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とてつもなーく恥ずかしい言葉ばかり吹き替えで聞かされていました。しかし、最後のあの悲しみと切なさはどの恋愛映画にも勝るでしょう・・



『ロミオとジュリエット』 (1968年・英伊)
ロミオとジュリエット(1968)
スタッフ
監督:フランコ・ゼフィレッリ
脚本:フランコ・ゼフィレッリ、フランコ・ブルサーティ、マソリーノ・ダミコ
原作:ウィリアム・シェイクスピア「ロミオとジュリエット」
製作:ジョン・ブレイボーン、アンソニー・ヘイヴロック=アラン
音楽:ニーノ・ロータ
撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
編集:レジナルド・ミルズ
配給:パラマウント映画
キャスト
ロミオ:レナード・ホワイティング(置鮎龍太郎)
ジュリエット:オリヴィア・ハッセー(川上とも子)
ティボルト:マイケル・ヨーク(森川智之)
マキューシオ:ジョン・マケナリー(堀内賢雄)
ロレンス神父:ミロ・オーシャ(佐々木梅治)
婆や:パット・ヘイウッド(磯辺万沙子)
ヴェローナ公:ロバート・スティーヴンス(有本欽隆)
キャピュレット夫人:ナターシャ・パリー(佐藤しのぶ)
モンタギュー夫人:エスメラルダ・ルスポーリ(宮寺智子)
モンタギュー:アントニオ・ピエルフェデリチ(石波義人)
キャピュレット:ポール・ハードウィック(麦人)

ナレーション:ローレンス・オリヴィエ(田原アルノ)


 フランコ・ゼフィレッリ監督作品「ロミオとジュリエット」。原題タイトルは「Romeo and Juliet

 基本ロミオもジュリエットもセリフ回しが物凄い悪く言えば聞いてて恥ずかしくよく言えば洒落ている、といったかんじです。まあシェイクスピアの喜劇なんでしゃーなしなんでしょうが。しかし最後こそ私は結末を知っていても涙せざるを得ませんでした。

 最初、映画界ではこの大作をロミオ役にレナード・ホワイティング、ジュリット役にオリヴィア・ハッセーという二人とも無名な女優と俳優であることに騒然としていました。これは失敗するぞ、という意見もあったそうですがこの映画はおそらく文句なしの出来に仕上がったと思います。

 私はジュリエット役のオリヴィア・ハッセーがこの映画で一気に気に入りました。68年映画なので今はオバサンなのは仕方ありませんが今後も映画で観る機会があれば嬉しいですね。

 何と言っても音楽が素晴らしすぎる。この映画、いやロミオとジュリエットという文化的作品そのままに合わせた素晴らしい音楽でした。変に寂しい旋律というわけでもなく、かといって楽しげな音でもありません。その微妙なバランスがうまくできていると思いました。

 さて2000年のテレビ東京で放送されたバージョンの吹き替えがDVDに収録されていました。私はロミオの声を聞いた瞬間にあ、置鮎さんだなとわかりました。あとティボルトの森川さんも凄い分かりやすかったのですが結局、最後までジュリエットの吹き替えが分からず調べてみたらなんと故・川上さんだったとは。オリヴィア・ハッセーも可愛らしいのですが川上さんも凄い可愛らしいお声でしたね。

 ちょっと脚色してるようですが大筋は原作通りなんでしょうかね。この作品は名前だけしか知らない、という方も大勢いるのでは?私も観る前は「ロミオとジュリエット」というシェイクスピアの作品がある、という事だけしか知りませんでした。


【あらすじ】

 キャピュレット家とモンタギュー家は常に争いが絶えず血を血で争う歴史を繰り返していた。しかしモンタギューの息子ロミオとキャピュレットの娘ジュリエットの二人は出会い直後に互いを愛してしまう。しかし運命という残酷なものは二人の恋を狂わせていき・・・


♪ロミオとジュリエットのテーマ    ニーノ・ロータ

※原曲でない可能性あり


ロミオ(レナード・ホワイティング)
ロミオ(レナード・ホワイティング)
ジュリエット(オリヴィア・ハッセー)
ジュリエット(オリヴィア・ハッセー)
ティボルト(マイケル・ヨーク)
ティボルト(マイケル・ヨーク)
マキューシオ(ジョン・マケナリー)
マキューシオ(ジョン・マケナリー)












【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 モンタギュー家とキャピュレット家は名門どうし常に争いが絶えず争いを止めてはまた争いを始めるような状況だった。しかし両家が和解するに至る一つの物語があったのだ。

─ ─ ─ ─ ─

 モンタギュー(アントニオ・ピエルフェデルチ)とその夫人(エスメラルダ・ルスポーリ)、またキャピュレット(ポール・ハードウィック)とその夫人(ナターシャ・パリー)の両家は名門であり二つの家は常に争いが絶えなかった。両家が確執を持っていればその部下たちも出くわすたびに騒動になるのは当然のことだった。

