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何気に初見の映画です。この映画は名作ですが、もはや歴史ですよね。


『ローマの休日』(1953年・米)
ローマの休日
スタッフ
監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:イアン・マクレラン・ハンター、ダルトン・トランボ、ジョン・ダイトン
原案:ダルトン・トランボ
製作:ウィリアム・ワイラー
音楽:ジョルジュ・オーリック
撮影:アンリ・アルカン、フランク・F・プラナー
編集:ロバート・スウィンク
配給:パラマウント映画
キャスト
アン王女/アーニャ・スミス:オードリー・ヘプバーン(池田昌子)
ジョー・ブラッドレー:グレゴリー・ペック(城達也)
アーヴィング:エディー・アルバート(大塚明夫)
マリオ・デラーニー:パオロ・カルリーニ(山寺宏一)
女官ヴィアルバーグ伯爵夫人:マーガレット・ローリングス(荘司美代子)
ヘネシー支局長:ハートリー・パワー
大使:ハーコート・ウィリアムズ(北村弘一)
プロブノ将軍:トゥリオ・カルミナティ(丸山詠二)


 ウィリアム・ワイラー監督作品「ローマの休日」。原題タイトルは「Roman Holiday

 オードリー・ヘプバーンが今まで主演女優になったことは一度もありませんでした。しかしウィリアム・ワイラーに認められ彼女がこの映画で初めて主演をとりました。そしてアカデミー賞主演女優賞を獲得したのでした。確かにヘプバーンの笑顔って幼さと上品さの両方を持ち合わせているんですよね。

 ヘプバーンの相手役はグレゴリー・ペック。ペックはすでに一流の俳優でした。しかしペックもワイラーも両方ともヘプバーンの演技を高く評価していたようです。それでもペックとヘプバーンのコンビはこの一作きりでした。そこにも映画の余韻を感じずにはいられないですね。

 恋のシーンだけじゃなくって笑えるシーンとかもあったんですね。ペックとヘプバーンの掛け合いとかも聞いてて面白い。エディー・アルバートの転ばせたりするシーンとかでも面白い。ペックの声が城達也っていうのも日本語版を作ったスタッフはよく分かっているんだなあ、と思ったりもしました。

 名シーンも本当に多いなあ。スクーターバイクに二人乗りしたり、真実の口に手を突っ込むシーンとか。こんなに面白い映画だったんですね。でも祈りの壁とかはどこのことを言ってたんでしょうか。実在はしないようですが。

 私が思うにこのローマの休日、ベッドシーンが無かったのもよかったと思います。キスシーンだけで終わるこの恋物語がやはり恋であるのだなあ、と感じずにはいられません。

【あらすじ】

 某国王女アン王女はハードスケジュールに疲弊し、ローマの大使館からついに抜け出してしまった。ベンチで寝ていたアン王女は記者ジョー・ブラッドレーに介抱され、寝ぼけながらジョーの部屋に一緒に来てしまう。翌日、出勤したジョーは自分の家で寝ているのがアン王女だと知り・・・






















【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 某国の王女であるアン王女(オードリー・ヘプバーン)はヨーロッパの国々を訪問していた。やがてアン王女はローマを訪れ歓迎晩餐会が開かれ大使館に滞在する。

 しかしアン王女はまだ若い。彼女は一般の人々が開放的な生活をできているのに自分は束縛されてばかりだ、と過密的なスケジュールの疲弊もあって女官のヴィアルバーグ伯爵夫人(マーガレット・ローリングス)相手にヒステリックに取り乱してしまう。

 アン王女は周囲のプロブノ将軍(トゥリオ・カルミナティ)ほか自分を束縛しようとする人たちについに嫌気が差していた。やがて侍医に遅効性の睡眠薬を打たれてしまう。

 アン王女は大使館から脱出を計画する。王女は大使館を逃げ出しやがて睡眠薬の効果により眠くなりベンチに座って寝込んでしまう。

 一方、会社から帰宅途中の記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)はベンチで寝る高貴そうな女性アンを発見する。ベンチから落ちそうなアンを助けるうちに寝ぼけるアンに絡まれてしまい、彼女をタクシーに乗っけて厄介払いしようとする。

 だがアンは全く目覚める気配もなく、家も分からないので成り行きでジョーが自分の家に彼女を泊める流れになってしまった。

 翌朝、アンに絡まれていたせいで寝坊してしまったジョーは会社に遅刻してしまう。ジョーは言い訳としてヘンシー支局長(ハートリー・パワー)にアン王女の会見に出席した、と嘘をつくがヘンシーは王女が発熱で会見を取り止めたことを話す。

 ヘンシーはジョーにその記事が載った新聞を見せる。その新聞のアン王女の顔写真を見たジョーは自分の家に泊まっている女性がアン王女その人であることに気付く。電話で大家にアン王女がまだ部屋にいるかを確認し、ジョーはヘンシーにアン王女の一大スクープを撮ると約束し、500ドルを賭ける。

 ジョーはすぐに帰宅し目覚めたアン王女の前に現れる。ジョーは昨夜のことを説明しアンはアーニャ・スミスと名乗る。〈スミスが含まれるジョン・スミスなどは日本でいう名無しの権兵衛〉

