魔に思っているらしい。

 カニーノはハリーから無理矢理、アグネスの居場所を問い質し「3つ数える前に話せ」と言う。ハリーは慌てて居場所を打ち明け彼に酒を振る舞って部屋から出て行った。

 マーロウは部屋に乗り込むが、ハリーが突然苦しみだしてやがて息絶えてしまう。マースの子分はハリーを毒殺してしまったのだ。マーロウは見ていることしかできず悔しがる。

 マーロウは電話でハリーがマースの子分に打ち明けたアグネスの居場所に電話をする。しかしアグネスはそこにはおらず、ハリーは命を賭けてアグネスを守ったのだ。やがてその部屋にかかってきた電話はアグネスからで、彼女にハリーが死んだことを話し車で会うことを取り付ける。

 アグネスは少なからずハリーの死にショックを受けているようだった。マーロウは200ドルをアグネスに渡しアグネスはリーガンはロードサイドのガレージに居るらしい、ということを話す。

 マーロウは罠が仕掛けられているであろうことを予測済みでロードサイドのガレージを訪ねた。たまたまパンクした前輪のタイヤを修理してもらいたい、という建前でガレージに入るがそこにはカニーノがおり、マーロウは捕らわれてしまった。

 そこにはマースの妻モナ・マース(ペギー・クヌセーン)がいた。しかしモナはリーガンと駆け落ちなんてしてない、と否定し夫がいろんな人間を殺した、というマーロウを否定する。

 今度はヴィヴィアンが現れた。ヴィヴィアンはマーロウの縄を解き、協力して脱出を図ろうとする。だがマーロウの手錠を外すにはマーロウの始末の指示をマースに仰ぎに行ったカニーノが持っているらしい。

 カニーノの車が到着しヴィヴィアンはマーロウの指示通りに悲鳴を上げる。すぐにガレージの中に駆け込んだカニーノらの隙を見てマーロウは自分の車に拳銃を取りに行き、一人を追い払い一人を射殺した。

 やがてカニーノがヴィヴィアンを盾に外に出てきた。やがてヴィヴィアンが「あそこよ!」と言いカニーノはそこに銃弾を撃ち込むが、そこにはマーロウは居ない。その隙にマーロウはカニーノを射殺するのだった。

 その後、二人はガイガーが殺された家に行き、そこでマースに電話をかける。「20分後にガイガーが殺された家で会おう」と。

 10分後、マースは手下を外に配置させて家の中へ入ってくる。マースは電話線を切ろうとしてマーロウが拳銃を向けてそれを止めさせる。

 リーガンが失踪した事件の真相はこうだった。

 実はカルメンはリーガンを愛していた。しかし対するリーガンというのはマースの妻モナを愛していた。嫉妬の末に逆上したカルメンはリーガンを殺害。そしてそれを裏で操っていたのはマースでマースはリーガンの遺体を隠しそのことでヴィヴィアンを脅迫しているのだという。

 カルメンはそのことを全く覚えていない。いわば病気のようなものだろう。

 マーロウはマースに家の外に出るように言う。実はマースは最初に家から出てきたやつを殺せ、と部下たちに命じてあるのだ。

 マーロウは「三つ数える前に家の外に出ろ」と言い1秒数えてマースの手を撃つ。マースは家の外に飛び出し「俺だ!撃つな!!」と部下に叫ぶが機関銃でマースは撃ち殺され扉にもたれかかってからやがて倒れる。

 マーロウは扉を閉めてからバーニー刑事に通報する。リーガンを殺したマースが部下に殺された、と。

 やがてサイレンの音が鳴り始める。マーロウはヴィヴィアンにカルメンは病院に収容すればいい、スターンウッド将軍もきっと理解してくれるだろう、と話す。ヴィヴィアンは「私はどうすればいいかしら?」と尋ね「何を云っているんだ」と答える。ヴィヴィアンは「最高ね」と軽く笑い、二人は見つめ合うのだった・・・








 ボギーが主演ってだけで私はほかの映画より最初から+10は好きになっていると思います。

 この映画って登場人物とかの関係がとっても複雑ですよね。注意深く見ていないと私のように訳分からなくなります。っていうかこの映画というか作品というのは一方的な愛が多いですよね。だからちょっとだけまとめてみました。

フィリップ・マーロウ(ハンフリー・ボガート):主人公の私立探偵。
ヴィヴィアン・スターンウッド(ローレン・バコール):ヒロイン。将軍の長女。
カルメン・スターンウッド(マーサ・ヴィッカーズ):将軍の次女。頭の病気?運転手テイラーに惚れられ、彼女はリーガンを愛していた。リーガンを嫉妬で殺害。そのことを忘れる。
リーガン:マーロウの前任だった男。マースの妻モナを愛していた。カルメンに殺される。
運転手テイラー:スターンウッド家の運転手。カルメンに惚れ込み彼女を脅迫しいやらしいことを強要するガイガーに激怒しガイガーを殺害。その後、ジョー・ブロディーに追いかけられ事故で海に落ちて死ぬ。
アーサー・ガイガー(セオドア・フォン・エルツ):書店の店長。カルメンに博打のツケがあって彼女にいやらしいことを強要。運転手テイラーに殺される。
ジョー・ブロディー(ルイス・ジーン・ヘイト):脅迫者。カルメンとガイガーの死体が一緒にいる写真でヴィヴィアンを脅迫する。
アグネス・ローツィエール(ソニア・ダーリン):脅迫者。ブロディーと協力。ハリーと結婚予定。リーガンの情報をフィリップに売る。
ハリー・ジョーンズ(エリシャナ・クック・ジュニア):アグネスと結婚予定の男。マースの子分カニーノに毒殺される。
モナ・マース(ペギー・クヌセーン):エディ・マースの妻。リーガンと駆け落ち疑惑があったがそうではなかったらしい。愛しているのは夫かな?
エディ・マース(ジョン・リッジリー):ギャングでカジノ経営者。妻に手を出そうとしてるリーガンをカルメンをそそのかして殺害。


 まさしくこの映画、恋愛の部分までハードボイルドで渋いって感じがします。何せ主演がボガートなもんですから情熱的なキスとかじゃなくて、苦いコーヒーみたいなキスするんですよ。ラストシーンもキスするかと思いきやキスしない、っていう。それはボガートとバコールの役の愛が軽いものではないのだ、っていうのを象徴している気がしますね。私はボガートとキスしたらきっとコーヒーの味がするんじゃないか、と思います。私男ですけどね。

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