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SF映画ですね。っていうか原作の物語自体がSFですよね。


『涼宮ハルヒの消失』 (2010年・日)
涼宮ハルヒの消失
スタッフ
監督:石原立也(総監督)、武本康弘(監督)
脚本:志茂文彦
原作:谷川流「涼宮ハルヒの消失」
音楽:神前暁、高田龍一、帆足圭吾、石濱翔、エリック・サティ
主題歌:茅原実里 「優しい忘却」
撮影:中上竜太
編集:重村建吾
製作会社:SOS団(製作委員会方式)、角川書店、角川映画、京都アニメーション、クロックワークス、ランティス
配給:角川書店、クロックワークス(配給協力)
キャスト
キョン:杉田智和
涼宮ハルヒ:平野綾
長門有希:茅原実里
朝比奈みくる:後藤邑子
古泉一樹:小野大輔
谷口:白石稔
国木田:松元恵
鶴屋さん:松岡由貴
朝倉涼子:桑谷夏子


 石原立也、武本康弘監督作品「涼宮ハルヒの消失」

 原作は谷川流「涼宮ハルヒの消失」。涼宮ハルヒシリーズはライトノベルの人気作品でシリーズ化しています。一番最初の作品は「涼宮ハルヒの憂鬱」だそうで、TVでアニメ化もしていたんですが、私は観ていません。しかし観た方がこの映画をより面白く観れそうでしたね。

 この映画はハルヒ、というより長門とキョンの映画といえるでしょう。物語的にはこの二人のストーリーが中心に描かれています。

 私はこの映画のストーリーも楽しめたのですが、脚本に感心し、キョンのあの語り口を聴いてて私は安部公房が著作した「赤い繭」を思い出しました。そして何より登場人物の細かな動きとアニメーションの綺麗さ、そして技術、更に時々かかるクラシック音楽などがこの映画をスタッフがいかに丁寧に作ったか、を物語っているでしょう。

 ジブリを除外した日本のアニメーション映画の中ではトップに十分、君臨できるであろう映画といえます。


【あらすじ】

 クリスマスイブを控えたキョンは所属している部活・SOS団の団長であるクラスメイト・涼宮ハルヒに振り回されてる日常を送っていた。しかし12月18日、クラスから涼宮ハルヒの存在と知人たちから涼宮ハルヒの記憶そのものが消滅してしまった。周囲に取り残されたキョンは元の世界に戻る方法を探し、かつてSOS団の部室があった場所へ向かう・・・


※かかっている曲はクラシック曲のジムノペディ 第1番です。有名な曲ですよね

♪冒険でしょでしょ? 平野綾












【以下全文ネタバレ注意】












↓四行後にネタバレ文あり




12月16日

 冬休みを間近に控えたこの物語の主人公、キョン(杉田智和)。キョンは県立北高校に通いSOS団という部活に所属していた。

 SOS団の団長は涼宮ハルヒ(平野綾)。彼女はこの世界を左右される〝神様〟のようなものだった。彼女は憂鬱になると閉鎖空間、というものを作ってしまうのだ。昔はよく憂鬱になっていたが、最近はSOS団やキョンとの接触に楽しみを感じ、最近では引き起こすことは少なかったが。

 他のメンバーには、そんな涼宮ハルヒを〝機関〟というところから監視命令されていた古泉一樹(小野大輔)、未来人としてハルヒの監視をしにきた未来からやってきたドジっ子、朝比奈みくる(後藤邑子)、そして情報統合思念体によって作られた宇宙人である長門(茅原実里)らが居た。

12月17日

 風が強い日。クリスマスパーティをSOS団部室で過ごすことになったSOS団の面々。彼らはハルヒ特製鍋パーティでクリスマスを過ごすことになってしまう。

 そのことを友人の谷口(白石稔)に話すキョンだったが、谷口はなんと別の学校のクリスマスには女子とデートして過ごすのだ!と言いだす始末だった。

12月18日

 翌日、普通通りに妹(あおきさやか)に起こされて登校するキョンは谷口と遭遇。しかし谷口は風邪を引いて具合悪そうだった。しかもデートなんていく、なんて言ったこと無いといいだす。キョンはその時は谷口が振られてショックなだけだ、と思っただけだった。

