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『金田一少年の事件簿 死神病院殺人事件』(1997年・日)
スタッフ
原作:金成陽三郎
原案:天樹征丸
脚本:遠藤明憲
編集:後藤正浩
音楽:和田薫
キャスト
金田一一:松野太紀
七瀬美雪:中川亜紀子
明智健悟:森川智之
剣持勇:小杉十郎太
聖正映子:玉川砂記子
聖正秋人:池田秀一
雪室憂一:池田秀一
木根淳也:二又一成
高沢和子:五十嵐麗
水島タキ:上村典子
聖正貴美子:皆口裕子
聖正景太郎:大塚周夫
 若いころ:二又一成
聖正智明:中村秀利


 「金田一少年の事件簿 死神病院殺人事件」。1997年10月13日に日本テレビ系列で放映された1時間スペシャルのようです。

 金田一、というとじっちゃんこと金田一耕助といい、この金田一一といい、奇妙な事件にばっかり遭遇しています。金田一という苗字にはどうも奇妙な雰囲気があるようです。

 脚本の遠藤明憲は銀河英雄伝説OVAやミスター味っ子などの脚本作家さんでもあります。アニメの脚本作家さんとしては一流の人のようですね。

 実はこの作品、確かに原作は金田一少年の事件簿のCDブック「死神病院殺人事件」なのですが、+して明智さんの活躍が描かれていますね。これは前述の死神病院殺人事件のCDブックのオマケとして入っている「明智警視の華麗なる休日」が原作ですね。この二つを混ぜ合わせたスペシャルアニメです。


【あらすじ】

 金田一一は運ばれた病院で事件と遭遇する。その病院は死神病院という恐ろしいあだ名が付けられており、金田一が入院中にも殺人事件が発生する。どうやら3年前の病院院長の長男坊が死んだ事件が関わっているようで・・・













【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 警視庁刑事部捜査一家の剣持勇(小杉十郎太)警部は聖正総合病院外科部長の扇谷三郎が殺された事件を追っていた。扇谷は殺されたあと、遺体にブロンズ像を乗っけられていた。そして扇谷の遺体は赤いリボン付きの鈴を握っていた。

 腹痛で聖正総合病院に運ばれてきたのは金田一一(松野太紀)、そして付き添いで一緒に来た七瀬美雪(中川亜紀子)。聖正総合病院医局長の聖正智明(中村秀利)は看護士の聖正映子(玉川砂記子)の諌めも聞こうとせず追い返そうとしていた。そこへ事件の調査をしていた剣持が運ばれてきた金田一を発見する。

 パリの出張の帰りに豪華客船クイーンアンジェリカ号で休暇を楽しんでいた明智健悟(森川智之)は日本人と話すのが久しぶりだ、と寂しがっていたパリの美術展覧会の帰りだという女性美術雑誌記者の醍醐真紀(百々麻子)と出会う。明智は今までスケッチしていた絵を醍醐に興味を持たれたが見せずに秘密にし、乾杯する。

 剣持は金田一が餃子の大食いに失敗して食い過ぎで腹痛を起こし搬送されたと知り愉快に笑っていた。結局、剣持の取り計らいで追い返されずに個室に入れた金田一であった。剣持はその代わりに金田一を病院で起きた扇谷の殺人事件の調査に無理やり協力させる。

 最初に会ったのは院長の聖正景太郎(大塚周夫)。しかし彼は酒に溺れており映子の忠告も聞かずにさっさと去っていった。

 一通り、事情聴取をした剣持たちはまだ事情聴取が残っている、景太郎、智明、映子、婦長の高沢和子(五十嵐麗)の事情聴取をまとめてする。

 扇谷の遺体を最初に発見したのは婦長の高沢。昨夜殺されたため、物音はしなかったか、と聞くが深夜勤の映子も気付かなかったという。深夜は正面玄関の鍵は閉めるものの急患の可能性を考え、他の入口は開けているという。被害者の扇谷に思いつくトラブルや人間関係のこじれもないという。

 そこへ智明の妻で景太郎の娘・聖正貴美子(皆口裕子)が車椅子でやって来る。体調が悪く先週から入院しているそうだ。更にいつの間にか部屋に居た外科医医師の雪室憂一(池田秀一)の存在に剣持は気付く。雪室は景太郎の次女である映子のフィアンセだそうな。

