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男ってのは本当に悲しい生き物だとつくづく感じた。まあ男にだまされる女性もいますが、女性に騙される男もいる。人間ってのは滑稽な生き物ですな。


『ロリータ』 (1962年・英)
ロリータ
スタッフ
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:ウラジミール・ナボコフ
原作:ウラジミール・ナボコフ「ロリータ」
製作:ジェイムズ・B・ハリス
出演者:ジェームズ・メイソン、スー・リオン
音楽:ネルソン・リドル、ボブ・ハリス
撮影:オズワルド・モリス
編集:アンソニー・ハーヴェイ
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、セヴン・アーツ・プロダクションズ 他
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
キャスト
ハンバート・ハンバート:ジェームズ・メイソン
ドロレス・ヘイズ(ロリータ):スー・リオン
シャーロット・ヘイズ:シェリー・ウィンタース
クレア・キルティ:ピーター・セラーズ
メアリー:ロイス・マクスウェル


 スタンリー・キューブリック監督作品「ロリータ」。原題タイトルは「Lolita

 さて名作といえばMGM、というのは固定概念かもしれませんがまたしてもMGM作品ですね。しかも監督はキューブリック。キューブリックは今のところ「シャイニング」とこの映画しか観てませんが、この頃はまだキューブリック独特の味わいが出ていないようですね。しかし私には十分、この映画は独創的だと思いましたが。

 主演はジェームズ・メイソン。彼はアカデミー賞はとれなかったものの私は偉大なる俳優だと認識しております。イギリス映画の名優といえば、メイソンかローレンス・オリビエと評価されるほどだったそうです。メイソンは俳優としての誇りと同時に、ジャンルは選ばず自分が評価したものには主演だろうと脇役だろうと演じていたそうです。

 ヒロインのスー・リオン。彼女はこの映画で一躍、輝いたと同時にこれからの人生の歯車を狂わせましたね。殺人犯との結婚だったり、浮気だったり。女優生活12年で引退し、今はひっそり隠匿生活のように暮らしているそうです。まあ今は66歳だそうですが、私はどうしても彼女には女優に復帰してもらいたいですねえ。それだけ彼女に魅かれた、ということでしょうか。

 この映画におけるピーター・セラーズはとても不気味な男ですね。同じキューブリック作品「博士の異常な愛情」では一人三役もやったんですよ。キチガイの博士役もセラーズでしたし。今回のセラーズの役もはっきり言ってしまえば精神に異常をきたしている男の役ですね。しかしセラーズは本当に違和感なく演じてしまう。彼には脱帽ですよ。

 そんなセラーズとメイソンが共演しているだけでもこの映画は凄い魅力的ですよねえ。


【あらすじ】

 教授にして脚本家ハンバートは下宿先の若い娘ドロレスこと通称ロリータに激しい恋情を抱いてしまう。彼女との関係を断ち切りたくないハンバートはわざわざ下宿先の家人でロリータの母と結婚してしまう。結婚後、ロリータの母は事故死。ハンバートはロリータを自分の家に連れて帰り・・・


♪ロリータのテーマ曲












※ロリータの画像検索で「ロリータ」の単語がセーフサーチがかかってしまい画像を収拾することができませんでした。ご了承ください。

【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




 ハーバート・ハーバート(ジェームズ・メイソン)はクレア・キルティ(ピーター・セラーズ)という男の家に押し入り彼を射殺する。ではなぜ、彼を射殺するまでの経緯に至ったのだろうか。

4年前

 ハーバートは小説執筆のために自分が教授を務める大学に休暇をとり、下宿生活を始める。下宿先のシャーロット・ヘイズ(シェリー・ウィンタース)はついこの間に夫に先立たれたばかり。一方のハーバートも妻と離婚し今は独り身だったのだ。

 ハーバートが下宿先にその家を決めるか迷っていた時に家の庭で水着姿のシャーロットの娘、ドロレス・ヘイズ(スー・リオン)こと通称ロリータと呼ばれる若い娘に出会う。ハーバートは一目でドロレスに惚れてしまい、その家に下宿することを決める。

 それからはハーバートもヘイズ家の家族同然の生活を送る。ある日、パーティでハーバートはロリータが若い男とダンスをする姿を見て嫉妬心にかられる。パーティの終わった後シャーロットと二人きりになり、ロリータを自由にしすぎだ、と注意する。しかしシャーロットはなんとハーバートに惚れていたのだ。

 シャーロットがハーバートに詰め寄っていた時に介入してきたのはロリータ。その日以来、シャーロットはロリータを邪魔者と思い始める。一方のハーバートはますますシャーロットに危険な恋心を抱いていた。

 ある日、シャーロットは娘をキャンプへ送ってしまう。シャーロットは、ハーバートと二人きりの生活を送ろうと愛の告白を手紙で残す。

 ハーバートはロリータとの絆を断ち切らないために彼女の愛を受け入れ、二人は結婚する。

 しかしシャーロットは娘がキャンプから帰ってきたら寄宿学校へ入れ込んでやる、と言っていた。二人きりの生活をシャーロットは送りたかったのだ。結婚生活が続いていたころ、ハーバートは次第にシャーロットに殺意まで抱くようになる。

