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3人に善意を渡しましょう。そしてその3人にまた、善意を他の人に渡してもらいましょう。


『ペイ・フォワード 』 (2000年・米)
ペイ・フォワード
スタッフ
監督:ミミ・レダー
脚本:レスリー・ディクソン
原作:キャサリン・ライアン・ハイド「ペイ・フォワード」
製作:ピーター・エイブラムス、ロバート・L・レヴィ、スティーヴン・ルーサー
製作総指揮:メアリー・マクラグレン、ジョナサン・トレイスマン
音楽:トーマス・ニューマン
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
編集:デイビッド・ローゼンブルーム
配給:ワーナー・ブラザーズ
キャスト
トレバー・マッキニー:ハーレイ・ジョエル・オスメント(進藤一宏)
ユージーン・シモネット:ケヴィン・スペイシー(田原アルノ)
アーリーン・マッキニー:ヘレン・ハント(小林優子)
クリス・チャンドラー:ジェイ・モーア(横堀悦夫)
ジェリー:ジェームズ・カヴィーセル(てらそままさき)
グレイス:アンジー・ディキンソン(斉藤昌)
リッキー・マッキニー:ジョン・ヴォン・ジョヴィ(宮本充)
アダム:マーク・ドナト


 ミミ・レダー監督作品「ペイ・フォワード 可能の王国」。原題タイトルは「Pay It Forward

 この映画、私は今日まで知りませんでした。しかし千歳飴さんという方からこの映画を観てほしい、とツイッターで教わり観賞してみました。私はこの映画を観て本当に良かったと思っています。まずは千歳飴さん、ありがとうございました。

 ペイ・フォワードとは「善意を次へ渡す」という意味合いのようです。確かにこの映画はその通りでした。ほんの少しの勇気を出して次へ渡す、簡単そうに聞こえますが難しいんです。

 ミミ・レダー監督なんですが調べてみるとあの「ディープ・インパクト」(1998)の監督さんだったんですね!全然知りませんでした。

 実は恥ずかしながらキャスト陣のメンバーは全然知らない人ばかりだったんです。ケヴィン・スペイシーは名前を聞いたことある程度でした。主役のハーレイ・ジョエル・オスメントは子役タレントとして有名だったそうです。私が観た限りではまだ肌がツヤツヤしていい子役でした。しかし後にまあスキャンダルを起こしてるんです・・アメリカの子役ってスキャンダルに縁がありすぎる気がします。


【あらすじ】

 中学1年生に進級したトレバーは新しい社会科の教師であるユージーンの世界のために君は何ができるか、を課題とする。考えたトレバーは3人の人に善いことをして、恩返しを求めずその3人の人たちが違う3人にまた、善いことをして世界を善い世界に変えていく、ということを思いつき・・・















【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 ロサンゼルス。車に自分の愛車を激突され困っていた記者のクリス・チャンドラー(ジェイ・モーア)は見知らぬ老紳士からジャガーの車とキーを渡された。

 こちらはラスベガス。中学1年生になったトレバー・マッキニー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の担任は社会科教師のユージーン・シモネット(ケヴィン・スペイシー)となっていた。

 顔面の火傷の跡が残っていたシモネット先生。彼は最初の授業で「君たちは世界に何を期待されている?」と問い「君たち自身の手でこのクソッタレな世界を変えようと思ったら何をするか」を課題として生徒たちに問い質した。

 トレバーは考え、ホームレスの一人で全く面識がないジェリー(ジェームズ・カヴィーゼル)を家に招く。彼に母アーリーン・マッキニー(ヘレン・ハント)が自分のために用意した夜ごはんを分けてあげた。

 アーリーンは昼はカジノで働き夜はコンパニオンとして働いていた。そして彼女はアルコール中毒だった。息子との約束で克服はしようとしているんだが、なかなか止められずにいた。

 一方のロサンゼルスでクリスは老紳士が娘を今は留置所に捕まっている囚人に助けられた。その囚人が3人に善い行いを渡してほしい、と言っていたことを知り囚人に会いに行く。囚人はラスベガスに居た時にホームレスの婆さんに助けられ3人に善い行いを回してほしい、ということを頼まれたことを話す。

 翌朝、アーリーンは自分の家に全く知らないジェリーが泊まっていたのに気づきすぐに彼を追い払う。

 学校に登校したトレバーは自分の考えを発表する。それは3人の人たちに善意の行いをしてあげて、その3人がまた3人に善意を行う、それをどんどん広げていけば世界は良くなる!という考えだった。

 シモネット先生はトレバーの考えを評価する。一方、トレバーが先生の課題でホームレスのジェリーを助けたんだ、ということを聞きだしたアーリーンはシモネットを問い詰める。しかし難しい言葉ばかり使うシモネットにのらくらりとアーリーンは交わされてしまう。

 アーリーンは家に帰ってからすると車のガレージで誰かの気配を感じる。銃を構えるとジェリーが出てきた。ジェリーはガレージでずっと故障したまま使えなかった軽トラックを誰に言われたでもなく直していた。