 剣持は遺留品に心当たりある者はいないか、と聞いて鈴を見せる。するとその場に居た一、美雪、剣持以外の全員が動揺する。

 クイーン・アンジェリカ号の船長ダグラス・ハワード(真夏竜)は明智健悟に名の知れた怪盗・怪盗紳士からの予告状を見せる。そこには「明日、この船に飾られている名画『クイーン・アンジェリカ』を頂戴する」と書かれていた。

 盗んでも隠し場所なんてどこにもない、だからイタズラだろうというハワードに対し明智は怪盗紳士に十分に警戒する。

 聖正病院の医局室では和子と智明が口論をしていた。二人で何かプランを進めているようだが、和子は怖気づいて降りようとする。しかし智明が「私が扇谷を殺したとしても降りるかね?」と威圧する。どうやら二人の話では扇谷もそのプランに加わっていたようだ。

 金田一と美雪は殺害現場を見ていた。そこへ入院患者の木根淳也(二又一成)が声をかけてくる。彼によるとこの病院は“死神病院”という物騒なあだ名が付けられているらしい。それだけ言って彼は去っていった。

 呆然とする一。そこに鈴の音が聞こえてきた。一は階段を降りて音のする方へ歩いていく。そして廊下で、鈴の音がこちらへ近づいて来るのが分かった。

 その音の正体は水島タキ(上村典子)という婆さんがついている杖だった。タキはここは死神の棲む病院だ、入れば生きては帰れない、という恐ろしいことを言い出す。その発言は狂気じみていた。映子がやってきてタキを追い返す。

 木根は一と美雪に婆さんの鈴が昔死んだ若い医師の形見だということを話す。

 昔、タキは息子の一夫(千葉進歩)をこの病院で亡くしていた。しかし亡くなる直前、長男の聖正秋人(池田秀一)は懸命に処置をし、回診の度にその音を聞くと快復した気になる、と言っていた鈴の音をチリンと鳴らして一夫を励ましていた。だが一夫は死んでしまったのだが。

 その後、一夫の死は医療ミスであることが判明。開発中の新薬を実験として一夫に与えてしまい、その副作用で死んでしまったのだ。

 秋人がその新薬を与えたのかは不明だが、後に秋人は責任を感じて自殺した、という。崖から飛び降り、その右手に鈴が握られていたという。一は病院の医師看護士の面々が鈴を見て動揺していた様子を思い出した。

 明智健悟は醍醐真紀のことを剣持に調べさせた。そしてその結果を聞き、明智は何らかを狙って醍醐真紀と朝食を共にする。

 一はベッドに寝ながら聖正秋人の3年前の自殺の資料を眺めていた。秋人が飛び降りたあと、崖の一部が崩落し秋人の遺体の顔を潰して誰の顔だか判別できないほどにしてしまったそうだ。

 夜、景太郎は秋人の写真を見て涙しながら酒を飲んでいた。そこへ貴美子がやって来てそんな父を咎める。秋人はこの病院に泥を塗った男だ、と写真を取り上げる貴美子に景太郎は写真を取り返し、秋人のことを思い出して涙する。

 憂一は秋人の影を追っていつまでも忘れないでいる映子を咎めていた。

 夜中、一は美雪のトイレに付き合わされていた。廊下に差し掛かったとき、廊下の奥から鈴の音が聞こえる。奥までいくとそこにはマントをし、右手に鈴の音を持ったガイコツマスクの人間がいた。ガイコツマスクの人間は裏庭に行き、姿をくらませてしまった。

 そこへ映子が駆けつける。映子もどうやら怪しい人物を見かけたようだ。

 その時、3階の部屋の窓が開き、高沢和子の遺体が中庭に投げ落とされる。その部屋を見上げると屋根に木根が飼っている猫が乗っているのと、何者かが部屋から逃げようとしている姿が見えた。

 すぐに駆けつけた一は逃げようとしていた智明と遭遇。智明は動揺しており、自分じゃないと否定しながらも一に体当たりを食らわし逃げていった。まだ全回復していない一には起き上がることは出来なかった。

 クイーン・アンジェリカ号では怪盗紳士の予告の時間が来た。その時、外で花火の音が聞こえ不審に思って見張りをしていたハワード船長と明智健悟も外へ駆けつける。明智はすぐにこれが罠だったと気付き、慌てて戻るがそこには絵は頂戴した、という内容の怪盗紳士の貼り紙が貼ってあった。

 その直後、ランチ【※1】に誰かが乗り込み、逃げるように船から離れていくという知らせが。明智健悟はそれを眺めてすぐにあることに気付き、絵の飾られていた部屋へ戻る。
【※1】ランチ:接岸していない船舶と陸上の連絡用などに使われる小型船。

