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ジェームズ・ボンド、あえて罠に飛び込む!!


『007 ロシアより愛をこめて』(1963年・英)
007 ロシアより愛をこめて
スタッフ
監督:テレンス・ヤング
脚本:リチャード・メイボーム
原作:イアン・フレミング「007 ロシアから愛をこめて」
製作:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
音楽:ジョン・バリー
撮影:テッド・ムーア
編集:ピーター・ハント
配給:ユナイテッド・アーティスツ
キャスト
ジェームズ・ボンド:ショーン・コネリー(若山弦蔵)
タチアナ・ロマノヴァ:ダニエラ・ビアンキ(林真里花)
ケリム・ベイ:ペドロ・アルメンダリス(チョー)
マニーペニー:ロイス・マクスウェル(泉裕子)
ヴァヴァラ:フランシス・デ・ウォルフ
M:バーナード・リー(藤本譲)
Q:デズモンド・リュウェリン(白熊寛嗣)
ケリムの息子運転手:ネヴィル・ジェイソン
ケリムの愛人:ナジャ・レジン
シルビア・トレンチ:ユーニス・ゲイソン
オリエント急行車掌:ジョージ・パステル
ロシアの狙撃者クリレンク:フレッド・ハガティー
No.5クロスティーン:ウラデク・シーバル(田原アルノ)
No.3ローザ・クレッブ:ロッテ・レーニャ(定岡小百合)
モーゼニー:ウォルター・ゴテル(島香裕)
グラント:ロバート・ショウ(山野井仁)
No.1ブロフェルド:アンソニー・ドーソン(稲垣隆史)


 テレンス・ヤング監督作品「007 ロシアより愛をこめて」。日本公開当時の邦題は「007 危機一発」。原題タイトルは「007 From Russia with Love

 前作こと「007 ドクター・ノオ」(1962年)ではショーン・コネリーのジェームズ・ボンドはどちらかというとアクション抑え目の隠密スパイ色が強かったのですが、今回はアクションが更に多くなりましたね。30代のコネリーが奮闘してました。

 コネリーを苦しめた敵というのはロバート・ショウが演じました。彼といえば私はやっぱり「ジョーズ」(1975年)のクイント船長役が印象に残っています。で、そんなロバート・ショウはあの荒くれ男の役とは全く違った冷徹で後半まで全く喋らない無口の殺し屋をやっていました。この悪役グラントは私結構好きですねえ。デューク東郷を思わせました。

 実は原作ではドクター・ノオが時系列ではこれの後の作品になるんですよ。でも映画では逆だったからストーリーも少し変更したそうです。

 私の好きなシーンはボンドとショウが列車内で戦うところです。あそこの照明具合がすっごい良い感じがしました。列車の中なのにまるで宇宙とか宇宙船とかで戦っているように見えましたね。

 さてロシアより愛をこめて、というのはボンドガールのダニエラ・ビアンキがボンドを指名して自身の護衛を頼んだラブレターの事でしょう。指名した理由というのはダニエラ・ビアンキがボンドの写真を見て一目惚れした、という理由になっていました。それを聞いたボンドが皮肉交じりにラブレターのことをロシアより愛をこめて、と言ってのけたんですよね。


【あらすじ】

 英国にソビエト情報局の美人情報員女性が暗号解読機「レクター」を持って亡命したい、という提案がもたらされる。女性は護衛にジェームズ・ボンドを指名してきており、英国海外情報局は罠だと感じながらもレクターの重要さを優先しジェームズ・ボンドがイスタンブールに派遣されるが・・・


♪ロシアより愛をこめて  マット・モンロー











【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 冷酷な元殺人犯で今は殺し屋の傭兵レッド・グラント(ロバート・ショウ)は模擬戦にてジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)の覆面を被った男を標的に見立て彼を殺害する。



 西側の犯罪組織「スペクター」はドクター・ノオを暗殺したジェームズ・ボンドへの復讐を誓う機関の依頼を受けてボンド抹殺を計画する。

 スペクターのNo.1ブロフェルド(アンソニー・ドーソン)はNo.5クロスティーン(ウラデク・シーバル)にボンド抹殺計画の具体的な内容を計画させ、No.3ローザ・クレッブ(ロッテ・レーニャ)にその計画に必要な人材を用意させる。

 内容はこうだ。英国が欲しがっている暗号解読機「レクター」を持って亡命しようとしている女性の存在を認識させその女性の亡命のための護衛にジェームズ・ボンドを派遣させ彼をこちらで殺害しようという罠だった。

 ローザは元ソビエト情報局長だったが現在はスペクターに落ちのびた。しかしそのことは局側には機密にされており、そのことを知らなかった情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)はローザに呼び出されボンド接触を図る女性を演じることを命令される。元々祖国を想う気持ちが強いタチアナは拒否すれば殺されると脅されたこともあってその役を買う。

