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驚き短編映画です。


『肉片の恋』 Meat Love (1989年・捷)
スタッフ
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル


 ヤン・シュヴァンクマイエル監督作品「肉片の恋」。原題は「Meat Love

 多くは語りません。というか語れることがありません。ただ見た映像が全てです。私としてはこの発想力の凄さを褒めたいですねえ。面白おかしくて、ちょっと不気味かもしれません。そしてこの世界は不可思議そのものです。

 ヤン・シュヴァンクマイエル。この人はチェコの映像作家さんです。お父さんのヴァーツラフ・シュヴァンクマイエル監督も映像作家さんらしいです。ヤンさんは、鬼才とでも評しましょうか。彼の作品は変なのばっかりなんですが、人によってはそれがやみつきになるようです。ただ私がこの監督の作品に初めて触れたのが「部屋」で強烈なトラウマを植えつけられたので少し苦手な監督さんでもあります。


【あらすじ】

 男の子らしき自我を持った肉片と女の子らしき自我を持った肉の恋愛。









【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 大きな肉をナイフが切って2枚の肉片が誕生する。

 肉たちは自我を持って動き始め女の子らしき自我を持った肉片がスプーンを鏡がわりに自分の顔を見つめる。

 もう一枚の男の子らしき肉片が女の子らしき肉片の気を引こうと背中を叩く。驚いた女の子らしき肉片はビックリしてスプーンを落としすぐにタオルで体を隠す。

 男の子らしき肉片はラジオをつけて良いムードを作りダンスを誘う。二枚は手を取ってダンス。

 やがて女の子らしき肉片が小麦粉をお風呂に見立て粉を掛ける。よくもやったなー!と男の子らしき肉片も小麦粉に飛び込み二枚は肉肉しく絡み合う。

 やがてその二枚にフォークが突き刺さり油に揚げられた・・・





 楽しげですが、結末がどこか残酷ですねえ。「部屋」のブログで触れましたが、ヤン・シュヴァンクマイエルは食べることが嫌いなんだそうです。でもこの映画では肉を美味しそうに撮ってくれてますね。

 この映画の解釈は何だかいろいろありそうですが、私個人の解釈としますと、シュヴァンクマイエルが食事行為を嫌っていることは前述した通りなのですが、人間が生物を食す、という残酷さを表しているような気がします。皆さんこどもの頃に「泳げたいやきくん」を聞いて「何で漁師のおじちゃん鯛焼き食べちゃうの・・」と思ったことありませんか?大人になるにつれて忘れていくこの感覚を視聴者に思い出させようとしたのではないでしょうかね。

 もう一つの解釈としては肉の塊が人間の仕草をする、ということを重視して考えて人間は自我を持った肉塊に過ぎないということでしょうか。つまりこの映画の肉片くんたちは人間そのもの。あんたらも結局もっと強い肉食生物が現れれば食われる存在になり得るんだよ、という主張かもしれません。あるいはこの解釈二つを足して混ぜ合わせたものかもしれませんね。

 どっちにしろ監督自身が何を意図して作ったのか正確な答えは私には分かりません。

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Category: 洋画ナ行

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