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今日は映画「戦場にかける橋」を観ました。


『戦場にかける橋』
戦場にかける橋
スタッフ
監督:デヴィッド・リーン
原作:ピエール・ブール『クワイ河の橋』
製作:サム・スピーゲル
撮影:ジャック・ヒルデヤード
編集:ピーター・テイラー
音楽:マルコム・アーノルド
キャスト
シアーズ中佐:ウィリアム・ホールデン
ニコルソン大佐:アレック・ギネス
ウォーデン少佐:ジャック・ホーキンス
クリプトン軍医:ジェームズ・ドナルド
グリーン大佐:アンドレ・モレル
ジョイス:ジェフリー・ホーン
兼松大尉:ヘンリー大川
三浦中尉:勝本圭一郎
斉藤大佐:早川雪洲


 デヴィッド・リーン監督作品「戦場にかける橋」。原題タイトルは「The Bridge on The River Kwai

 戦争映画の名作であり超大作の一つですね。主演のウィリアム・ホールデンはハリウッドの大スターです。そしてアレック・ギネスと言えばやはり私はどうしてもスター・ウォーズのベン・ケノービが出てきてしまいますねえ。

 日本人も出てますよ。早川雪洲っていう人は太平洋戦争当時はパリに居たので免れることはできたんですよ。というかこの人、その前からサイレント映画の映画スターで国際的に活躍していた方なんですよね。アメリカで相当な人気を誇ったとか。

 デヴィッド・リーン監督ですが後年、「アラビアのロレンス」(1962)という映画も監督しています。実はこれにもアレック・ギネスが出ており後年の「ドクトル・ジバゴ」(1965)、「インドへの道」(1984)にもアレック・ギネスは出ています。リーン監督作品にアレック・ギネスはよく出てるんですよねえ。アレック・ギネスのデビュー作「大いなる遺産」(1946)の監督もリーン監督で二年後の「オリヴァ・ツイスト」(1948)にもギネスは出ています。二人はやはり黒澤明と三船敏郎、とはいかないまでもそれに近い関係にあったのではないでしょうか。


【あらすじ】

 日本軍管轄の捕虜収容所。この収容所にニコルソン大佐率いる英軍の捕虜たちが収容されることになった。所長の斉藤大佐は厳格な男で、クウェー川に橋をかける労働を捕虜にさせようとしていたのだった。大佐は所長に断固として将校は労働に加わらない、と拒否し監禁される。一方、捕虜の一人のシアーズ中佐は決死の脱獄を図るのだった・・・



♪クワイ河マーチ(主題歌)       ミッチ・ミラー楽団と合唱団














【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 第十七捕虜収容所。ここはビルマの国境付近にあり、この収容所は日本軍が占領下に置いていた。

 アメリカ海軍、シアーズ中佐(ウィリアム・ホールデン)はこの収容所で労働に従事させられていた。しかし遺体の持っていたライターで兼松大尉(ヘンリー大川)を買収して病院に入院するなどしていた。

 そんなある日、ニコルソン大佐(アレック・ギネス)率いる英軍の捕虜兵士たちが次々と収容所にやってくる。それを出迎えたのは収容所の責任者である斉藤大佐(早川雪洲)だった。

ニコルソン大佐と斉藤大佐

 斉藤大佐は、クウェー川に橋をかけるので英軍の捕虜たちに労働を命じる。そして斉藤大佐はニコルソン大佐ら将校にも労働を強いるよう命じるがニコルソン大佐はジュネーブ協定に違反する、としてその命令を拒否する。

 一方、シアーズ中佐はニコルソンに近づき、脱走を提案するがニコルソンは軍律違反だと断る。やがてシアーズ中佐は一緒に行った数名が殺される中、生き延びて脱走に成功した。

 斉藤大佐はニコルソンら将校があまりにも、働くと頷かないので射殺しようとするが軍医・クリプトン(ジェームズ・ドナルド)に人道に反してると批判される。斉藤大佐は将校らを営倉に監禁してしまう。

 しかし英軍捕虜は三浦中尉(勝本圭一郎)が指揮する中、上司が監禁されているのもあり、サボタージュをして橋づくりが進まない。

 あまりにも進まないので斉藤大佐は赤十字からの支給品を捕虜にふるまったりニコルソンを料理でふるまおうとするが、ニコルソンは断固として捕虜を働かせることを断る。斉藤大佐は期日までに橋づくりが出来なければ自分の立場から切腹しなければならない、と同情を誘うがニコルソンは「自分たちに橋づくりの指揮をさせればうまくいく」と主張する。

