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主人公はジョージ6世。実在する英国の元首であり初のイギリス連邦元首だそうです。


『英国王のスピーチ』 (2010年・英)
英国王のスピーチ
スタッフ
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
製作:イアン・キャニング、エミール・シャーマン、ガレス・アンウィン
製作総指揮:ポ-ル・ブレット、マーク・フォリーニョ、ジェフリー・ラッシュ、ティム・スミス、ハーヴェイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
音楽:アレクサンドル・デプラ
撮影:ダニー・コーエン
編集:タリク・アンウォー
製作会社:シー・ソウ・フィルムズ、ベッドラム・プロダクションズ
配給:モメンタム・ピクチャーズ
キャスト
ジョージ6世/アルバート王子:コリン・ファース〈堀内賢雄〉
ライオネル・ローグ:ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)
エリザベス妃:ヘレナ・ボナム=カーター(佐々木優子)
マートル・ローグ:ジェニファー・イーリー(水野ふゆ)
エドワード8世/デイヴィッド王子:ガイ・ピアース(宮本充)
ジョージ5世:マイケル・ガンボン(真田五郎)
ウォリス・シンプソン:イヴ・ベスト(下田レイ)
スタンリー・ボールドウィン:アンソニー・アンドリュース(山内健嗣)
ウィストン・チャーチル:ティモシー・スポール(宝亀克寿)


 トム・フーパー監督作品「英国王のスピーチ」。原題タイトルは「The King's Speech

 ジョージ6世は実在する英国王です。吃音症を患ってかなり苦悩していたようですね。私は吃音症の方は知り合いにはいませんが、「とくダネ」の小倉智昭さんも昔、吃音症でそれを克服するためにあえてアナウンサーの道を志したそうです。

 監督のトム・フーパーは元々、ドラマの演出家だったそうですが、「ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト」(2004)で監督デビュー。最近の作品では「レ・ミゼラブル」(2012)があります。

 ジェフリー・ラッシュは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のバルボッサの役でお馴染みですね。私もそれしか彼を見てませんでした。さて主演のコリン・ファースは95年のBBCで放映されたドラマ「高慢と偏見」でスターの座を確立したようです。この作品ではアカデミー賞主演男優賞、ヨーロッパ映画賞男優賞、放送映画批評界協会賞主演男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞、全米映画俳優組合賞主演男優賞などを受賞しています。

 吹き替えはバルボッサのジェフリー・ラッシュの吹き替えでお馴染み、壤晴彦さんが再びジェフリー・ラッシュを吹き替えていらっしゃいました。私はそれだけでうれしいですね。壤晴彦さんのこの低音の声が好きなんですよねえ。


【あらすじ】

 ヨーク公アルバート王子は吃音症でこれまでに何度も演説で失敗し聴衆を落胆させてしまっていた。なんとか矯正したいアルバート王子は言語療法士のライオネル・ローグの診察を受ける。最初は反発したアルバートだったがローグと接するうちに友情を芽生えさせていく。やがて父が死に兄が即位。しかしその兄も女性問題で1年たらずで退位してしまい・・


♪テーマ曲
















【以下全文ネタバレ注意】











↓四行後にネタバレ文あり




 大英帝国博覧会閉会式。アルバート王子は父の代理で参加した演説スピーチの時に、患っていた吃音症で演説に失敗し聴衆を落胆させてしまった。

 その後、何人もの医者の診察を受けるが、結局治せなかったりバカバカしい治療方法で治っていなかった。

 妻のエリザベス妃(ヘレナ・ボナム=カーター)は新聞広告の小さい部分で見つけた言語療法士のライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)の下を訪ねる。秘書もいない彼は、患者がアルバート王子だと知っても自分流のやり方でやるので、自分の病院に来いと伝える。

 ローグはもともと、演劇の方向を志望していた。

 アルバートはローグのもとを訪れるが、ローグは堅苦しい関係は良くない、としてライオネルで呼ばせる。そしてアルバートを〝バーティ〟と呼ぶなど、王室の人間に対する礼儀とは思えない態度をとる。それに反発したアルバートは帰ろうとするがローグは最後に、「ではシェイクスピアのハムレットの台詞を読めるか賭けよう」と賭けを持ちかける。

 アルバート王子は仕方なく、それに乗り両耳に音楽を流し、セリフを朗読。ローグはそれを録音機で録音する。しかし途中でアルバート王子はバカバカしい、として帰る。ローグはアルバートに録音したレコードを無料で渡す。