 ジェリーはトレバーが言っていた3人へ恩を返す、という話をする。そしてジェリーは自分が麻薬中毒者でホームレスになった。今度、失敗すれば自分は死ぬだろう、と話し修理業者として真面目に働くことを話す。アーリーンはそれを聞き銃を置いてジェリーにコーヒーをごちそうするのだった。

 次の日、トレバーはジェリーが泊まっているモーテルの部屋に行くがジェリーは再び麻薬に染まってしまい、仲間たちによって追い返されてしまう。ジェリーを助けるのは失敗してしまった。

 次、トレバーが善い行いをしようとする相手。それはシモネット先生だった。トレバーは母アーリーンが書いた手紙のように装いシモネットに家に来てほしい、という手紙を渡す。

 シモネットは指定通りに家を訪れアーリーンに会いに来る。シモネットはこの前の非礼を詫びた後、アーリーンにあなたを呼んでない、という事を言われトレバーに謀られたことを知る。

 アーリーンは食卓のロウソクにトレバーによって火をつけられていることを知り、とりあえずシモネットと夕食をする。その後、シモネットは帰って行き、アーリーンはトレバーに「こんなことをしたって先生も私も好きになったりはしないわ」と話すのだった。

 そのうちにトレバーとアーリーンは口論になる。トレバーが詰め寄らなかったアーリーンを責め、ついにはアーリーンが隠れて酒を飲んでいることを問い詰め、母親失格だ!とまで言ってしまう。アーリーンはトレバーをビンタしてしまい部屋から去って再び酒を飲もうとしたが、すぐに酒を吐きだす。飲んではいけない、という意志の下だった。

 その後、トレバーの部屋に謝りに行こうとしたが部屋にはトレバーがいない。家出してしまっていた。

 アーリーンは警察に電話するが取り合ってくれない。そこでシモネットに電話をし、車に乗せてもらうことにした。

 シモネットはアーリーンからアルコール中毒という話を聞かされるが「でも克服しようとしている」と慰めの言葉を述べる。

 シモネットはもしかしたら、とバス停留所へ車を停め探す。トレバーはバス停留所でバスを待っており、誘拐しようとしていた男に声をかけられていた。シモネットはその男をトイレに連れ込み殴り倒してから親子を見守る。

 アーリーンはトレバーに自分がアルコール中毒であることと、先ほどは飲もうとしたが飲まなかったこと、そしてトレバーをぶったことを死ぬまで後悔する、と話し謝る。トレバーはアーリーンに抱き着き親子は仲直りした。

 シモネットは車を運転しアーリーンとトレバーを家まで送る。アーリーンは去ろうとするシモネットにいつでも家に来てほしい、と話したのだった。

 数日後、シモネットはアーリーンが昼に勤めるカジノを訪れ夕食を一緒にいかがかな?と誘う。アーリーンはそれを承諾する。

 しかしアーリーンは残業が長引いて遅れてしまった。アーリーンはトレバーが気をきかせて待たせていたタクシーに乗り込み、帰ろうとしていたシモネットを呼び止め夕食を共にする。

 アーリーンはその後、シモネットと何度もディナーを共にする。しかしそれ以上の進展はなかなか無く、アーリーンは焦れていた。

 ある日、夕食を終えたアーリーンはシモネットに家に寄って泊まってほしい、と言う。しかしシモネットは拒絶する。君を好きだが自分には抱けない、と言ってキスだけして家に帰って行った。

 アーリーンは頭に来てシモネットの家に行き、問い詰める。シモネットはそれでも拒絶しアーリーンは諦めて帰って行った。

 4日ほど後、トレバーは登校中に友達のアダム(マーク・ドナト)が不良にいじめられているのを助けようとするが怖くて手を出せなかった。

 3人に善い行いをする、というのを失敗したトレバーは落ち込んで授業に出なかった。シモネットはトレバーに何があったかを聞く。

 トレバーはシモネットが母アーリーンと4日も会ってないこと、トレバーを助けられなかったことを話す。シモネットはできないこともある、と言いアーリーンに会うのも出来ないと話す。トレバーは実の父親リッキー(ジョン・ヴォン・ジョヴィ)がアーリーンに暴力をふるう事を話し、アーリーンの側に居てほしい、と話す。

 トレバーの話を聞いたシモネットはアーリーンの下を訪れ、ついに一夜を共にする。



 翌朝、トレバーはシモネットが家にいることを知り、自分の作戦が成功したことを知る。

 3人に善い行いを渡す、の起源が気になったクリス・チャンドラーはラスベガスへやってくる。

 一方、再び薬物中毒になっていたジェリーは橋を渡っていた時に一人の自殺しようとしていた女性を見つける。ジェリーは一目散にその女性を説得する。女性は一向に飛び降りようとするのを止めようとしなかったが、ジェリーは「さっきまで麻薬のことしか考えてなかったのにあなたを見た途端、それを忘れました。私は3人に善い行いを渡さないといけません。どうか私のために自殺を止めて善い行いをさせてください」と言う。女性は泣きながら自殺を止めるのだった。