 3月10日。ついに斉藤大佐が折れてニコルソンら将校を営倉から解放し部隊に戻す。捕虜たちは歓喜するなか、斉藤大佐は敗北感から悔し涙を浮かべる。ニコルソンはたるんだ捕虜たちをもう一度、労働によって統制するべく橋づくりに専念する。そして、地盤が緩いから橋をつくれないのだと主張し地盤の固い地点に再び作り直す。斉藤大佐は橋づくりを成功するため、悔しがりながらも指揮権を譲る。

部下を指揮するニコルソン

 スリランカでは脱走に成功したシアーズ中佐が英軍のウォーデン少佐(ジャック・ホーキンス)に呼び出されていた。ウォーデンはシアーズが実はただの兵卒で、シアーズの船に乗っていて戦死した中佐の身分を詐称していたことを既に知っているからアメリカ海軍が喜んで、ある作戦に参加させることを承諾したのだという。その作戦とは現在、斉藤大佐が作らせている鉄道橋を爆破するという作戦で現地を知っているシアーズをどうしても参加させたかったのだ。

 シアーズはやむなく志願、という形で作戦に参加することを承諾。司令官のグリーン大佐(アンドレ・モレル)を喜ばせる。そしてその作戦にカナダ人の若い少尉・ジョイス(ジェフリー・ホーム)も参加することが決まった。

 そして、潜入作戦は決行される。ウォーデン、シアーズ、ジョイス、チャップマンの四人。パラシュートでの降下作戦だったがチャップマンはパラシュート降下に失敗し木に激突して死亡する。三人になった作戦部隊は現地案内人のヤンに案内されて橋へと向かう。

 道中、三人は現地の案内役の女性に絡んできた日本兵と遭遇し何とか撃退するもウォーデンが足を負傷する。置いていけ、というウォーデンに対しシアーズは戦争での犠牲観念は間違っている、と説きウォーデンもなんとか目的地まで連れて行こうとする。

 ついに目的地の橋に到着した一行。橋はすでにニコルソンの指揮によって完成していた。ジョイスは泳ぎが得意なので川から泳いで橋の下部に爆弾を仕掛ける。ヤン、シアーズがその援護を。ウォーデンはもしものための迫撃砲として構えていた。

 夕陽が橋を照らす。ニコルソンは橋の上で斉藤大佐に明日で入隊28年になることをつぶやき、これまでの人生を振り返る。「28年の月日の中で本国にいたのはせいぜい10ヶ月。しかし、その中でインドという国を好きになった。しかし人生が終わりに近づいているのがわかる。そして時々自問する。自分の人生は誰かにとって有意義なものであったかと。でもその自問も今夜で終わりだ」と。夜、完成記念の催しが行われる。

ニコルソン大佐

 翌朝、なんとクウェー川の水位が下がってワイヤーが見えてしまっていた。汽車が近づく中、異変に気付いたニコルソンは斉藤大佐と共にワイヤーの後を追う。万事休す。ジョイスは斉藤大佐を殺し、ウォーデンに自分は英軍の命令で橋を爆破しに来たことを伝える。ニコルソンはなんと慌てて橋の上の日本軍に援護射撃を命じた。

橋が開通

ワイヤーを追うニコルソンと斉藤大佐

 ジョイスは流れ弾に当たり絶命。慌ててかけよったシアーズは撃たれながらニコルソンを睨み付け裏切り者、と罵って息絶える。ニコルソンは愕然とする「自分は何のために橋を建設したのだ・・・」

 やがてウォーデンによる迫撃砲の砲弾がニコルソンの近くに落下。ニコルソンは爆破スイッチに倒れこみ、丁度橋を通りかかった汽車を巻き込んで橋は爆発。日英双方の兵士たちが死んでいった。

橋の爆発

 ウォーデンは仕方なかった、と現地の女性たちに言い訳をするしかなく複雑な思いをかかえながらその場を後にする。

 崖の上から様子を見守っていたクリプトンは惨劇の現場を見て「馬鹿げている」と声を荒げる。そして、河には「1943年、ニコルソン隊長の下、イギリス軍一同が橋を設計・建設」と書かれた看板が浮かんでいた・・・











 あまりにも戦争ってむなしいなあ、それを描いたのがこの作品です。

 ニコルソン大佐は結局、自分が誰の味方なのか、誰が敵なのかを見失ってしまったんです。正気を装ったいい隊長だったんですけどいつのまにか狂って分からなくなったんです。これが戦争ですよ。

 主人公は一応、ウィリアム・ホールデンなんですが私的にはやはりアレック・ギネスが主人公みたいなものだと思います。ギネスの軍律を重んじる軍人の演技が素晴らしい。やつれてもそのオーラが凄いんですよ。






クウェー川鉄橋

モデルとなったクウェー川鉄橋
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Category: 洋画サ行

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