 しかしタチアナは祖国のためである、と信じさせられおり単に利用されているだけだった。

 また、ローザはボンドを殺害する殺し屋を傭兵としてスペクターによって育てられていた冷酷な元殺人犯レッド・グラントを雇う。

 タチアナは英国海外情報局に自分が「レクター」を持って亡命するので、護衛にジェームズ・ボンドをつけて亡命を手伝ってほしい。ボンドを指名した理由は写真を見て一目惚れしたからだ、とメッセージを送る。

 シルビア・トレンチ(ユーニス・ゲイソン)と休暇中だったジェームズ・ボンドは呼び出しを受け上司M(バーナード・リー)の下を訪れる。Mは罠だと知っていながらもそれでもレクターを英国が欲していることを話しボンドはこの仕事を請け負うことを決める。ボンドが女好きであることも彼が仕事を請け負った理由の一つといえるだろう。

 ボンドは発明のプロであるQ(デズモンド・リュウェリン)から工夫して開けないと催眠ガスが発生し小刀を隠している特殊アタッシュケース、銃を受け取りイスタンブールへと向かう。

 イスタンブールに着いたボンドはトルコ支局長ケリム・ベイ(ペドロ・アルメンダリス)の息子運転手(ネヴィル・ジェイソン)の車で支局まで向かう。その後ろをレッド・グラントが監視していた。

 ケリムと会い、一通りの説明を聞いたボンド。どうやらこのイスタンブールでは英国情報局の支局も東側〈ソ連など〉に監視されているらしい。

 その後、ボンドはホテルの部屋に行き盗聴器などの有無をチェックする。フロントに部屋を取り換えてほしい、と頼むがフロントは渋っている。どうやらフロントにも手が回されているらしかった。

 一方、ロシアのナッシュがグラントによって殺された。ロシアは英国情報局の仕業であると即刻判断しトルコ支局を攻撃。ケリムの部屋に爆弾が仕掛けられたがたまたま愛人(ナジャ・レジン)にベッドに誘われていたことで助かっていた。

 ケリムはボンドと共に東側の大使館を偵察しに行く。そこではお偉いさんと一緒に話す西側を専門に攻撃するケリムの宿敵の殺し屋クリレンク(フレッド・ハガティー)がいた。ケリムは今朝の爆弾はクリレンクの土産だと悟る。

 ホテルは危険だと判断したケリムはボンドと共に東側に情報をつかまれていない友人のヴァヴァラ(フランシス・デ・ウォルフ)の経営するジプシー・レストランに向かう。

 そのレストランではダンサー(ライザ・ギロー)の妖艶なダンスを見たり、ひとりの男を取り合ってヴィダ(アリザ・ガー)とゾラ(マルティーヌ・ベズウィック)の決闘を見物する。ボンドはつかみ合う女性たちの姿に目を背けがちになる。

 そんな時、突然クリレンクらに襲撃される。ボンドはヴァヴァラの危機を救ったりして応戦。ケリムはクリレンクに腕を撃たれ、ボンドも後ろから襲われそうになるが突然その男は何者かに撃ち殺される。ボンドは不審がりつつも攻撃しやがてクリレンクらは撤退する。

 ケリムはクリレンクの襲撃に激怒し、その後、アジトに向かいアニタ・エグバーグの看板の口の部分から逃げようとしたクリレンクはケリムによって撃ち殺された。

 ホテルに帰った夜、ボンドはお目当てのロマノヴァの待伏せを受ける。その部屋でボンドとロマノヴァは愛し合い、その姿を密かにグラントらがボンド暗殺のストーリーのタネの一つとして利用するべく盗撮していた。

 その後、ロマノヴァはレクターが保管されているソ連領事館の見取り図を寺院でボンドに渡す。渡すとき、密かにグラントが見取り図を奪おうとした別の男を抹殺する。

 ボンドは船上デートでロマノヴァにレクターの形状などを吐かせる。それを本局に送り、Mはロマノヴァが本物の協力者である、と話しボンドは領事館から盗むよう命じられる。

 領事館の地下に仕掛けられた爆弾が爆発。爆発の混乱に乗じてボンドはロマノヴァと共にレクターを盗み出すことに成功した。

 その後、ボンドはロマノヴァ、ケリムと共にオリエント急行に乗り込みイスタンブールから脱出する。

 ボンドはロマノヴァと夫婦、ということになっていた。二人は部屋でイチャイチャしたりしていた。その頃、ケリムは協力者である車掌(ジョージ・パステル)と交渉する。計画はブルガリア国境で列車から降り、アテネからロンドンへ空路でいくことになっていた。

