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流石ウィドマーク。ただの格好いい主人公を演じていません。癖の強い主人公です。


『襲われた幌馬車』 The Last Wagon (1956年・米)
襲われた帆馬車
スタッフ
監督:デルマー・デイヴィス
脚本:ジェームズ・エドワード・グラント、デルマー・デイヴィス、グウェン・バグニー・ギルガット
原作:グウェン・バグニー・ギルガット
製作:ウィリアム・B・ホークス
音楽:ライオネル・ニューマン
撮影:ウィルフリッド・クライン
編集:ヒュー・S・ファウラー
助監督:ジョゼフ・E・リカーズ
録音:バーナード・フレデリックス、ハリー・M・レオナルド、ウィリアム・バフィンガー
表現演出:ルイス・H・クレバー、ライル・R・ウィラー
セット装飾:チェスター・ベイヒ、ウォルター・M・スコット
服飾デザイン:メアリ・ウィルズ
メイクアップアーティスト:ベン・ナイ
ヘアスタイリスト:ヘレン・ターピン
視覚効果:レイ・ケロッグ
撮影補助:チャールズ・G・クラーク
衣装監督:サム・ベンソン
カラーコンサルタント:レオナード・ドス
キャスト
コマンチ・トッド:リチャード・ウィドマーク
ジェニー:フェリシア・ファー
ビリー:トミー・レディング
ジョリー・ノーマンド:スーザン・コーナー
ヴァリンダ・ノーマンド:ステファニー・グリフィン
クリント:レイ・ストリックリン
リッジ:ニック・アダムス
ブル・ハーパー保安官:ジョージ・マシューズ
ケリー中尉:ジェームズ・ドルーリー
オリバー・O・ハワード将軍:カール・ベントン・リード
ノーマンド大佐:ダグラス・ケネディ
コール・ハーパー:ティモシー・ケイリー
公開
米本国公開:1956年9月21日
日本公開:1956年12月12日
配給:20世紀フォックス


 デルマー・デイヴィス監督「襲われた幌馬車」。原題は「The Last Wagon」。原題直訳すると「最後の幌馬車」といった感じですかね。

 デルマー・デイヴィス。「縛り首の木」(1959年)、「ディミトリアスと闘士」(1954年)、「決断の3時10分」(1957年)、「避暑地の出来事」(1959年)などの監督さんです。30年代は脚本家として、40年代からは監督もやり始めて60年代中期まで作品を作り続けました。

 主演はリチャード・ウィドマーク。私の中で彼のイメージは「オリエント急行殺人事件」(1974年)で殺された悪党のイメージが強いです。「襲われた帆馬車」では主役です。コマンチに育てられ家族を殺された復讐の殺人者であり、帆馬車をアパッチから助ける男を演じます。「荒野のガンマン」で復讐を諦めたブライアン・キースと違い、復讐を躊躇いません。良い意味でも悪い意味でも綺麗好きな帆馬車の人々と対照的な汚れ役です。

 ヒロインはフェリシア・ファー。ジャック・レモンの再婚相手で彼が死ぬまで奥さんであり続けた女優さんです。現在も生きていらっしゃるようです。他には「決断の3時10分」(1957年)などがあります。

 製作はウィリアム・B・ホークス。この人のお兄さんはかの有名な映画監督ハワード・ホークスです。従妹はキャロル・ロンバート。他に製作を手がけた作品には「偽将軍」(1958年)、「ゴーストタウンの決斗」(1958年)などがあります。

 物語の舞台は1873年。1861年~65年まで続いた南北戦争の約8年後。南北戦争終結後は南軍北軍の軍人ともに同胞となりました。つまり南北戦争は後に同胞となる人々による殺し合いだった訳です。南北戦争の戦果というものは、後に同胞となる人間たちを何人殺したか、という事になります。冷静に考えれば恐ろしいことだ、ということを考えさせられるシーンが出てきますね。