 クリスマスにアルバートの父ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はラジオで国民に放送していた。ジョージ5世はアルバートの兄デイヴィッド(ガイ・ピアース)には王室としての素質を持ち合わせていない、としてエドワードが継ぐべきなのにその吃音症は何なのだ!と叱責をする。アルバートは怒鳴られ治そうとしても治らなかった。

 やけくそになり、アルバートは自分の録音されたハムレットのセリフを聞く。するとそのアルバートはどもらずに喋れていたのだった。

 アルバートは再びローグの下を訪れる。ローグはアルバートから診察をしてほしい、と頼まれそれを引き受けるのだった。

 その後、アルバートはローグの指導で必死に吃音症を治す努力をしていく。

 ある日、ついに父ジョージ5世が崩御してしまった。王位は兄であるデイヴィッドに継承され、エドワード8世となったのだ。

 アルバートは診察予定もなかったがローグの下を訪れる。そしてアルバートは厳格な父に左利きを右利きに矯正されたりしたことを話す。更に子供のころから、吃音症でイジメを受けていたことも話す。

 ローグも自分の親父の死に目に会えなかったことを話したり、自分の父親はビール製造業だったことを話したりもした。二人の間に友情が芽生えたのだった。

 しかし新王のデイヴィッドことエドワード8世はアメリカ人で2度も結婚歴があり男癖の悪いウォリス・シンプソン(イヴ・ベスト)に入れ込んでしまっていたのだ。彼女と結婚も考えるデイヴィッドだったが、そんな女性と結婚すれば国が傾くのは間違いなかった。

 クリスマス、アルバートは妻エリザベスとデイヴィッドとシンプソン夫人は下品なふるまいをしていた。ウィンストン・チャーチル(ティモシー・スポール)もウォリスの下品さには頭を悩ませていた。またデイヴィッドはアルバートに公務を疎かにしている、と問い詰められると逆に彼の吃音症を王子になるために習っていたのか、とからかうのだった。

 エドワード8世の王としての自覚のない振る舞いをアルバートから聞かされたローグはアルバートに、エドワード8世を蹴落とせばいい、と進言。アルバートはそれに激怒し反逆罪にあたる!ローグの診察は受けない、と去って行ってしまう。

 ローグは後で妻マートル(ジェニファー・イーリー)に相談し彼女の提言で謝罪することを決めアルバートの下を訪れるがアルバートは会ってはくれなかった。

 その後、スタンリー・ボールドウィン首相(アンソニー・アンドリュース)ら議会のメンバーにより結婚を諦めなければ内閣総辞職をする、とエドワード8世に勧告。エドワード8世はウォリスと結婚するために退位してしまう。

 英国国内ではエドワード8世のあまりにも若くて早い退位に世論が反発していた。そんななかでアルバートはジョージ6世として新英国王を継承。しかし王位継承評議会では散々な演説となってしまった。

 ジョージ6世はもともと、吃音症で失敗することを恐れ国王になることを避けようとしていた。しかしこのままではいけない、とジョージ6世は再びローグと会い彼に謝罪。そして再び彼の診察を受け吃音症を治すリハビリをするようになるのだった。

 載冠式に備えウェストミンスター宮殿で準備をするジョージ6世とローグ。大主教コスモ・ラング(デレク・ジャコビ)はローグを見て、ローグなんかよりもっと良い専門医を準備する、と言うがジョージ6世はそれを拒否する。

 しかしその後、ジョージ6世はローグに医師としての資格もなく研修も受けていないただの役者のなり損ないであることを知る。ローグは第一次世界大戦のころ、神経症で話せなくなった兵士を多く世話して治してやった。資格はないが経験は多い、と弁明をする。

 それでも問い詰めるジョージ6世。やがてローグは逆に王座に座ってジョージ6世を挑発するようになる。ジョージ6世はローグに激怒しどもらずに雄弁を振るう。ジョージ6世は我を失って雄弁を振るった自分に驚く。そしてローグに再び指導をしてもらい、無事に載冠式を終えるのだった。