 教室では風邪が流行して何人かの生徒が休んでいた。谷口も保健室に行き相対する。キョンにはその兆候など全く見えなかったが、昼休みに一緒に食事した友達の国木田(松元恵)によれば、一週間以上まえから兆候はあった、と話す。話が噛み合ってない。

 やがて教室に居るはずのない女性が入室してきた。朝倉涼子(桑谷夏子)だった。朝倉はキョンの後ろの席に座る。本来後ろの席は涼宮ハルヒのハズだ!

 問い詰めるキョンだったがなぜか国木田や他のクラスメイトまでキョンの後ろの席は前から朝倉だ、と話す。クラス名簿を見ても涼宮ハルヒの名前がない。ハルヒの存在と記憶自体がクラスメイトから消失してしまっていたのだ。

 事態の異常さに気付いたキョンは同じSOS団の古泉に相談しに行くが古泉のクラス、1年9組が丸ごと消滅してしまっていた。また、朝比奈みくるも問い詰めるが、彼女もキョンのことを知らないと言い怯えてしまう。

 放課後、最後の砦であるSOS団の部室に向かうキョン。その部室はSOS団の部室になる前、内装は文芸部の部室に戻ってしまい、そこには一人長門がポツンと座っていた。

 キョンは長門に「俺のこと知ってるか?」と訊ね長門は知っている、と答える。しかしその長門は問い詰められてビクビクする様子を見せる。明らかにあの感情の変化が分かりにくい長門の様子ではない。やはり長門もキョンの知っている長門ではなく、普通の文学少女になってしまっていた。

 キョンは長門に激しく問い詰めたことを謝ってから文芸部室をしばらくキョロキョロする。特に、キョンの知っている文芸部室にはPCなどなかったので、PCは念入りにチェックする。長門のメッセージなどは無いだろうか・・しかしそれらしき物は見つからなかった。キョンはビクビクする長門から入部届を貰ってその日は帰ったのだった。

12月19日

 翌日、キョンは誰がこんな異常な事態を引き起こしたのか考える。そして該当者はただ一人。涼宮ハルヒだ。

 こっちの世界ではすることもないキョンは放課後、再び文芸部の部室を訪れる。そしてキョンは部室の本棚から一冊の本を見つける。『ハイペリオン』(ダン・シモンズ著)は前に長門から借りた本だった。キョンはその本に挟まれたしおりを見つける。しおりには〝期限は三日後。それまでに鍵を見つけろ〟との内容だった。

 キョンは長門に感謝しつつ鍵とはなんなのか、と考える。その後、キョンは部室で寝てしまい起きた頃には日は暮れていた。しかし、それでも長門はキョンが起きるのを待っててくれた。

 キョンは長門と共に下校。長門はキョンに自分の家に寄らないか、と恥ずかしながら誘ってくる。

 キョンは長門の家に寄り、長門がキョンのことを知っている、と話した理由をたずねる。長門は前に図書館で図書カードを作る方法が分からず、館員も忙しそうにしていたので困ったところをキョンに助けられカードを作ってくれた、という。キョンは確かに長門のカードを作ったが当時の状況はキョンの知っているものとは異なっていた。

 やがて長門の家に朝倉涼子が鍋を持ってやってきた。キョンは自分の知っている朝倉は自分を刺そうとした女で、その後長門に消滅させられ表向きには転校したことになっているハズだった。しかしこっちの朝倉は長門ととても仲良くしていたのだ。

 キョンは居づらくなり、帰ろうとするが長門に止められキョンは鍋を一緒に食べていった。

12月20日

 期限は今日。つまり最終日だった。

 キョンは復帰した谷口、国木田と話していた。国木田がこの前、キョンがハルヒはどこだ!と叫んでいた状況を話すと谷口は「ハルヒって、涼宮ハルヒのことか」と言う。何気ない一言で思わずキョンは聞き流しそうになったがたその言葉を拾い谷口を問い詰める。