【あらすじ】

 家族を殺した三兄弟のうち二人に復讐を果たしたコマンチで育てられた男コマンチ・トッド。残る一人の保安官に捕らえられ町に連れて行かれる道中、複数の家族の馬車と遭遇する。その家族たちに情けをかけられ、トッドは多少自由が利くようになるともうひとりの保安官を殺害する。夜、家族たちの内の若者数名が川へ泳ぎに行った隙に・・・













【以下全文ネタバレ注意】














↓四行後にネタバレ文あり



1873年・アリゾナ準州

 コマンチ・トッド(リチャード・ウィドマーク)は復讐の相手である四兄弟の内の一人を射殺する。

 残りの兄弟三人がコマンチ・トッドを追いかけてきた。コマンチ・トッドは崖の上から撃ってくる兄弟の内の一人を射殺し再び逃亡する。

 兄弟の一人が死んだことを確認したコール・ハーパー(ティモシー・ケイリー)と保安官のブル・ハーパー(ジョージ・マシューズ)はコマンチ・トッドを追いかける。コマンチ・トッドはアパッチ族が多く出没する地域に逃げ込んでいった。

 コマンチ・トッドは岩場の影に隠れ不意打ちを食らわせてコール・ハーパーを殺すことに成功する。しかしブル・ハーパーに捕まり手枷を付けられ紐で引っ張られていく。まるで酷い仕打ちを受ける動物のような扱いだった。

 ブル・ハーパーはコマンチ・トッドを木に吊るして、水を少ししか与えない。コマンチ・トッドが処刑台に連れて行かれるまで生き延びていればトッドの身体の状態などどうでもよかったのだ。

 そこへ、幾つかの家族を連れて引越しをしていたノーマンド大佐(ダグラス・ケネディ)率いる数台の幌馬車が通りかかる。家族たちはアパッチ族だらけの通称「死の谷」を越えようとしていたのだ。ブル・ハーパーは案内役を申し出る。

 ブル・ハーパーによって地面を引きずられて、連れて行かれるコマンチ・トッド。その姿を見たジェニー(フェリシア・ファー)が非人道的な扱いをするブル・ハーパーを非難する。

 ノーマンド大佐も人道的な扱いをしろ、と忠告。ブル・ハーパーはコマンチ・トッドがコマンチ族で育てられた屑以下の人間だ、と差別的な発言を交えて罵る。

 クリントン夫人(ジュニー・エリス)が料理を作りそれをみんなが食べる。ジェニーの弟ビリー(トミー・レディング)がご飯の残り物である林檎をコマンチ・トッドにあげようとするが、それをブル・ハーパーが発砲して脅す。

 銃声を聞いたノーマンド大佐がブル・ハーパーに銃を向けて、コマンチ・トッドに飯と水を与えるように言う。ブル・ハーパーは最初は脅しに応じなかったがノーマンド大佐が本気で撃とうとしていたので、ブル・ハーパーが脅しに応じコマンチ・トッドの片手を車輪から外し、飯と水を与えるのを許可する。

 ノーマンド大佐の娘で潔癖症のヴァリンダ・ノーマンド(ステファニー・グリフィン)はコマンチ・トッドを不潔な男だと扱い、そのトッドを庇うジェニーを卑しい下心がある恥知らずな女、と悪態をつく。

 ヴァリンダの異母妹のジョリー(スーザン・コーナー)は、そんなヴァリンダを心の中が不潔な人だ、と本人に言う。二人は口論になり、ヴァリンダはジョリーを父が卑しいインディアンの女と汚らわしい愛で出来た産物だ、と悪口を言う。

 ノーマンド大佐がカッとなるヴァリンダを諌めジョリーに謝る。ジョリーはノーマンド大佐とインディアンの愛人の間で生まれた娘だった。

 リンゴをコマンチ・トッドに与えるビリー。トッドはビリーから姉のジェニーがトゥーソンに行き、結婚することを聞かされる。

 若者のクリント(レイ・ストリックリン)とリッジ(ニック・アダムス)はコマンチ・トッドに興味を持っていた。クリントがパイプを与えるが、ブル・ハーパーがクリントを殴りつける。

 男たちはブル・ハーパーの横暴ぶりについに我慢の限界でブル・ハーパーを追い詰めるが、その隙にコマンチ・トッドが解放された片手を使って、落ちていた斧をブル・ハーパーに投げて殺害する。