 載冠式のようすが撮られたニュース映画を見たジョージ6世はその直後に流されたアドルフ・ヒトラーの熱弁の演説に感心する。

 やがてスタンリー・ボールドウィン首相によるドイツの和平政策は失敗に終わりついに開戦状態に陥る。ボールドウィン首相は辞任しネヴィル・チェンバレン(ロジャー・パロット)が新首相となりイギリスはポーランド侵攻を受けドイツに宣戦布告を果たす。

 イギリス全国民や海外に注目されるジョージ6世の演説。ジョージ6世は汚い言葉を発して自分を鼓舞しつつ、演説の練習をする。やがて放送開始が迫りジョージ6世はローグと共に放送室に入り込む。

 そしてジョージ6世はローグに見守られながらどもらず、パーフェクトな演説を成功させる。



In this grave hour, perhaps the most fateful in our history,
I send to every household of my peoples, both at home
and overseas this message spoken with the same depth of
feeling for each one of you as if I were able to cross your
threshold and speak to you myself.

For the second time in the lives of most of us we are at war.
Over and over again we have tried to find a peaceful way out
of the differences between ourselves and those who are now
our enemies.
But it has been in vain.

We have been forced into a conflict.
For we are called to meet the challenge of a principle which,
if it were to prevail, would be fatal to any civilized order
in the world.

Such a principle, stripped of all disguise, is surely the mere
primitive doctrine that might is right.

For the sake of all that we ourselves hold dear,
it is unthinkable that we should refuse to meet the challenge.

It is to this high purpose that I now call my people at home
and my peoples across the seas, who will make our cause
their own.

I ask them to stand calm and firm, and united in this time
of trial.

The task will be hard. There may be dark days ahead,
and war can no longer be confined to the battlefield.
But we can only do the right as we see the right,
and reverently commit our cause to God.

If one and all we keep resolutely faithful to it,
then, with God's help, we shall prevail.

 放送室から出たジョージ6世は家族に迎えられローグと一言会話してからバルコニーに出る。窓の外にいる待ち構えていた大衆に手を振るい英国王としての仕事を果たしたのだった。

 その後、ジョージ6世はドイツへの抵抗運動の象徴となり演説のさいには常にローグがいた。二人の友情関係は終生まで続いていたのだった・・







 男と男の友情を描く映画って汗臭いのが多かったり、どこかホモセクシャルのようなシーンがあったりするのが多かったりするんですよね。でもこの映画は本当にコンパクトな男と男の友情を描いた良い映画だったと思いました。

 ちなみに私、チャーチルって好きなんですよね。なにがって、名前が好きなんですよ。ちなみにこの映画では当時からチャーチルが支えていた、ってような感じになってますがチャーチルとジョージ6世が親密になったのは第二次世界大戦戦時中ですね。チャーチルを過大視した映画、とも語られることがあるようですね。

 では最後に実際のジョージ6世のスピーチでお別れとしましょう。


In this grave hour, perhaps the most fateful in our history, I send to every household of my peoples, both at home and overseas, this message, spoken with the same depth of feeling for each one of you as if I were able to cross your threshold and speak to you myself.

For the second time in the lives of most of us, we are at war.

Over and over again, we have tried to find a peaceful way out of the differences between ourselves and those who are now our enemies; but it has been in vain.

We have been forced into a conflict, for we are called, with our allies, to meet the challenge of a principle which, if it were to prevail, would be fatal to any civilized order in the world.

It is a principle which permits a state, in the selfish pursuit of power, to disregard its treaties and its solemn pledges, which sanctions the use of force or threat of force against the sovereignty and independence of other states.

Such a principle, stripped of all disguise, is surely the mere primitive doctrine that might is right, and if this principle were established through the world, the freedom of our own country and of the whole British Commonwealth of nations would be in danger.

But far more than this, the peoples of the world would be kept in bondage of fear, and all hopes of settled peace and of the security, of justice and liberty, among nations, would be ended.

This is the ultimate issue which confronts us. For the sake of all that we ourselves hold dear, and of the world order and peace, it is unthinkable that we should refuse to meet the challenge.

It is to this high purpose that I now call my people at home, and my peoples across the seas, who will make our cause their own.

I ask them to stand calm and firm and united in this time of trial.

The task will be hard. There may be dark days ahead, and war can no longer be confined to the battlefield, but we can only do the right as we see the right, and reverently commit our cause to God. If one and all we keep resolutely faithful to it, ready for whatever service or sacrifice it may demand, then with God's help, we shall prevail.

May He bless and keep us all.



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コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ 他

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