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ジェリー・ルイスがシンデレラ役の男版シンデレラの映画作品。


『底抜けシンデレラ野郎』(1960年・米)
底抜けシンデレラ野郎
スタッフ
監督:フランク・タシュリン
製作:ジェリー・ルイス
原作:フランク・タシュリン
脚本:フランク・タシュリン
撮影:ハスケル・ボッグス
音楽:ウォルター・シャーフ
キャスト
フェラ・キングストン:ジェリー・ルイス(肝付兼太)
チャーミング姫:アンナ・マリア・アルバーゲッティ(杉山佳寿子)
名付け親の妖精:エド・ウィン(雨森雅司)
カウント・ベイシー演奏団ボーカリスト:ジョー・ウィリアムズ
カウント・ベイシー演奏団ジャズ奏者:カウント・ベイシー
本物のシンデレラ:ノーラ・ソープ
ジル:シャリ・リー・バーナス
ジャック:スティーヴン・ジェイ
金魚の運転手:ノーマン・リーヴィット
マクシミリアン・キングストン:ヘンリー・シルヴァ(徳丸完)
ルパート・キングストン:ロバート・ハットン(木原正二郎)
エミリー・キングストン:ジュディス・アンダーソン(島美弥子)

※吹き替えは1976年4月23日テレビ東京放映の音源を収録したものだそうです。


 フランク・タシュリン監督作品「底抜けシンデレラ野郎」。原題は「Cinderfella

 先も言いましたように、ストーリーはかの有名なグリム童話「シンデレラ」を基にしていますね。それをジェリー・ルイスが喜劇として、そしてミュージカル風にジェリー・ルイス自身が歌声を披露したりしました。ジェリー・ルイスの歌声が聞けて、その身軽なダンスも見れてしまう。それだけでもお得もんですわな。

 ジェリー・ルイスはまあ、ちょっと貧乏でトンマな役を演じるわけですね。そして人当たりが良くて、痛めつけられてもくじけない良い子。でもそれはお父さんの教えに従ってたから。だから終盤ではとっても賢明な男になってるんです。私はジェリー・ルイスの顔芸を見ると、加藤茶を思い出しますね。

 フランク・タシュリンっていうのはジェリー・ルイス主演の底抜けシリーズやら腰抜けシリーズでも制作スタッフの一員として映画を作ったりしてますね。この人は喜劇映画をよく作ってますね。

 一方、ミッキー・ルーニーってのも喜劇俳優ですね。底抜けシリーズではよくディーン・マーティンと共演してました。マーティンは死にましたが彼は今も生きており、例えば「ナイトミュージアム」(2006年)にも敵の老人三人の一人として出演してました。

 吹き替えは・・・ミッキー・ルーニーが肝付兼太って。どうしても骨川スネ夫がチラついてしまって。でも実はミッキー・ルーニーの原語と結構声が似てるんですよね。ただ、正直どうしてもスネ夫が浮かんでしまいました。


【あらすじ】

 実父が死に、後妻に遺産が譲渡されたが先妻の息子であるフェラは後妻に愛されず、後妻とその息子たちに召使のようにこき使われていた。そんなフェラの前に名付け親の妖精を名乗る老人が現れ、訪米することで騒がれているプリンセス・チャーミングと舞踏会で結婚できると言われるが・・・













【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり



 アメリカ・ロサンゼルス。

 フェラ・キングストン(ミッキー・ルーニー)は実父が亡くなり、エミリー・キングストン(ジュディス・アンダーソン)に遺産が継がれる。

 しかしエミリーは実子のルパート(ロバート・ハットン)とマクシミリアン(ヘンリー・シルヴァ)を溺愛し、先妻の息子フェラを召使のようにこき使っていた。

 朝早くに朝食の準備やら家事やらで忙しいフェラ。継母エミリーはフェラを情けで置いてやっている、と常々フェラ自身に言っていた。遺言のフェラを慈しんでくれ、というのは平気で破られていた。

 ある日、プール掃除をしていたフェラは見知らぬ老人(エド・ウィン)と出会う。老人はプールに招待されたわけでなく勝手に来ているらしい。フェラは人や人物が好きだから、ゆっくりしてってくれ、と言うが老人は人と人物は同じだろう、と言う。しかしフェラは
「大違いさ。人物っていうのは偉い人。ただの人とは違うよ」
 と言う。フェラは普通の人でも満足しているらしい。だが老人は後の舞踏会でフェラも人物になれる、という。