 谷口は昔、中学校が同じで今は光陽園学院という進学校に涼宮ハルヒは通学している、と話す。キョンはそのことを聞いて早退しすぐさま光陽園学院に向かう。

 しかしまだ授業中のようでキョンは校門の前で待ち伏せする。やがて下校してくる涼宮ハルヒと古泉一樹まで一緒に校門から出てきた。

 キョンは勇気を振り絞ってハルヒに話しかける。ハルヒはキョンなど知らない、としてしつこく問い詰めるキョンを撃退しようとする。しかしキョンは諦めるわけには、と「中学1年生のころ、七夕のジョン・スミスという男に会っただろ!あの男は俺だ!」と話す(この七夕事件はTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』を観なければ詳しくは分からない)。

 ハルヒはキョンがジョン・スミスであることを知り驚く。そしてキョンの話を喫茶店で古泉と共に聞くことにしたのだった。

 喫茶店でジョン・スミスの話や自分がいま変化した世界に取り残されている、という状況を話す。ハルヒによればジョン・スミスは一度、七夕の夜に一度はジョン・スミスに手伝ってもらい(実際は『憂鬱』でタイム・リープしたキョンがジョン・スミスと名乗っていた)、その後でもう一度、ジョン・スミスの声を聞いたという(こちらはキョンはまだ知らなかったこと)。

 古泉は話をまとめる。〝キョンだけが今までの世界から改変してしまった世界に取り残されたのか〟あるいは〝キョンが別のパラレルワールドに漂流してしまったのか〟。ハルヒはキョンの話したSOS団なるものに食いつき、とりあえず北高へ向かうことを決める。

 北高にキョンの体操服で潜り込んだハルヒと古泉。ハルヒは強引に朝比奈みくるを連れて文芸部の部室へ引きずり込む。部室では長門が待っていた。

 これでSOS団のメンバーは全員そろった。すると、あの異彩を放っていた部室のPCが勝手に起動。キョンはPCをいじってやがて長門からのメッセージを観る。

 「このメッセージを観てるころ、そちらの私は私とは違っているだろう。あなたが戻る方法は一つあるが、それが成功する保証も失敗してそちらへ戻る保証もできないし一回しかできない。それでもその方法を試すか?Ready?」

 キョンは入部届を長門に返してからEnterキーを押し、タイムリープが起こる。

??日

 キョンはしばらく意識を失ってから目が覚める。そこは文芸部室。キョンは近くのコンビニにより現在の時期を確かめる。

 7月7日

 それはハルヒが中学1年のころの七夕。つまりジョン・スミスが現れた日だった。キョンはかつて七夕にタイム・リープした時に出会った、朝比奈みくるの大人バージョンに会いに行く(ここから先の部分を理解するには先にTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』を観る、もしくは原作小説のシリーズを読むことを強く推奨する)

 その場所にはその当時のキョンと朝比奈みくる大人バージョンが会話をしていた。キョンはそれを覗いて、会話が終わって当時のキョンから離れた後、朝比奈みくる大人バージョンに問い詰める。大人バージョンのみくるは、状況を理解しており「あなたは世界の巨大な改変に取り残されてしまったのだ」と話す。

 そしてキョンはみくる大人バージョンと共に長門に協力を仰ぎに行く。キョンは当時の長門に状況を全て話し、世界改変をさせた犯人はいったい誰なのか、どうすればもとに戻れるか、などを聞く。長門はそれに答え、キョンは世界改変の犯人の正体を聞き動揺をする。

 長門は「その犯人が世界改変をした直前の時間帯にタイム・リープし、犯人が世界改変を行った後に、それを修正する薬を催眠銃型の拳銃で犯人に打ちこめばいい」と指示をする。キョンは長門にタイム・リープを正常に行えるようなバリアを与えられてから朝比奈みくる大人バージョンと共に世界改変直前の時間帯へタイム・リープする。

