上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
もう一本、今度は黒澤明の「生きる」を見ました。


『生きる』 (1952年・日)
生きる
スタッフ
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、橋本忍、小国英雄
製作:本木荘二郎
音楽:早坂文雄
撮影:中井朝一
編集:岩下広一
キャスト
渡邊勘治:志村喬
渡邊光男:金子信雄
渡邊一枝:関京子
渡邊喜一:小堀真
渡邊たつ:浦辺粂子
小田切とよ:小田切みき
家政婦・林:南美江
小説家:伊藤雄之助
医師:清水将夫
大野係長:藤原釜足
齋藤主任:山田巳之助
坂井:田中晴男
小原:左卜全
野口:千秋実
木村:日守新一
公園課長:小川虎之助
土木部長:林幹
市役所助役:中村伸郎
市会議員:阿部九洲男


 黒澤明監督作品「生きる」

 お役所仕事を痛烈に批判するのがこの作品の主題というわけでは無いんですよ。あくまでそれは舞台を役所にしたのでオマケみたいなモンなんです。日本では役所のたらい回しが実際にあるらしいですね。まあ役所だから仕方ありませんよ。良い人がいたって結局はそれは潰されちゃうんですよ。

 ミフネは出てませんねえ。この時代では結構、珍しいことですなあ。

 この作品の主題は私が考えるには、あくまで「生きる意味を見つけよう」ってことだと思うんです。志村喬の役は近いうちの死を悟り「ものをつくる」ことに意味を見出したんです。そしてそれだけを支えに生き続けるんです。お役所にとってつくれるものは公園だったんでしょうねえ・・・


【あらすじ】

 お役所に30年皆勤で勤め続けてきた渡邊勘治は医師の診断から胃癌でもう長くないことを悟る。そんな勘治は役所を辞める女性が物づくりの仕事に活力を見出していることを知り、自分も何かつくれないかと考える。自分がつくれるもの・・それはたらい回しにされた公園を作ってほしいという訴えを実現させることじゃないだろうか。















【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 市役所の市民課長・渡邊勘治(志村喬)。彼は30年皆勤を目前として病気で休む。その病院で医師(清水将夫)から軽い胃潰瘍と診断されるが勘治はそれが胃癌でもう長くないことを悟る。

渡邊勘治

 渡邊勘治は息子・光男(金子信雄)のために働き続けたが、今サラリーマンの光男は父親に見向きもせず妻・一枝(関京子)といつ勘治は退職して退職金が入るか、なんてことを話し合っていた。勘治は5日間ほど無断欠勤する。飲み屋の親父(谷晃)から酒を飲んでさっさと死んでしまおうとすら思ったがなかなか死なない。

 その飲み屋で知り合ったのが小説家(伊藤雄之助)。彼は勘治の事情を聞き、勘治と一緒に夜の街を遊び回ったのだった。

作家に相談する勘治

 一方、無断欠勤でどこにいったかも分からない光男は勘治の兄・喜一(小堀誠)とその妻・たつ(浦辺粂子)の下を訪れるが喜一は「女でもできたんじゃないのか」と見当はずれなことを言う。

 ある朝、勘治は市役所を辞めようとしていた小田切とよ(小田切みき)から辞職願に判を押してほしいと頼まれる。市役所を辞め生きる希望に輝いている彼女と遊ぶのは楽しかった。

 しかしとよにとっては最初は真面目だけが取り柄の勘治の別の一面を知れて楽しかったが、徐々に気味悪く思っていく。勘治はとよに自分が胃癌で長くないことを打ち明け、どのように生きれば君のように輝けるのだ、と必死に聞く。とよは市役所を辞めて玩具工場に勤めていた。とよは玩具を勘治に見せて「子供のために玩具を作るのが楽しい。アナタも何か作ってみては?」と提案する。勘治は市役所でできることを探して市役所に出勤する。

 さっそく、市役所の書類を漁りかつて彼自身が土木課へ回した「暗渠修理及埋立陳情書」を見つける。それは公園を作ってほしいとのことだった。勘治はそれを実現させるために動き出す。

 5ヶ月後、勘治は公園のブランコで死体となって発見された。やはり胃癌だった。市役所助役(中村伸郎)、公園課長(小川虎之助)、土木部長(林幹)らは勘治の葬儀で別に勘治が公園を作ったわけではなく自分たちの尽力がかかせなかった、とさも自分たちの手柄のように話す。しかしそこにやってきた周辺住民たちによる泣きながらのお焼香に流石に気まずくなり去って行った。

ブランコのシーン

 上層部がいなくなってから市役所の同僚や部下たちは一斉に上層部の意見が正しいだの渡邊が素晴らしいだの酔いながら語りだす。

 勘治は市役所に復帰した後、協力が必要な課長たちに粘り強く交渉していたのだ。課長たちも次々と折れてやっと公園が設立された。

 公園設立の為に病気をおして働き続けた勘治。その姿に部下の大野(藤原釜足)、齋藤(山田巳之助)、坂井(田中春男)、小原(左卜全)、野口(千秋実)、木村(日守新一)らは振り返って感激する。そして役所の体制を批判し渡邊に続こう!と酔っぱらいながら決意するのだった。

 翌朝、いつも通りお役所仕事でたらい回しにする新課長・大野。その姿に木村は一人、激昂して立ち上がるが、何もできずに座るのだった。

 勘治が設立した公園では今日も子供たちが遊んでいる。その公園を見ながら勘治と思わしき人影はどこかへ去って行った。








 志村喬の本当に素晴らしい演技が見れる作品です。志村喬の会社にこき使われ病弱ながらも生きる芯を持った男の演技が本当に素晴らしい。不気味なんだけど本当に主人公らしい。一挙一動に惚れ込んでしまいます。

 実は私、三船敏郎は大好きなんですけど黒澤映画俳優で一番、志村喬が大好きです。彼は本当に万能な演技の幅を持っているんですよ。
スポンサーサイト
Category: 邦画ア行

戦場にかける橋 | Home | トップガン

Comment

Post comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。