上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
初の男はつらいよシリーズ観賞。いやはや人情というのは良いもんで、この映画は人情で詰まっています。
そして渥美清をこの人は寅さんのために生まれた、と私は思いましたねえ。


『男はつらいよ』 (1969年・日)
男はつらいよ
スタッフ
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、森崎東
製作:上村力
音楽:山本直純
主題歌:渥美清『男はつらいよ』
配給:松竹
キャスト
車寅次郎:渥美清
車さくら:倍賞千恵子
坪内冬子:光本幸子
御前様:笠智衆
諏訪飈一郎:志村喬
車竜造:森川信
車つね:三崎千恵子
たこ社長:太宰久雄
源公:佐藤蛾次郎
川又登:津坂匡章(現:秋野太作)
さくら勤務部署の部長:近江俊輔
司会者:関敬六
道男の父:石島戻太郎
道男の母:志賀真津子
鎌倉道男:広川太一郎


 山田洋次監督作品「男はつらいよ」

 主演俳優は渥美清です。多分、渥美さん死後でもフーテンの寅さんの名前ぐらいは知っている方はほとんどじゃないでしょうか。それだけこの「男はつらいよ」の作品シリーズは邦画として有名で後の日本にまでその名を知らしめてしまいました。

 渥美清は死ぬまで寅さんを演じ続けましたねえ。彼自身は後年に病気を患ってしまいました。そのために遺作やその少し前の作品はとても痛々しい演技になってしまっていたようです。そんな体に鞭を打ってでも彼は寅さんでありつづけた。恐らく渥美清は寅次郎でなくなった日は一日としてなかったのでは無いでしょうか。多くの役柄をやりたい俳優という職業の方にとって今の発言は失礼に値するのでしょうが、それでも私は渥美清は寅次郎そのものであり寅次郎は渥美清であった、と言わざるを得ません。

 渥美清はとっても複雑な人なんですよ。彼は寅次郎のイメージを家族以外の人間に誰にも崩されたくないから仕事、つまり監督や俳優との付き合いを避けました。ファンが近づくのも嫌がりましたがそれは本当に寅次郎のイメージを崩さない、つまり自分の生活を秘匿するためでした。更に寅次郎のイメージを傷つけないためにあまりにも寅さんとイメージが違う役はやらないようにしていたようです。しかし彼は俳優として一級であり、その技術と才能はすばらしすぎるほどでした。

 だから多分、渥美さんも本音は寅さんの定着してしまったイメージを払しょくしていろんな役をやりたかったんだと思います。しかし世間はそれを許さず渥美さんも無理にそのイメージを払しょくしてしまうことはできなかったんでしょう、私はそう思いました。あくまで個人の見解ですので正しいかはわかりません。これ以上は渥美さんを語りませんので、ぜひ興味を持ったら自分で調べてください。

 おばちゃん役の三崎千恵子さんは去年の丁度今ごろにお亡くなりになりました。なんか京塚昌子に似てるなあ、なんて思いました。

 もともと男はつらいよはドラマでやっていました。これも高い人気があったようで最終回に寅さんがハブに噛まれて死んでしまう、というラストに苦情が殺到しすぎたようです。ほんのお詫びのつもりでやったこの寅さんの映画。これがまたしても大人気でシリーズが続いて行ったんですねえ。

ドラマ「男はつらいよ」最終回



【あらすじ】

 親と喧嘩したっきり家出を20年していた車寅次郎が実家の柴又に帰って来た。柴又の実家では寅次郎の唯一の肉親で妹のさくらにお見合いの一件が舞い込んできていた。20年ぶりの柴又で寅さんがあれよあれよ、と騒ぎを起こしていく。

♪男はつらいよ      渥美清


寅さん(渥美清)
寅さん(渥美清)
坪内冬子(光本幸子)
坪内冬子(光本幸子)
さくら(倍賞千恵子)
さくら(倍賞千恵子)












【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり





 車寅次郎(渥美清)は20年ぶりに故郷の柴又へ帰ってくる。20年前、親父と喧嘩し家を出てぶらりぶらり。今や両親も兄も死に、生きているのは妹さくら(倍賞千恵子)だけ。寅次郎はさくらの身が気がかりになりまたふらりふらりと実家へ帰ってくる。

 柴又へ帰ってきて真っ先に会ったのは悪がきの頃に世話になった御前様(笠智衆)。その後、寅次郎は実家へ帰っておいちゃんの車竜造(森川信)、おばちゃんの車つね(三崎千恵子)、そして残業から帰って来た妹さくらと感動の再会を果たす。

 翌日、竜造が二日酔いでさくらのお供が出来なくなった、と言う。何のお供なのかと寅次郎が訪ねると何とそれは妹さくらのお見合いだという。寅次郎は行けなくなった竜造の代わりにさくらに同伴してお見合いに出席する。

 しかしそのお見合いの席で悪い癖が出てしまう。ついお見合いの席で下品な話をしたり、といつもの寅次郎と全く変わらない態度。これにはお見合いを勧めた部長(近江俊輔)やお見合い相手の鎌倉道男(広川太一郎)とその父(石島戻太郎)、母(志賀真津子)もほとほと対応に困り、さくらは赤っ恥をかいてしまった。

 自分がお見合いをぶち壊した自覚もない寅次郎は酒が入り陽気になってしまう。

 翌朝、出勤したさくらは上司からお見合い相手に断られたことを報告される。それを知らない寅次郎はかつての舎弟・川又登(津坂匡章)と再会しまともな職にもありつかず本の路上セールスをしている彼を引っ張り家に帰ってくる。

