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さてさて色々と今やったら問題ありそうな映画「フリークス」を観ました。


『フリークス』 (1932年・米)
フリークス
スタッフ
監督:トッド・ブラウニング
脚本:ウィリス・ゴールドベック、レオン・ゴードン、エドガー・アラン・ウールフ、アル・ボースバーグ
製作:トッド・ブラウニング
撮影:メリット・B・ガースタッド
編集:バシル・ランゲル
キャスト
フロソ:ウォーレス・フォード
ヴィーナス:リーラ・ハイアムス
ハンス(小人症):ハリー・アールス
フリーダ(小人症):デイジー・アールス
シュリツ(小頭症):シュリツ
ハーフボーイ(下半身欠損):ジョニー・エック
生けるトルソー(手足欠損):プリンス・ランディアン
シャム双生児姉妹:デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン
ロスコー(吃音症):ロスコー・エイツ
マダム・テラトリニ:ローズ・ディオン
ヘラクレス:ヘンリー・ヴィクター
クレオパトラ:オルガ・バクラノヴァ


 トッド・ブラウニング監督作品「フリークス」。原題タイトルは「Freaks」

 日本で公開当初のころのタイトルは「怪物團」だったそうです。まるでホラー映画のようなタイトルですけど私としてはホラー色より哲学色が強かったように思えますね。

 この当時、まだ明確な人権保護団体というのは無かったのかもしれません。だから奇形や障害者の方は自分を見世物にすることでお金を稼いでいた時代なんです。

 ブラウニング監督というのは実はこの映画の舞台であるサーカス・・見世物小屋出身なんですよ。だから彼、同じ見世物小屋で活躍していた障害者の方や奇形の方を映画に出すことに何の疑問も感じていなかったんですが、この映画を作ったあと、不憫なことに彼は落ちぶれていくんですよ。誰も認めないんですね・・

 そしてもう一人・・いや二人か。語るべきはデイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹ですね。この姉妹は美人姉妹で、お尻のあたりで繋がってるんですよ。で、姉妹は人気だったんですけど途中で人気が落ちてやがてプロデューサーというかブローカーに「お前らはもう売れないから町でレジ打ちでもしてなさい」ってスーパーに預けちゃうんです。それからしばらくして、ある日、姉妹は香港かぜの死体で発見されるんです。デイジーが先に死んでヴァイオレットが後を追って死にました。でも、これって二人一緒だけど孤独死も同じじゃありませんか?

 この映画は監督の訴えさえうまく伝わっていれば素晴らしい映画になるんですけどね。残念な結果になりましたね。

フリークスの集合

生けるトルソー

ハーフボーイ

デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹



【あらすじ】

 見世物小屋の小人・ハンスは同じく小人のフリーダと婚約していた。しかしハンスは同じ見世物小屋のマドンナ的存在の空中ブランコ乗り・クレオパトラに色目を使われてやがて気持ちが傾いてしまう。しかしクレオパトラはハンスの金目当てで結婚しようとしていたのだ・・















【以下全文ネタバレ注意】











↓四行後にネタバレ文あり




 フランスの曲馬団。団長はマダム・テラトリニ(ローズ・ディオン)。

 このサーカス団に所属する小人症のハンス(ハリー・アールス)は同じく小人症のフリーダ(デイジー・アールス)と婚約関係にあった。

ハンスとフリーダ

 しかし近頃、サーカス団の空中ブランコ乗りのマドンナであるクレオパトラ(オルガ・バクラノヴァ)に色目を使われて彼女についつい心が傾いてしまう。それをフリーダは快く思っていなかった。

 一方、ヴィーナス(リーラ・ハイアムス)という女性は筋肉質な男・ヘラクレス(ヘンリー・ヴィクター)に別れを告げる。そんな時、たまたま立っていたピエロのフロソ(ウォーレス・フォード)にキツく当たって去って行くがピエロのメイクを取ったフロソはすぐさまつっかかる。やがてヴィーナスは「なぜあんな男に恋したの」と泣き出してしまいフロソは慰める羽目に。そうしてヴィーナスは優しいフロソに惚れ込んでしまう。

 一方、クレオパトラはハンスに対しては金目当てでの接触だったのだ。クレオパトラはヘラクレスとすぐ恋に落ち、ハンスから金を巻き上げようと画策する。

 やがてハンスはクレオパトラと結婚することになった。フリーダはハンスを説得するがハンスは聞かない。フリーダは酷く悲しみフロソとヴィーナスはそれを慰める。やがて女心の分からないフロソはなんとかヴィーナスと恋心で結ばれることになった。

 フリーダはクレオパトラが金目当てで結婚することに気付いており、クレオパトラに問い詰める。「私は彼の幸せを願っているの。彼の遺産目当てなら結婚を止めて」と。クレオパトラはハンスに莫大な遺産がかかっていると知り、ヘラクレスと毒殺を計画する。

 やがて結婚式。クレオパトラはハンスのワインに遅効性の毒を盛った。やがてアルコールの入ったクレオパトラはつい本性を暴露しヘラクレスも一緒になって障害者や奇形者の仲間を罵る。そしてついハンスにも本音をぶちまけるのだった。

 酔いが醒めたヘラクレスとクレオパトラはハンスに謝罪するがハンスはもう二人の魂胆にさすがに気付いていた。やがて毒が回ったハンスは気絶する。

 医師の診断を受けたハンスは食中毒だと診断される。しかしサーカス団の仲間はクレオパトラが毒を盛ったのだとすでに気付いていた。ヴィーナスはヘラクレスに自首するよう勧める。

 その後、クレオパトラの薬だと偽って盛った毒をうまく飲まないようにしたハンスは仲間と相談し二人に罰を与えることを決定する。

 まずヘラクレスは自分のことに気付いたヴィーナスを馬車で移動中に殺そうとしていた。それをフリーダは聞いており、フロソに言う。フロソはヴィーナスを襲われる間一髪のところでヘラクレスに掴みかかり殴り合いになる。

 そこへ駆けつけたのはサーカス団の仲間たち。下半身欠損の仲間や小人症の仲間も投げナイフで応戦しヘラクレスは殺される。

 一方のクレオパトラは毒をハンスに取り上げられる。そしてクレオパトラは逃亡し追いかけてくるフリークスの仲間たち。心がフリークスのクレオパトラはやがて追いつめられ悲鳴をあげる。

 時が経ち、クレオパトラは身体もフリークスそのものにされ、美女が復讐されて醜い姿になった、と見世物にされていた。それが何による、誰による、どうしてそうなったかは分からない。

クレオパトラのなれの果て

 サーカス団をやめ資産家になっていたハンス。そこへフロソとヴィーナスに連れられてフリーダがやってくる。ハンスは罪の意識からフリーダに会うことができなかったのだ。泣く泣く謝罪するハンスにフリーダは広い心で許すのだった。しかしハンスはまだ後悔しつづけるだろう・・・






 私は身体がフリークスな人でも心がフリークスな人の方が醜い、という考えも納得できますが「心がフリークスな人が身体がフリークスな人を差別の対象に扱うのは間違っている」という見解を持っていますね。

 ある私の友人は「健常な人は自分が五体満足だから何が幸せか分からないで欲望のまま動くけど、何かが欠けている人はいろんなものを大切にする純粋な心を持っている」という名言をこの映画の感想で残してくれました。いやあ、感動しちゃいますよね。この意見。
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Category: 洋画ハ行

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2017/03/05 (Sun) |

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