 その騒動を収めるのがヴェローナ公(ロバート・スティーヴンス)。ヴェローナは三度目ほどの起こった騒動を抑えてから「次、この町で争いをしてはならないという厳禁令を破れば両家主とも死罪だ」と言い残し去って行った。

 モンタギュー家の息子であるロミオ(レナード・ホワイティング)は恋に悩んでいた。そんなロミオを連れ出したのは同じモンタギュー家に所属する友のマキューシオ(ジョン・マケナリー)で一行はキャピュレットの家にお忍びで入り込み宴に参加する。

 キャピュレット家では娘ジュリエット(オリヴィア・ハッセー)もそろそろ結婚を考えねば、と両親は話題に出していた。結婚の相手候補にはパリス(ロベルト・ビサッコ)が名乗り出ていた。ジュリエットの乳母(パット・ヘイウッド)である婆やもジュリエットが成長したことに満足していた。

 宴が開かれる夜。仮面をかぶって潜入したロミオやマキューシオら。ロミオはその宴で踊っていたジュリエットに仇の娘であるとも知らずに一目ぼれをしてしまう。ロミオは何とか彼女に接近し一緒にダンスをする。ジュリエットの方もロミオに興味を持ってしまう。

 その姿を見ていたキャピュレット夫人の甥であるティボルト(マイケル・ヨーク)はキャピュレットに敵が侵入しているから追い出すよう提案するがキャピュレットは宴をぶち壊すな、と放置を命じた。

 やがてダンスの後、二人で宴の参加者の目を盗んで接触する。ロミオはジュリエットに愛を交えた挨拶をしてジュリエットもすっかりロミオに惚れ込んでしまう。しかしジュリエットが去った後、ロミオは婆やから仇の娘である、ということを聞いて動揺してしまう。

 宴がお開きになった後、ジュリエットは婆やにロミオの名前を聞き出すよう命じる。婆やは仇の息子・ロミオだということをジュリエットに報告しジュリエットは気絶してしまいそうになる。

 やがて成り行きでキャピュレット邸の庭に忍び込んでしまったロミオはベランダで夜空を見上げ一人で物思いにふけるジュリエットを目撃する。

 「ああ、ロミオ。あなたはなぜロミオなの。もしその名前さえ無ければ私はあなたの物になるのに。いいや、あなたが名前を捨てるか私が名前を捨ててでも二人で暮らしたいのに・・・」というジュリエットの悲痛なつぶやきにいても経ってもいられずロミオはジュリエットに応える。

 ジュリエットはロミオの声を聞き彼だと判断。木を伝ってベランダまでのぼってきたロミオのポエムのような素直で率直な愛の言葉を受けてジュリエットとロミオは熱い抱擁とキスを何回も交わすのだった。(ここらへんのセリフは私が書くにはお恥ずかしいので詳しくは書きません。ご配慮ください

抱擁するロミオとジュリエット

 やがて夜が明けるのを忘れるほど熱い抱擁とキスを交わし続けた二人。ジュリエットはロミオに「使いの者を送ります。もし私と添い遂げる意志があるのであれば、ぜひ使いの者に式場などの予定を教えてください」と言う。ロミオとジュリエットは互いに別れを惜しみながらロミオは去っていった。

 ロミオはすぐに親しいロレンス神父(ミロ・オーシャ)に会いに行き彼にジュリエットと結婚するつもりであり儀式をしてほしい、と依頼する。最初はメンドウなことになる、と拒否したロレンス神父だったがこれを機会に二つの家を和解できるのでは、ということを思いロミオに協力する。

 ロミオは使いとしてやってきた婆やに結婚式の時間などを伝える。婆やはジュリエットのような娘を泣かせたら許さない、と釘を刺しつつジュリエットにロミオからの伝言を報告。ジュリエットは走るように教会へ向かった。

 ジュリエットとロミオの結婚式が開かれる。二人は神の前で永遠の愛を誓うのだった。


 ロミオが教会から出るとロミオに喧嘩を売りに来たティボルトとマキューシオが一触即発の場面だった。ティボルトが挑発するのにも応じずロミオは「これからは仲良くしたい」と話す。しかし納得のいかないマキューシオをティボルトは挑発しついに剣による戦いが始まってしまう。

 ティボルトとマキューシオの喧嘩を見守る両家の部下たちも混じって大混戦となりはじめていた。なんとか止めねば、と考えたロミオが仲裁に入ろうとしてティボルトがついマキューシオの腹を突き刺してしまう。動揺したティボルトはすぐさま退散する。

 マキューシオはうめきながらも勝利を嬉しがる。周囲の人間は傷が軽いと思い込んでいたようだがマキューシオの意識は徐々に遠のいていた。マキューシオは最後の力を振り絞って「両家の醜い争いが憎い!呪ってやるぞ!」と呪いの言葉を吐いてやがて息絶える。