 夜。エミリー、ルパート、マクシミリアンの三人は後に開かれる舞踏会の話し合いをしていた。なんでもその舞踏会にモナカ大公国のチャーミング姫(アンナ・マリナ・アルバーゲッティ)が表向きは遠い縁戚を訪ねる親善旅行に、実は婿探しに来るらしい。

 金を使い込みすぎて貧乏になっていったエミリーは何としてもルパートとチャーミング姫を結婚させ、富を手にしたい、と計画を練っていたのだ。

 そこにフェラがお替わりのドリンクを持ってやってくる。フェラはプールに居た老人が突如、消えたと説明するがルパートらはそれはお得意の夢だろう、と取り合わない。フェラはよく実父が隠した大金の場所を教えてくれそうなところで目が覚めてしまう、という夢を見ているのだ。

 一方、フェラの夢が本当なのではと信じ始めたエミリー、ルパート、マクシミリアンの三人。貧しくなる一方、フェラが隠し場所を夢の中で父から教われば、自分たちでその金を手にして貧困から解放される、と思い保険のためにフェラに優しく接しようとする。

 その日の夕食、フェラはいつも通り、食堂の長机の端っこに座り少ない料理を食べ、もう片方の端っこに三人集まって食べていた。相変わらずフェラは食べている最中にワインを注いだり、砂糖をコーヒーに入れたり、タバコに火をつけたりてんやわんや。

 しかしエミリーが食べ終わった後、フェラの料理をはじめて「おいしかった」と言う。フェラはその言葉だけで感激し、ルパートとマクシミリアンはフェラをポロ、テニス、ゴルフというスポーツに連れて行ってやる、と言いフェラはさらに感激していた。

 しかしこれはルパートとマクシミリアンの計画で、スポーツで疲れ切ったフェラならば夢を最後まで見て場所を寝言でつぶやくのではないだろうか、というものだった。

 翌日、案の定疲れ切ったフェラは自室で眠る。ルパートとマクシミリアンはエミリーに伝えずに自分たちで山分けしよう、と部屋に忍び込み寝ぼけているフェラを監視する。

 やがて眠りだし夢をみはじめたフェラは突如、起き上がり
「父さん。大金の隠し場所まで連れてってくれるのかい?」
 と言って窓の外に出ていく。ルパートとマクシミリアンは窓の外の下を覗くが、フェラは回り込んで、部屋の中に入り寝ぼけながら窓を閉める。窓に押し出されたルパートとマクシミリアンは落下していった。

 やがてチャーミング姫がキングストン邸へやってくる。一週間の滞在でマスコミも注目していた。

 フェラは一家の恥だから、と自室に閉じ込められていた。窓からチャーミング姫が家の中に入るのを見つめることしかできない。

 そんなフェラに鍵がかけられた部屋なのに入ってくる老人がいた。プールで出会った老人だ。彼は自分をフェラの名付け親で、妖精だと名乗る。そしてフェラにシンデレラと同じ奇跡を与えよう、というがフェラは信じない。

 なんでもシンデレラに奇跡を起こした妖精は自分なのだが、それを記事にしたのが女性記者で妖精までもが勝手に女性に変更されて後世まで伝えられたのだという。ますます胡散臭くなる。

 信じないフェラに対し、妖精は本物のシンデレラを部屋に召喚する。さらに妖精は貧乏な服で現れたシンデレラにドレスとガラスの靴を履かせた服装に変身させる。やがてシンデレラは消失。フェラは妖精を信じるようになる。

 妖精たちの間で、シンデレラが後世に伝えられたせいで夢見がちな女性が自分を白馬の王子様が迎えに来ると思い込んでしまったらしい。しかし女性は現実を思い知り、手近な男と結婚して済ませる。しかし女性は白馬の王子様と現実の夫を比べてあーだこーだ言い、亭主が不憫な時代になってしまったらしい。

 そこで妖精たちは不憫な亭主たちに、今度は男版シンデレラを後世に伝えていき、亭主も女房に
「こっちだってフェラみたいな思いがしたかったのに、お前のような安上がりで済ませたんだ!」
 と言えるようにしていこう、と考えたそうだ。そうすれば亭主も女房も自分たちの身の程を知り、理解できるのではないか、それが妖精の考えで白羽の矢が立ったのがフェラだった。