 ジョーはアンに対して、あえて王女だと気付いてないフリをして相棒のカメラマンであるアーヴィング(エディ・アルバート)に電話し事情も伝えずにすぐに来るように伝える。

 その後、アンはジョーに何リランかを貰って家から去って行った。その後を追ってジョーは尾行を開始する。

 アンは街の屋台や出店で店の人からあまりの美貌に声をかけられたりして興味津々なご様子。ヘアーサロンに飛び込んだアンはそこで理髪師のマリオ・デラーニー(パオロ・カルリーニ)にバッサリ切るように指示する。

 マリオはアンに夜にテヴェレ川の遊覧船で行われるダンスパーティに来てほしいと誘う。

 アンはアイスクリームを買ってスペイン広場へ向かう。そんなアンに今まで追尾してきたジョーが話しかける。さも偶然に出会ったかのように。ジョーはアンを誘いパリ市内の観光案内をする。

 ジョーはカフェにアーヴィングを呼んでいた。アーヴィングはアンを「王女に似てる」と何度も言おうとするがジョーがその妨害をする。立腹したアーヴィングを別の部屋に呼び寄せアン王女の独占記事を獲るので手伝ってほしい、と依頼する。

 その頃、アン王女の本国の機密捜査官たちが入国する。大使(ハーコート・ウィリアムズ)とプロブノ将軍(トゥリオ・カルミナティ)が出迎えるが機密捜査官は機密捜査官っぽい目立たないようでかなり目立つ黒服ばかりだった。

 その後、ジョー、アンはコロッセオなどを見たりしてヴェスパに乗り込む。アンの危なっかしい運転は後ろから車でついてくるアーヴィングの撮る写真のネタには持って来いだった。しかしアンの運転によって多くの人間が迷惑を被り、やがて三人は警察に捕まってしまう。

 ジョーは警察に二人で結婚するんだ、と嘘をついて釈放してもらった。

 その後、ジョーとアン、アーヴィングは真実の口に向かう。真実の口に手を入れた者がやましい気持ちがあったりすると手を噛み切られる、という伝説をアンに伝え実際に口に手を突っ込む。ジョーはアンをからかう為に手を食われたフリをしてアンの反応を面白がった。

 その後、アーヴィングと別れジョーとアンは祈りの壁に向かう。アンはジョーに秘密で祈りを捧げる。

 夜。マリオが誘ったパーティに参加したジョー、アン。アンは楽しげにマリオとダンスをしておりアーヴィングがそれを撮影していたが、そのパーティには秘密捜査官が張り込んでいた。捜査官はアンの身柄を拘束し連れ去ろうとするがジョー、アーヴィングそしてマリオが捜査官を撃退する。

 海に逃亡したジョーとアン。秘密捜査官たちはその後、通報を受けた警官隊に身柄を取り押さえられてしまう。

 陸にあがったジョーとアンはキスをする。二人は家に戻り着替える。

 家ではアン王女に失踪疑惑が浮かび上がっている、という報道がラジオで流れていた。ジョーは結ばれることのない悲恋に泣きじゃくるアンを抱きしめ自分が記者であることを明かそうとするが何も言わなかった。ジョーは車でアンを大使館前まで送り彼女と最後のキスをして彼女は大使館へ戻って行った。

 その後、アンは王女に戻りしつこく何をしていたか聞いてくる将軍らを退室させる。

 翌日、ジョーはヘンシー支局長にネタが上がらなかった、と嘘をつく。更にアーヴィングがやってきて写真を渡そうとするがジョーはしつこく聞いてくるヘンシーを帰らせる。ヘンシーは去り際に王女の会見があるからそこでスクープをしてこい、と命令し帰って行った。アーヴィングはジョーに写真をネタにしよう、と誘うがジョーは頑なに断り写真をどうするか判断をアーヴィングに委ねる。

 その後、アン王女は記者会見場でジョーとアーヴィングがいることに驚いた。記者が質問を開始し、ジョーは会社を代表してアン王女に「あなたは人と人の信頼を大切に信じている。あなたの信念は誰かに裏切られるものではないでしょう」とアン王女を励ましアンはそれを喜ぶ。

 ある記者が質問する。
「いちばん印象に残った訪問地はどこでしたか?」
 侍者がマニュアルを密かに耳打ちしアン王女はその通りに答えようとする。
「いずこの地もそれぞれ比較は素晴らしく・・・」
 やがてアン王女ははっきりとした表情で
「なんと申しましてもローマです。私は素晴らしい思い出をくれたこの地を一生忘れないでしょう」
 と話しその場の全員が動揺する。

 やがてアン王女は一人一人、手前の記者たちとあいさつを希望する。アーヴィングは自分の撮った写真をアン王女に渡す。アン女王は挨拶を終えてから笑顔を浮かべ、そしてどこか悲しい表情をしてから去って行く。

ローマの休日のシーン


 ジョーは去って行くアン王女をいつまでも見つめてから去って行った・・・











 悲恋の物語でしたね。私は悲恋とか悲劇の物語ってどこかモヤモヤを残したり不満を抱いたりもするんですがこの映画ではそれが全然ありませんでした。本当にさっぱりと終わってすごく良い物語でした。

 真実の口にペックが手をつっこんで手がなくなったフリをしてましたが私はそのシーンを観て「ああ、これはペックが新聞記者であることを隠していることをアン王女に暗示していたのか」とも思いました。またアン王女が真実の口に手を突っ込もうとして突っ込まなかったのもアン王女も王女の地位であることを隠していたから、だったと思っています。そう考えるとこの笑えるシーンも凄く感慨深いシーンになりますね。

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(2004/04/23)
オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック 他

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