 だが、ついにシャーロットはハーバートの日記を読んで自分の娘の為に自分と結婚したのだ、と知る。ショックを抱いたシャーロットは家を飛び出し道路で車に轢かれて交通事故で死んでしまう。ハーバートは驚きはしたものの大した悲しみを抱いてはいなかった。


 やがてキャンプ地からロリータを引き取ったハーバートは母親の病院に見舞いに行く、と言い道中のホテルで一泊する。そのホテルで怪しい男クレア・キルティ(ピーター・セラーズ)と出会い、訳のわからない言い草にハーバートは苛立ちながら自室へ戻る。

 ホテルを出発したロリータとハーバート。ロリータが病院に電話したい、と言いだしたのでハーバートは母親の死を打ち明ける。ロリータは一晩、涙に暮れる。その晩にハーバートはロリータに愛を打ち明ける。

 その後、ハーバートの家で娘として暮らし大学に通うロリータ。しかしロリータは相変わらず自由気まま。またハーバートはますますその独占欲を増していた。

 ついにはロリータが芝居の劇に出ることにさえ反対する。それに意見を唱えた同僚の心理学博士。博士はハーバートに「アナタの家に異常を感じる。ロリータを演劇に出さなければ、他の心理学博士と共にこの家を調査するぞ」と脅しハーバートはやむなくロリータを演劇に出すことを許可する。

 ロリータの演劇が終わった後、ハーバートは担任からロリータが日ごろのピアノをサボっていることを聞く。ハーバートは狂ったようにロリータを問い詰めるがロリータも大声を出して反論。ついにはハーバートは「大学なんて辞めて旅行に出かけよう」と言うがロリータは拒絶し家を飛び出す。ハーバートはロリータの後を追うがロリータは公衆電話でどこかに電話をしていた。

 電話を終えたロリータはハーバートの旅行に出る、という提案に応じる。

 その後、ドライブで旅行するが自分たちの車の後をつけている車をハーバートは発見する。ロリータは気のせいだ、と言うがハーバートは警戒する。やがて自分もロリータも具合が悪いことに気付き、町の病院にロリータを入院させ自分はモーテルで療養をとる。

 そのモーテルに謎の電話がかかってくる。ハーバートは電話の相手の要領を得ない訳の分からない発言に電話を切る。

 日が昇る前にロリータの身を案じたハーバートは病院に駆け込みロリータを退院させろ、と命じる。しかしなんとロリータは既に退院していたという。看護師のメアリー(ロイス・マクスウェル)によれば彼女は既に叔父となのる人物と退院してしまったのだという。ハーバートは呆然としながら病院を去って行った。

 それから3、4年が経ちハーバートはロリータから手紙を貰う。ロリータは他の男と結婚し、金に困っているから援助してほしい、との手紙だった。

 ハーバートはロリータに会いに行く。ロリータは借金を抱えたボロ家住まいの男と結婚し妊娠もしていたのだ。

 ロリータはあの後の事を話す。ハーバートがホテルで出会った不思議な男、ハーバートに会いに来た心理学博士、そしてモーテルに電話してきた男。この男は同一人物でその男がロリータを連れ出したのだ。

 ロリータはその男に昔から惚れ込んでおり今は幸せだが本当に愛したことがあるのはそのクレア・キルティだけだと話した。キルティはロリータを病院から連れ出し、その後はニューメキシコに行った。しかしキルティは最低の男でロリータがピンク映画の出演を拒否したために捨てたのだ、という。

 ハーバートはロリータに今の生活を捨てて、やり直そうと説得するがロリータはそれに応じることはなかった。ハーバートは情けなく泣きながらロリータにシャーロットの遺産や家を売った金など、自分の全財産をロリータに譲りどこかへ去って行った。ロリータはハーバートに感謝しつつ、また連絡して、とその身を案じるのだった。

 時は今に戻る。キルティの邸に忍び込んだハーバートはキルティの名前を呼ぶ。その名前がむなしく邸にこだました。

 ハーバート・ハーバートはキルティ殺しの裁判を待たずして獄中で病死した・・・







 原作とはいくつか改変されているようです。ロリータも結構、原作とは違うらしいですね。これのリメイク作品があるようですが、そちらの方が原作に近いようです。そしてエロティックでもあるようですね。この映画ではロリータの水着姿くらいしかエロティックな場面がありませんでしたから。

 どちらかというとキューブリック独特の人生観を「ロリータ」を原作とした映画にした、という感じですかねえ。かなわぬ物があるのが人生。誰しもなんでもかなう人生なんてものは無い。それに関しては私も同感ですね。ハーバートは若い娘に狂わされそれを欲したが最後までその愛を得ることはかなわなかったんですね。

 また、実は原作だとロリータも出産の時に死んでしまうようですね。
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Category: 洋画ラ行

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