 ノーマンド大佐らはコマンチ・トッドによる殺害を許さず、コマンチ・トッドに両手で手枷をはめて車輪に紐を引っ掛けて両手を拘束する。

 夜。リッジがヴァリンダを説得して川に泳ぎに行くことになる。その川泳ぎに聞き耳を立てていたジョリーとビリーも同行することとなった。

 クリントはコマンチ・トッドに自分がタバコを吸わせなければこんなことにならなかった、と謝罪する。しかしコマンチ・トッドは最初からブル・ハーパーを殺害するつもりだったから、機会が早まっただけだと打ち明ける。

 ビリーが居なくなったのを心配したジェニーがビリーの居場所を聞きに来た。コマンチ・トッドはビリーがジョリー、リッジ、ヴァリンダと一緒に川へ遊びに行ったことを教える。

 見張りをするべきかビリーの所へ行くべきか悩むクリントに、コマンチ・トッドが見張りを引き受ける。

 川に着いたジェニーとクリント。リッジが、ビリーには川の下流で遊ばせた、と知らせた時、ビリーの助けを呼ぶ声が聞こえた。

 慌てて駆けつける一行。ビリーは下流の勢いに飲まれていた。すぐにジェニーとクリントがビリーを助け出して事なきを得る。クリントは無責任なリッジを殴り、リッジが殴り返す。

 ジェニーがその喧嘩を制止して一刻も早く戻らなければノーマンド大佐に怒られてしまう、と説得し二人は喧嘩をやめる。

 朝になりキャンプ地に戻ってみるとほとんどの幌馬車が燃やされ壊され、ノーマンド大佐やクリントの母や妹も無惨に殺されていた。アパッチの襲撃があったようだ。

 全員皆殺しかと思いきや、コマンチ・トッドを拘束していた馬車が崖下に落ちていてコマンチ・トッドが生存していた。コマンチ・トッドは馬車の車輪に手枷をかけられ、その車輪の上に馬車の床部分が乗っかってコマンチ・トッドは動けない状態にあった。

 ビリーがロープで崖を降りて、まずロープを車輪にかけてジェニーが馬を使って崖上からロープを引っ張る。コマンチ・トッドのかけられた車輪が崖上まで引っ張られた。

 その後でビリーをロープで崖下から崖上に引っ張る。

 コマンチ・トッドによればアパッチの大勢の襲撃でキャンプは壊滅させられ、自分は崖下に転落したがおかげでアパッチに死んだと勘違いされたようだ。しかし罪人であるコマンチ・トッドだけが生き残っていることにリッジ、ジェニー、クリントはコマンチ・トッドを疑う。

 コマンチ・トッドの引っ掛けられた車輪を壊して拘束を解き道案内してもらおうと考えたジェニーとビリーだったがそれをリッジが止める。リッジは拳銃をコマンチ・トッドに向けるが自分を撃てるわけがないと威圧。そしてジェニーが車輪を壊してコマンチ・トッドは手枷は残るものの拘束から解放される。

 コマンチ・トッドは早速、自分たちに残された唯一の脱出方法「死の谷」を越えるために出発しようとするが、リッジ達は死者の埋葬が先だ、と突っかかる。そんな連中を見放しコマンチ・トッドは恩義があるジェニーとビリーだけでも「死の谷」を無事に越えさせようとする。

 ジェニーはジョリー、リッジ、クリント、ヴァリンダを説得し今すぐに出発することに決まる。急いで幌馬車を組み立て、ノーマンド大佐らの遺留品である武器、食料や水をかき集め出発の準備をする。コマンチ・トッドはブル・ハーパーの保安官バッジを復讐成功の記念に持っていくことにする。

 夜、コマンチ・トッドはアパッチ族の集会を遠くから覗く。

 翌朝、幌馬車に帰ってきたコマンチ・トッドは、アパッチ族は白人の兵隊に110人近くを殺されその報復に白人を殺そうとしていることをジェニー達に知らせる。2日で追跡態勢を整えるアパッチに対し自分たちは2日で出来る限り遠くへ行かなければならない。