 やがてロマノヴァを追ってきたKGB〈ソ連国家保安委員会〉の職員(ピーター・ベイリス)をボンドとケリムはとっ捕まえケリムが別室で監視していた。

 だが何とケリムとKGBの職員が部屋で何者かによって殺されていた。その現場はさも相討ちに偽装されたかのように。ボンドは作戦を中止しブルガリア国境でも列車は止まることはなかった。

 ボンドはロマノヴァを問い詰めるがロマノヴァは何も話したがらない。結局、そのまま答えずボンドも聞かなかった。

 ベオグラード駅についたボンドはケリルの息子運転手と再会。運転手に父の死と遺品を渡してから、ザグレブに応援を寄越すよう本局に伝えてほしい、と言い再び列車に乗る。

 ザグレブに着いたオリエント急行。そこから最初に下りたのはボンドたちを追っていたグラントだった。グラントは応援として駆けつけたナッシュ大尉(ウィリアム・ヒル)を殺害してからそのナッシュを装ってボンドに接触する。

 グラントは二人を食堂車に誘い、ロマノヴァに睡眠薬を仕込む。寝込んでしまったロマノヴァをボンドは不審がりグラントを問い詰めようとしたが銃で気絶させられる。

007 ロシアより愛をこめてのシーン

 グラントはボンドの銃を奪ってから目覚めたボンドに自分がスペクターの一員で、一夜の映像をネタに脅迫してきたロマノヴァと脅迫されたボンドはロマノヴァを殺しその後、自殺するという情けない死に方を装うつもりだ、と言う。

 それはドクター・ノオをボンドに殺された復讐でもあった。

 ボンドはグラントにアタッシュケースの中に金貨が入っているからそれをくれてやる、と誘う。興味を示したグラントはそのアタッシュケースを普通に開けようとして催眠ガスが噴出する。

 不意打ちをついてボンドはグラントに掴みかかり二人は列車の部屋の中で格闘。ボンドは首を絞められピンチに陥るが、アタッシュケースに隠された小刀を抜き取り形勢逆転しついにグラントを抹殺する。

 やがてグラントが仕事を終えたと思い込んだスペクターの手引きにより列車は急停車。その隙にボンドとロマノヴァは下車しスペクターの軽トラックを盗み出し運転手にさせる。

 朝になり、トラックはスペクターのヘリコプターの追撃を受ける。ボンドはトラックを降りてヘリコプターを引きつけ手りゅう弾を投下してくる乗員一人を撃つ。やがて手りゅう弾はヘリコプターの中で爆発する。

 ボンドとロマノヴァは船に乗り込みベニスを目指した。運転手だった男は海に放り投げて。

 一方、スペクターでは作戦立案し失敗したクロスティーンがモーゼニー(ウォルター・ゴテル)に殺されてしまう。恐れおののいたローザ・クレッブは何としてもレクターは奪還すると誓うのだった。

 ヴェニスに向かう道中、ボンドらはモーゼニー率いるスペクターのボート部隊の襲撃を受ける。ほぼ包囲されかけボンドらは危機に陥るが、ボンドは燃料を積んだタンクを海に捨て、照明弾を投げ込んで大爆発を引き起こしモーゼニーらは炎に包まれながら海に落ちて行った。

 ボンドとロマノヴァはついにヴェニスに辿りつく。ホテルをとり部屋に入るが清掃員に化けたローザ・クレッブに襲われる。銃を突き付けられ、ロマノヴァもローザについてレクターを持ち去ろうとする。

 だがロマノヴァはローザを裏切り、彼女を銃で撃つ。無事レクターは英国本局の手に渡るのだった。

 ボンドとロマノヴァには休暇が与えられヴェニスの海を漕いでいくボートの上で任務を忘れて熱いキスを交わすのだった。そしてボンドは盗撮された二人の夜のフィルムを海に投げ捨てる・・・







 いやあ面白い映画でしたねえ。ボンドのヒロインってドクター・ノオも今回もなかなかにいい女ですよねえ。今回のヒロインはドクター・ノオの放射能除去シャワーシーンのようなキワドイ露出はあまりなかったですね。

 映画っていうのは観てて入り込めば旅も出来ちゃうからいいですよねえ。特に私はラストの方のヴェニスの情景がイスタンブールより印象的でした。

 私は冷徹な殺し屋グラントも好きですが、最後惨めに敗れたローザ・クレッブも好きですよ。何せあんなスペクターの大幹部が直々に掃除屋のオバチャンに変装してボンドを襲うんですから。そのシーンを観た瞬間私は悪人の惨めな末路だなあ、と哀れに思ったりもしました。

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