 家ではさくらがすでにおいちゃん夫婦に報告を済ませており寅次郎も報告を聞いて「へっ。あんな青二才にゃさくらは勿体ねえや」と反省の態度も見せない寅次郎。その態度についにおいちゃんは頭にきて庭で喧嘩がはじまってしまう。

 おいちゃんが寅次郎を殴り、親父さんが生きてたら嘆いて同じことをしただろうよ!と説教を終えた後、持病で早々に引っ込んでしまう。さすがにこたえた寅次郎だったがさくらがそんな寅次郎を気遣ってくれ、寅次郎は泥のついたタオルで顔を泥だらけにしてしまい、二人で笑いあった。

 翌朝、寅次郎は一人旅に出かけてしまう。置き手紙には「こんな愚かな兄がいては妹も結婚できるまい」といった内容であり、寅次郎はどこへともなく去って行った。

 それから一月後、登は車の家の仕事を手伝っていた。そんな家に奈良に旅行に行っている御前様の娘・坪内冬子(光本幸子)から車の家に手紙が届く。なんでも冬子と御前様は奈良で外国人の旅行案内役をしていた寅次郎と偶然、再会したらしい。冬子が柴又へ帰ってくるように言ったのでもしかしたら寅次郎は帰ってくるかもしれない、とのことだった。

奈良旅行

 やがて奈良から帰って来た冬子が車家に顔を出す。なんと寅次郎も一緒だった。寅次郎はおいちゃんたちへの挨拶もそこそこに再び住み着く。さくらは兄の帰宅を喜んでいた。

 一方、柴又にも恋の風が流れていた。さくらのことを惚れている男がいた。それは車家の隣のたこ社長(太宰久雄)が経営する工場で働く職人の諏訪博(前田吟)だった。博は大学卒にしかさくらを渡さない、と言い張る寅次郎と一対一の対話を始める。

 その対話で博がさくらのことを好いている、と気づいた寅次郎は自分がさくらを大学卒以外には渡さないと主張していたのも忘れて博を応援することを決める。一方の寅次郎は冬子のことが気になり始めていた。

 やがて寅次郎はさくらの会社でさくらに、博に脈があるか確かめる。しかしその確認というのが寅さんらしい適当さのくせに博への報告は「さくらはお前に脈はない」と断言してしまい、ショックを受けた博はさくらに「幸せを祈ってます」とどこかへ去ってしまう。

 寅次郎は博の尋常じゃない慌てぶりを不思議がり、やがてたこ社長が車家に乗り込んできて博が突然仕事を辞める、と言ったことを報告する。寅次郎はさくらに問い詰められ、やっとさくらに博が惚れていることを打ち明ける。さくらは急いで博を追いかける。

 さくらは駅で博に追いつき二人で会話をする。

 車家では寅次郎がおいちゃんとおばちゃんに責められていた。やがておいちゃんが寅次郎に家を出ていけ、と言われ激怒する。そこへさくらがやってきて、博と結婚することを打ち明ける。寅次郎は涙を浮かべながらその報告を聞いていた。

 博とさくらの結婚式に博が昔、家出をしてきた両親が出席する。博の父親・諏訪飈一郎(志村喬)は教授をしており寅次郎の思い出話などで浮かれる柴又の町民たちのなか、浮いていてずっと無口のままだった。寅次郎や博はそれを「世間体が気になるから出席しただけだ。きっと腹の中でこれが貧民の結婚式か、と馬鹿にしているに違いない」と思っていた。

 やがて新郎新婦の両親のスピーチ。そのスピーチで博の両親は「私たちは親としての無力を感じるばかりです。しかし皆様、さくらさん、さくらさんのお兄さん、どうかひろしをお願いします」と話し涙を浮かべる。やがて寅次郎は両親を激励し、さくらに「良かったなあ」と涙ながらに話すのだった。

 さくらが居なくなった車家で、寂しくなった寅次郎は冬子に呼ばれ冬子と都会に遊びに行く。上機嫌で帰る二人。やがて寅次郎はさくらに惚れていることを確信する。

寅さんと冬子さん

 しかしある日、寅次郎は冬子が見知らぬ男といる場面を目撃する。御前様によればそれは冬子の婿になる男らしい。ショックを受けた寅次郎は河原で物思いにふけり、家族に自分が帰ったことも打ち明けずに家で一人物思いにふける。

 やがて冬子の結婚を知ったおいちゃんが家族に報告し、「冬子が言わないのもいけない」「いや、寅さんが惚れることじたい間違ってる」などと散々に言い寅次郎はそれを聞いていた。やがて寅次郎はさくらによって家にいることを知られ、寅次郎は無理をしながら自分の部屋に引っ込んだ。

 そして寅次郎は旅の準備をしてついに失恋の旅に出てしまった。

 やがて駅で寅次郎は自分についてきてしまった舎弟の登に駅の食堂で故郷に帰るよう大声を張り上げる。登は一旦は出て行ったが、やがて涙を浮かべ寅次郎も食堂で涙をすすりながら飯を食いはじめた。


 月日は流れ、寅さんは登とともに今日もどこかで本の路上販売のたたき売りをしていたのだった・・・









 いやあ、なぜ今でも男はつらいよシリーズが人気なのかわかった気がします。こういう下町人情というものに憧れてしまいますねえ。下町の暴れん坊、みたいな。義理人情に厚く涙もろい。涙もろいかは知りませんが。

 やっぱり渥美清の一つ一つの演技が丁寧なんですよねえ。

 この映画では志村喬演じる教授の親心というものも感動します。家出をされて心配でならなかった、自分を追い詰めてしまった、という父親としての気持ち。すごいですねえ。
スポンサーサイト
Category: 邦画ア行

プリティ・ウーマン | Home | クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

Comment

Post comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。