 怒りに感情を支配されたロミオは帰っていくティボルトを呼ぶ。二人とも情緒がどこか不安定で危険な剣劇が始まってしまう。

 そして広場でついにロミオはティボルトを勢いとはいえ、思わず刺してしまう。ティボルトはそのまま倒れこみやがて死んだ。ロミオは自分の行ったことを認識し「運命のいたずらだ!いたずらだ!」と叫びながら自分の家に連れて行かれた。

 モンタギュー家とキャピュレット家は互いに家の者を殺された、としてヴェローナ公の下へ駆け込む。ヴェローナ公はティボルトもマキューシオを殺した事実を確認し、ロミオを死罪にしないにしても町から追放する、という処分を下す。

 ロミオは教会で神父の前で泣き崩れていた。追放ならば死の方がマシだ!、とわめき散らす。そこへやってきたのが婆やで婆やジュリエットもロミオと同じ状態にある、と伝える。神父はロミオを叱りつけ町からしばらく出て、ほとぼりが冷めるのを待つしかない、と話す。そしてジュリエットを励ましに行け、とロミオをジュリエットの下へ向かわせる。

 ロミオとジュリエットはその晩、燃えたぎるような熱い一夜を過ごす。翌朝、ロミオとジュリエットは別れることを悲痛に嘆きながらロミオは町を去って行った。

熱い一夜

 悲しみに暮れるジュリエットに両親はパリス伯爵との結婚を確定させた、と話す。しかしジュリエットはそれを拒み激怒した父親と口論になる。父親は「こんな親不孝な娘はこの家にいらん。出ていけ」と娘を見限って去ってしまう。

 悲しみに暮れるジュリエットに乳母の婆やまでもが、ロミオのことは忘れてパリス伯爵と結婚するべきだ、と話す。ジュリエットは最も信頼していた婆やにまで言われ婆やをも拒んで退室させる。

 ジュリエットはロレンス神父のもとへやってくる。ロレンスはパリスとジュリエットの結婚話を聞き、一つだけ回避する方法を思いつく。それは一旦、ジュリエットを仮死状態にして、葬儀をしてやがて目覚めたころに神父の手紙によってやってきたロミオと共に他の町に逃げる、という作戦だった。

 ジュリエットはその作戦を決行することを心に決め、自分の寝室で仮死状態になる薬を飲む。一方、ロレンス神父もロミオに向けて手紙を送るのだった。

 やがてジュリエットの葬儀が済まされる。しかし運命は二人に辛い結果を与えるのだった。

仮死状態のジュリエット



 手紙を届ける郵便屋と行き違いで密かに町に戻ってきたロミオ。ロミオは従者のバルサザーからジュリエットの葬儀が行われたことを知り、彼女の眠る墓へと向かう。

 そして眠るジュリエットを発見したロミオは涙ながらに愛の言葉を語り愛する者に触れ、その者を見つめてから「ずっと私が見守っていよう」と言い残す。やがてロミオは持っていた毒を一気にすべて飲み自殺してしまった。

ジュリエットを見つめるロミオ

 胸騒ぎを覚えたロレンス神父はジュリエットの体のすぐそばでロミオの遺体を発見する。それと同時にジュリエットが目を覚ます。

 ロレンス神父はとにかくジュリエットに気付かせないように外に出ようとするがジュリエットはロミオの遺体を見つけてしまう。神父は夜警が近づいていることに気付き、先に外に出て行った。

 ロミオの遺体に触れながらジュリエットはロミオの持っていた毒の瓶が空っぽであることを嘆く。そしてジュリエットはロミオの持っていた短剣を自らの胸に突き刺し、ロミオの体に重なるように倒れこむのだった。

胸に短剣を刺すジュリエット


 この日ばかりはモンタギュー家とキャピュレット家のどちらも沈痛な面持ちを浮かべるだけだった。ロミオとジュリエットの遺体は二つの家によって協力して教会まで運ばれていく。

 教会の前でヴェローナ公は両家に対し「二つの家が憎しみ合って争った結果がこれだ。愛する我が子たちを失う、という天罰が下ったのだ。両家の争いを見て見ぬふりをしていた私も含めたこの場にいる全員が罪人だ!」と大声を張り上げる。

 この日、太陽も悲しみによって上がらず暗い雲が覆っていた。両家は悲しみに暮れながらの和睦をする・・・








 ボロボロ泣きました。この映画はラストシーンを思い出すだけでも泣いてしまいます。私の文章力ではその悲しみを演出させるのにはあまりにも力不足でした。

 どうかこの映画に少しでも興味を持ったらぜひご鑑賞ください。私は今まで観てきた20世紀の映画のなかで最も悲しく切ない映画であると思いました。
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Category: 洋画ラ行

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