 砂嵐の酷い昼。このまま幌馬車を進めると砂埃の動きでアパッチに気付かれてしまう、と昼に休息し夜動くことになる。

 休憩地点でクリントはキャンプ地に残してきた遺体がどうなってるか気になっていた。励ますためにもコマンチ・トッドはインディアンは仲間が死んだとき亡者は誇り高き地位にありつけ、天界へと召されると信じられていて仲間の死に悲しまない種族であることを教える。

 それは野蛮人だからだ、と馬鹿にするジョリーに対しコマンチ・トッドは自分の息子二人と妻を殺されたことを打ち明け、彼らが天国へ召されたと考えれば悲しみも落ち着くものだ、とコマンチ・トッドは言う。しかしヴァリンダはそんなインディアンの考えを受け入れることはできなかった。

 コマンチ・トッドは全員を集め食べ物になる植物などを集めるよう指示する。植物など汚らわしくて食べられない、と我儘しか言わないヴァリンダについに頭に来たコマンチ・トッドがヴァリンダと、同じく自分に反抗的なリッジを叱責し食べ物を探すように言う。

 ジェニーとコマンチ・トッドは二人でお喋りを楽しむ。コマンチ・トッドは自分の白人の実父が巡回説教師で、彼が殺されてからコマンチ族の首長に拾われ育てられた過去を話す。

 その後、コマンチ・トッドは鳥の巣がある洞穴で鳥を殺し、食べ物を確保する。帰り道で鉱石を発見し、矢の鏃に使用する。

 ビリーを連れてコマンチ・トッドはウサギの隠れる洞穴を発見し、ビリーに収穫させようとする。

 コマンチ・トッドが離れた隙に、ビリーを狙うアパッチ族の祈祷師(アベル・フェルナンデス)が。あと少しでビリーを殺そうとしたところでコマンチ・トッドが放った矢によって祈祷師は死ぬ。

 祈祷師はアパッチの集団に先行して一人で薬草などを取りに来るらしい。ということはアパッチの集団が近づいているということだ。

 丁度、植物をとっていたヴァリンダが毒蛇に手を噛まれて大声を張り上げ暴れまわる。

 コマンチ・トッドは毒を抜くのとアパッチに気づかれないために制止させようとするが止まらない。仕方なく殴って気絶させ、毒を取り出すために出血させる。

 暴れまわったせいで毒が回っているかもしれない。コマンチ・トッドはすぐに幌馬車にヴァリンダを移す。

 その時、銃声が聞こえる。リッジが毒蛇を殺すのに重要な拳銃を三発も放って殺したのだ。コマンチ・トッドは責めるがリッジはアパッチは居なかったから大丈夫だ、と言う。

 だがアパッチ族の男二人が近づいていた。コマンチ・トッドは仲間を呼ばれないためにその二人を呼び寄せて二人を殺し、その遺体をアパッチに見られないように隠す。

 日が傾くと同時に幌馬車を進ませるコマンチ・トッド。

 幌馬車で看護されるヴァリンダはジェニーから、ジョリー、コマンチ・トッドらが一度も水を飲まずヴァリンダのための水を工面していることを聞かされる。

 ヴァリンダはコマンチ・トッドを呼び、彼の手枷の鍵を渡す。ノーマンド大佐からずっと預かっているように言われていたのだ。

 手枷の外れたコマンチ・トッドは理由は分からないがアパッチの集団が後方に迫っていることを知らせ、崖からアパッチの集団を見張ることに決める。そしてビリーに自分の子供たちが生きていたらビリーを見習わせたい、と言い、ジョリーにもインディアンの誇りを忘れてはいけない、と残し馬で去っていった。

 崖上からアパッチ族を見張るコマンチ・トッド。そこにコマンチ・トッドを心配したジェニーがやって来る。

 ジェニーとトッドは家の話になる。風の軋む音が嫌で木造の家が我慢ならないトッド。星空を屋根にして自然のいい香りに包まれた自然での暮らしこそがビリーの心を育てることもできる、とジェニーにプロポーズする。