 部屋へ戻った明智は絵の方に拳銃を向け「そこまでですよ」と言う。すると壁がポスターのようにめくれて飾られたままの絵と醍醐真紀がいた。

 どうやら絵はまだ持ち出されたわけではなくそのままで、花火で明智たちがいなくなった段階で、絵がなくなっているような風景の布を絵画の飾られた壁の隠れ身に使って明智たちを騙そうとしたようだ。そして全員がランチに気を取られている隙に本当に絵を持ち出そうとしたのだ。

 追い詰められた怪盗紳士と思いきや、明智はハワード船長に背後から拳銃を突きつけられる。どうやら今まで明智と一緒に話していたハワード船長は偽物で、本物は眠らされているようだ。

 明智はこの船に乗っている醍醐真紀はずっと偽物だったのか?と聞く。醍醐真紀のニセモノこと怪盗紳士は半分は偽物で半分は本物、と答え明智の書いたスケッチブックももらっていく、と言って煙幕を使って消息を経つ。

 明智がデッキに来ると突如、浮かび上がった潜水艦に怪盗紳士は乗ってしまい水中へと潜られてしまった。絵は結局、持ち出されずに済んだものの、まんまとスケッチを持って逃げられてしまった。

 一は智明のいた部屋の上の屋根裏部屋に入る。そこには景太郎と秋人やナース制服の映子が映った肖像写真などがあった。

 一は窓に歩み寄り窓の肘掛に釘の痕を見つける。また部屋の窓を開けると木根の猫が部屋に入ってきた。部屋を出ようとしたとき、何か違和感を感じるがそのまま下の部屋に降りていく。

 智明が人殺しをした、と信じない貴美子。下の部屋で集められていた一同。最後に映子が入ってくる。智明の部屋からは一や美雪が目撃した死神みたいな不審者が着ていたマントまでもが見つかった。

 智明は真犯人が自分に罪を擦り付けようとしているんだ、とビクビクしている。どうやら高沢から貰った手紙で呼び出されて、窓を開けるように指示されたらしい。

 しかしそこへ木根がやってきて、製薬会社の新薬の開発担当者と智明が何度か会っていた、ということと高沢婦長と頻繁に会い口論している、という事実を暴露する。そして院長の景太郎がその製薬会社の前会長・石田勘次郎はかつて戦友だったそうだ。

 この病院の関係者は全員が怪しい。しかしその情報を暴露した木根という男も得体が知れない。

 映子は立て続けの死で精神的にてんてこ舞いだった。憂一は自分を頼って相談して欲しい、というが映子は何でもかんでも自分で背負い込むタイプの女性のようだ。憂一は映子が外見が似ている秋人の姿を自分に写していることが我慢ならなかった。自分を自分として見てほしい、という秋人に映子ははぐらかしながら去っていった。

 結局、怯えていた智明は自分の犯罪を暴露した。智明は扇谷、高沢と共に製薬会社との取引を一手に引き受けていた。だが実際の担当である秋人はそのことを知っておらず、気付いたときに三人に自殺に見せかけて殺された。智明は警察に自分の保護を頼もうとしていた。

 剣持は智明の保護の依頼が、ただ単に身の危険を感じての事なのかあるいは本当は智明が殺人犯で自分が狙われている人間を装うことで警察の目を向けないようにした演技なのか、ということを考えていた。

 明智健悟は剣持の電話に電話をかけたが、出たのは金田一一だった。明智は伝言を一に伝え、一に「あるべき物が無い時にはそれなりの理由があるのです」と怪盗紳士の事件の感想を伝え電話を切る。その後、本物の醍醐真紀に声をかけられ一緒にコーヒーを飲むことにする。一はその言葉を聞いて、全てが繋がり謎が解けたのだった。

 景太郎は戦時中のことを思い出していた。石田と共に軍の機密情報を持って敵から逃げているのだ。

 その後、景太郎の智明のもとへやって来る。景太郎は木根を入院させるのを許可していたのはどこか他人頼りにして真実を明らかにしてほしくて、自分ではその真実から逃れようとしていたのかもしれない、と智明に言う。

 自分は病院・家族を失うわけにはいかなかった。だから不祥事に目をつむっていた。それは息子・秋人を失ってからも変わらなかった。だが今決心した。自分自身のやり方で問題に決着をつける、と。そして景太郎は拳銃を智明に向け、智明を殺して自分も死のうとする。