12月17~18日

 タイム・リープした後、キョンと朝比奈みくる大人バージョンは犯人が世界改変をする地点へ先回りする。

 やがてその地点へ一人の女性がやってくる。長門だった。

 長門は強い風を利用して世界改変を行ってしまった。キョンはその後、長門に薬を打ちこむ前に彼女と会話する。なぜ、もっと早く相談してくれなかったのだ、と。

 先ほどの長門によれば、今の長門は原因不明のバグを引き起こして世界改変を望んでしまったのだ。しかしキョンにはそのバグの正体が分かっていた。SOS団と楽しく過ごすうちに長門には感情が芽生えはじめていたのだ。しかし長門はそんな風に情報統合思念体によってつくられてない。つまりバグだ。

 長門は他のみんなと一緒にワイワイ過ごしたい。普通の少女になりたい、そんな思いがこの世界改変を引き起こしてしまったのではないだろうか。

 キョンも自分を問い詰めていた。自分は世界改変によって平和で静かな日常を取り戻した。今までは涼宮ハルヒのような非日常に巻き込まれて、ずっと振り回されていた。迷惑にしていた。しかしなぜ元の世界に戻りたがったのか、涼宮ハルヒに会いたい、と強く願ったのか。それは自分がその非日常を楽しんでいたのだ、と気付く。そして自分もいつまでも「傍観者」でなく「当事者」になるのだ、と思ったのだ。

 そして世界改変によってビクビクする長門に薬を打ちこもうとする。しかしそれを突如の乱入者によって妨害された。朝倉涼子だった。

 朝倉は撃とうとしたキョンの腹部を後ろから刺す。朝倉は狂気的に笑い「だって長門が望んだことだもの!」と話す。しかしキョンには分かっていた。朝倉はただ世界改変によって狂っただけで長門の望んだことではない、と。

 意識がなくなってくる。朝倉は最後の止めを刺そうとするがそれを何者かによって止められる。そして朝倉は消滅し代わりに「助けられなくて悪いな。だが俺も痛かったさ。まああとは俺たちに任せて今はぐっすり休みな」と言う自分に似た声が聞こえて意識がなくなった。

12月21日ごろ

 気付いた時には病院のベッドだった。そこには古泉がおり、階段から転落して3日も寝込んでいた、と話す。キョンの腹部には傷が無い。長門が治療したのだ。階段からキョンが落ちた時にキョンの後ろでスカートがひらりと見えた、とハルヒは話す。キョンは長門がうまく合わせたのだろう、と確信する。

 やがて病室にずっと寝泊りしていたハルヒ、そして病室に見舞いに来てキョンが起きて泣き出したみくるに心配かけてすまなかった、と素直にキョンは謝るのだった。

 夜。病院の屋上でキョンはやってきた長門に「3年前から自分が世界改変を行うことを知っていたんだ。だったらなぜ、俺に相談してくれなかった」と聞く。長門は「私にバグが起きている以上、私はそのことを隠すだろう」と話してから情報統合思念体が現在、自分の処理を検討していることを話す。

 キョンはそれを聞き「じゃあ親玉にクソッタレと言ってやれ。もし俺たちの仲間の長門を処理なんかしやがったら俺はハルヒを焚き付けてお前たちから何をしてでも長門を取り返してやる!、そう親玉に伝えてやれ」と言う。長門はそれを情報統合思念体に伝える。

 雪が降ってくる。キョンは「ユキ・・・」と呟きダウンコートを長門に着せてやるのだった。

12月25日

 キョンは終業式を終えていつも通り、SOS団の部室へ向かう。ハルヒの用意したのであろう鍋を食べるために・・

♪優しい忘却 茅原実里






 雪のシーンはアニメオリジナルだそうです。本当は原作なら病室らしいです。私は雪のシーンがオリジナルであることを知り、やはりアニメ製作スタッフの本気で作った作品なのだ、と改めて感じましたね。うまい演出に変えてしまったんですねえ・・

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