 二人はキスで愛を確認しあう。

 翌朝、小隊が行進しており、アパッチが集団で集まっているのはそれの襲撃が理由だと判明する。コマンチ・トッドは小さな鏡で太陽光をチカチカさせて小隊に気付かせ、幌馬車のところまで誘導する。

 しかし幌馬車の所に来た小隊は十数人程度の輸送部隊でしかなく、軍曹(ケン・クラーク)曰く本隊はいないようだ。

小隊がコマンチ・トッドを見てないか確認するが全員が庇い、誰も答えなかった。そしてコマンチ・トッドはビリーの父でジェニーの夫ということになる。

 コマンチ・トッドはその小隊と共に進行。しかし周りはアパッチ族に包囲されていた。

 コマンチ・トッドはアパッチ撃退のベテランとして輸送隊の隊長ケリー中尉(ジェームズ・ドルーリー)にアドバイスをする。まず馬車を一箇所に集めさせる。それから誘き寄せられたアパッチ族を何とか追い払う方法がコマンチ・トッドにはあるようだ。

 作戦を立てるうちにケリー中尉がコマンチ・トッドの持っている保安官のバッジを見つける。そのバッジでケリー中尉は自分たちを助ける男の正体がコマンチ・トッドだと分かり、脱出成功後に逮捕することを伝える。

 しかしケリー中尉はコマンチ・トッドに敬意を払っていて君がコマンチ・トッドで残念だ、と言いコマンチ・トッドの言うとおりに馬に乗り込み、部下にも馬に乗るよう指示する。

 コマンチ・トッドは一箇所に集まった馬車に火矢で火を放つ。すると馬車の中にあった可燃性の物質によって、馬車が爆発する。

 アパッチは大混乱し撤退していく。その隙にコマンチ・トッドらはひたすら西へ逃亡を開始。町にたどり着くことができた。

 町でオリバー・O・ハワード将軍(カール・ベントン・リード)が裁判長のもと、コマンチ・トッドの裁判が開かれる。コマンチ・トッドは四兄弟を殺したのは衝動的ではなく計画的な犯行だったことを認める。

 そしてハーパー四兄弟が、自分の妻を犯し止めようとした子供たちと妻を殺したので復讐のために四兄弟を殺害した、と自白する。

 コマンチ・トッドはハワード将軍に南北戦争で何人殺して英雄になったか聞く。南北戦争は結局、同胞同士の殺し合いのようなものだ、それに比べインディアンは同胞殺しはしないと訴えるコマンチ・トッド。ハワード将軍はそれが正義を信じての行為だ、と返すとジェリーがそれはトッドも同じことだと主張する。

 トッドは確かに四人を殺したが、それ以上の人間をアパッチの谷から救った。ジェニーはビリーと共にコマンチ・トッドを愛しているかと尋ねられ、その通りだと答える。

 コマンチ・トッドと同行したジョリー、クリント、リッジ、ヴァリンダらもコマンチ・トッドに救われたと答える。ハワード将軍はコマンチ・トッドが人を救ったことを重視し、彼の身柄をジェニーとビリーが引き受けるということを条件に無罪放免の判決を言い渡す。

 コマンチ・トッド、ジェニー、ビリーは幌馬車隊に別れを告げ、三人で新天地へと馬を走らせていく・・・







 インディアンの多くは西部劇で敵とされます。西部劇映画では大体が敵がアパッチ族含むインディアンか、あるいは悪党のガンマンだったりします。この映画では主人公がコマンチ族で育てられました。だからコマンチ族に同情的な発言をウィドマーク演じるコマンチ・トッドがインディアンに同情的な発言をしています。

 アメリカを作った人々にとってインディアンを追いやる形で建国した歴史というのはアメリカの暗い闇の一つです。この映画はその闇の一部に触れた気がしますね。「ソルジャー・ブルー」(1970年)ほど過激ではないにしろ、アメリカ人の大好きな西部劇で、自らの国の歴史を考えさせられた映画ではないでしょうか。

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(2010/05/21)
リチャード・ウィドマーク、フェリシア・ファー 他

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