 だがその部屋に電気がつけられた。一の要求で剣持たちが張り込んでいたのだ。景太郎はそれでも拳銃を向けるが、剣持の説得で拳銃を落とす。

 金田一は関係者全員を裏庭に集める。そして今回の事件のトリックを説明する。

 まず高沢和子の事件。あれは真犯人が智明の犯行に見せるためのトリックだったのだ。まず美雪が智明のいた部屋に居て、金田一の指示で窓を開ける。すると突然、遺体を再現した体育マットを縛って人型に似せたものが落ちる。

 金田一はその上の階の屋根裏部屋の窓の肘掛にあった釘、そして縄の痕があったことから解いたのだ。三階の智明がいた部屋の窓と、その上の屋根裏部屋の窓とをワイヤーで繋ぎ屋根にワイヤーで和子の遺体が引っ掛けられていた。

 そして智明が手紙の指示通りに窓を開けると、さも智明が落としたように見られるのだ。犯人はその後でワイヤーや釘など証拠となるものを回収し証拠隠滅を図った。そのトリックに気付いたのは木根の猫のおかげだった。

 猫が事件のとき、どのようにして屋根の上に乗っていたのか一は気になっていた。例の屋根裏部屋以外の屋根裏部屋には使われた痕跡はない。つまり例の屋根裏部屋で犯人が窓を開けてトリックの仕込みをしている時に、猫は屋根に乗ったのだ。

 ここまで面倒くさい仕掛けをするのはなにも智明に罪を着せるだけのためではない。高沢和子は転落して死んだように見せ秋人の転落死を、扇谷は死後、遺体にでかいブロンズ像を乗っけられている。これは秋人の遺体に崖の一部が崩落して潰されたことを示している。

 そうして智明にこの事件が秋人の死に関わっている、と刺激させ秋人の死の真実を話させようとしていたのだ。あの死神のような人間の正体は、ただの殺人鬼ではなく秋人の死と病院の不正を許さない凶暴な殺人者だったのだ。そしてその殺人犯は最後に智明を殺そうとしたのだ。

 和子の転落トリックにはもう一つ理由があった。それはアリバイ作りだった。死神に扮して金田一と深雪を裏庭に誘き出し、そして二人に深沢和子の死体が落ちる場面を目撃させさも智明が落としたように見せかける。それが出来たのは裏庭で金田一、美雪と合流した聖正映子しかいなかった。

 金田一は屋根裏部屋に入ったとき、違和感を感じていた。その正体は屋根裏部屋に飾られていた聖正家の肖像写真を見た時だった。そこに映っていたナース姿の映子。それは写真ではなく鏡だった。一が入ってきたとき、映子はワイヤーと釘の回収の直後で咄嗟に部屋に隠れて鏡に写っていたのだ。

 映子は、ポツポツと自供を始める。尊敬していた秋人を自殺に見せかけて殺した高沢、扇谷、智明を許さず復讐で殺そうとしたのだ。

 智明は大声で言い訳をわめきたてる。公表すると言う秋人を放っておけば病院もなにもかもオシマイになってしまう、と。映子は智明たちが3年経ってまたしても同じことをしようとしていた密談を聞いてしまい、誠実に医療に命を捧げた秋人を殺した悪人どもを許せなかったのだ。

 そこへ水島タキが自動車事故で急患として運ばれてきた。手術室で、看護士として手助けしていた映子はハサミを智明の方へ向けていた。映子は智明を刺そうとしたが、水島一夫に懸命に付き添った兄・秋人の姿を思い出し、ハサミを智明に手渡す。

 映子は嗚咽をもらす。智明は秋人を殺したこと、医者としての不正などで逮捕される。景太郎は心配する美雪にタキの手術の成功を医者として伝える。

 連行される映子に憂一は兄の持っていた鈴を渡す。そして自分は映子の中の秋人の亡霊を乗り越えて、必ずこの病院で待っている、と伝える。

 そして、木根という謎の男はジャーナリストだったのだ。水島タキの息子・一夫の友人でこの事件をジャーナリストとして暴きたかったようだ。


 金田一はまたしてもラーメン屋で餃子100人前を食べるのに挑戦。ついに達成したが、その直後に救急車で運ばれていった・・・





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(2012/07/14)
東映アニメーション、 他

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※原作
金田一少年の事件簿2 死神病院殺人事件[CD]金田一少年の事件簿2 死神病院殺人事件[CD]
(1997/04)
金成陽三郎

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