 しかしフェラはそのためにチャーミング姫と自分が結婚する、ということを知り卒倒してしまう。妖精はジル(シャリ・リー・バナス)とジャック(スティーヴン・ジェイ)を召喚しバケツの水を卒倒したフェラの顔にぶっかけてやった。

 夜、フェラと妖精は庭でダンスをするチャーミング姫とルパート。二人は良いムードになりフェラは邪魔してやろうか、と思ったがうまく飛び出せない。キス寸前、というところでエミリーが興奮し悲鳴をあげて、二階からエミリーと一緒に観ていたマクシミリアンは池に落っこちる。

 池に様子を見に来たルパート。そのタイミングでチャーミング姫にフェラは見つかり、フェラはすぐさま逃亡する。

 舞踏会当日。実父が結婚式のときに来ていた服を手直しして舞踏会に参加しようとするフェラにエミリーたちは大笑いし家の暖炉を暖めておくよう指示する。

 さすがのフェラもこれにはショックを覚え、エミリーたちが舞踏会に行った後に反抗し暖炉を暖める作業を途中でやめてしまう。

 そこに妖精が現れる。諦めようとしていたフェラを妖精はさっさと行け、と指示しフェラは赤いドレスを着込んで出席することにした。

 舞踏会ではルパートとチャーミング姫が踊り、良い雰囲気になりまたしてもキス寸前のところまでいく。

 しかし突如、現れたカウント・ベイシー(カウント・ベイシー)演奏団の演奏に気をとられる二人。そこへ赤いドレスを着込み髪が若干グレーで年上の男風に現れたフェラ。

 フェラは身軽なダンスを披露しチャーミング姫の手を取りダンスに誘う。チャーミング姫は了承し、二人は軽快なダンスを踊る。

 しかし時計は12時近くを指しておりフェラはチャーミング姫に「あなたのことは忘れない」と言って魔法が解ける前に去っていく。チャーミング姫はフェラを引き留めようとしたが失敗。しかしフェラが意図せず落としていった紳士靴を見つけそれを抱く。

 魔法が解ける前に家に帰宅するフェラ。運転手(ノーマン・リーヴィット)は金魚に戻り、車もフェラの自転車に姿が戻ってしまう。フェラは金魚が死ぬ前に池の中に金魚を戻す。

 そこにマクシミリアンがやってきて殴られたくなければフェラの父が隠した大金の在り処を吐け、と脅してくる。フェラは金のことしか考えない兄に失望し、近くにあった木の枝を引っ張る。

 するとその木の穴から大量の金貨やら銀貨やら金目のものが飛び出してきてマクシミリアンはそれに吹き飛ばされてしまった。

 翌朝、結婚が失敗し財産すべてを舞踏会につぎ込んでいたエミリー、マクシミリアン、ルパートたちは屋敷を去ろうとする。

 それをフェラが呼び止め、隠されていた大金をエミリーにすべて譲る、と言う。エミリーは、これはフェラのお金だ、と拒否するが
「嫌じゃなかったらここで暮らしてよ。兄さんもお母さんも僕のお金のために僕に優しくしてくれてたんでしょ?このお金でお母さんやお兄さんが幸せになるんだったら、全部あげるよ」
 そういって去っていく。エミリーは息子の愛に泣き、許しを請う。言われた通り、大金を手につかむマクシミリアンやルパートに、やめなさい。これはフェラのお金よ、と止めるのだった。

 自転車に乗ってどっかへ行こうとするフェラに紳士靴のセールスだ、と名乗ってチャーミング姫が昨晩の靴を履いてほしい、と言う。

 フェラはその靴は大きくて合わない、と履きもせずに去ろうとする。引き留めるチャーミング姫。
「ダメだよ。僕たちは身分が違いすぎるんだ。僕は普通の男だ」
「公女だって普通の女です」
 フェラは結局そのまま自転車で去っていく。チャーミング姫は悲しみに暮れ悲歌を歌い始める。

 そこにフェラが戻ってくる。二人は抱き合いキスをする。舞台は切り替わり、舞踏会へ。

 そして二人はいつまでも幸せに暮らしたとさ。











 チャップリン、キートン、ロイドの三人の喜劇を見てるせいか、この映画でのミッキー・ルーニーの喜劇的要素がそんなに面白いとは思わなかったんですよねえ。私個人はなかなか笑えなかったです。むしろカウント・ベイシー演奏団のジャズソングが聴けて良かった、という印象が大きいですね。

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