 アーリーン、シモネット、トレバーは家で楽しく過ごしていた。そこへ実の父親リッキーが帰ってきてしまった。シモネットは寂しそうに家を退散する。リッキーはもう酒をやめて真面目に暮らす、と話しアーリーンはそれを信用してしまう。

 その後、アーリーンはシモネットに謝りに行き、リッキーが更生しようとしていることを話す。しかしシモネットはトレバーがいかにリッキーがアーリーンに暴力をふるっているのを見てビクビク怯えているか!と叫び、やがて自分の父親の事を話す。母親に暴力を振るう父親に嫌気が差したシモネットは一度、家出をしてから帰ってきて父親を叱咤し母親を連れて出て行こうとした。

 しかしシモネットは父親に傷つけられ、ガソリンを撒かれて火をつけられたことを話す。そしてシモネットは未だに火傷の痕が残っているのだ。

 アーリーンはその話を聞いて涙する。シモネットは同情などいらない、と話しアーリーンの話をマトモに聞かず家に帰って行った。

 翌日、やはりリッキーは酒を飲みアーリーンやトレバーに暴力を振るおうとした。アーリーンはリッキーを家から出ていくように言い、「選択ミスしちゃったわね」と涙を浮かべてトレバーに言った。

 トレバーは学校に登校してからアーリーンが後悔しているから仲直りしてほしい、とシモネットに言うがシモネットはそれはできないんだ、と話す。トレバーは臆病者だ、とシモネットを罵り教室を出ていく。

 クリス・チャンドラーは逃げていた囚人を助けたホームレスの老婆に会う。老婆グレイス(アンジー・ディキンソン)は酒と交換で話しだす。

 久しぶりにグレイスに実の娘アーリーンが会いに来た。アーリーンは母グレイスに酷い目に遭わされたが、それでも彼女を許す、とグレイスを許したのだ。そしてアーリーンは3人に善い行いをする話をはじめたのだ。クリスはグレイスの娘アーリーンの存在を知る。

 トレバーの誕生日パーティが開かれアーリーンやアーリーンに許されたグレイスらが一緒にパーティをしていた。そこへ記者クリスが訪れ3人に善い行いをする運動のことを質問する。アーリーンは息子トレバーが先に始めたことだ、と話しトレバーはクリスに学校の教室でインタビュー映像を撮影される。

 息子を見守るアーリーン。そこへシモネットもやってくる。気まずいアーリーンとシモネット。やがてトレバーが話し始める。

 トレバーは「困難だから本物なんだ。勇気を出しさえすればできるんだ。でも中にはとても臆病な人達もいる。変化が怖いんだ。本当は世界は・・思ったほど・・クソじゃない。だけど日々の暮らしに慣れきった人たちは良くない事もなかなか変えられない。だから諦める。でも諦めたら、それは負けなんだ。すごく難しいことなんだ。もっと周りの人が、どういう状況か、よく見る努力をしなきゃ。守ってあげるために心の声を聞くんだ。直してあげるチャンスだ。自転車とかじゃなく・・・人を立ち直らせる」とインタビューで答える。

 トレバーの言葉を聞いたシモネットはアーリーンと和解し本当の愛し合える関係に戻ったのだ。

 一方、トレバーはアダムが再び不良にいじめられているのを見て不良に飛びかかる。不良は思わず脅し用のナイフを手に取りトレバーはそれが刺さって倒れてしまう。

 病院に搬送されたトレバーは息を引き取ってしまう。シモネットとアーリーンは家に帰りテレビでトレバーのインタビュー映像を見つめていた。

 シモネットは何気なく外を見つめる。そしてすぐにアーリーンを連れて玄関を出る。

 そこには大勢の人々がロウソクを手に取りトレバーに献花をしていた。多くの人々がトレバーの夢物語かと思われた〝ペイ・フォワード〟に影響を受けていたのだった・・・

♪Calling All Angels Jane Siberry












 この映画は本当に評価が分かれますね。ラストシーンが後味悪い、かラストシーンがあったからこそ感動できたか。私はラストシーンに納得がいきません。しかし、このラストシーンだったからこそ感動した、というのも事実です。

 3人に善い行いをする⇒希望。それが広がる⇒希望。この映画はハッピーエンドで終われば希望の映画で終わった〝いい映画〟でした。私はその映画でもよかったと思います。

 しかし最後の方でトレバーの死を挟むことでただの希望の映画で終わらず、トレバーが負けずの聖人のような子どもではなかった、という現実がそこに挟まれていました。確かに後味悪いですがラストシーンに影響します。

 ラストシーンでトレバーが死しても訴えた〝ペイ・フォワード〟に多くの人が影響され献花シーンがありました。ここで私は感動しました。トレバーの運動が実を結んだのだ、と。しかし仮にトレバーが死ななかったらあのペイ・フォワードは本当に夢物語で終わらなかったでしょうか・・と考えます。トレバーが死んだからこそ多くの人々が影響されたのも事実ではないでしょうか。

 そのラストも一種の希望ですよね。私はラストでなにもトレバーは死ななくても、とは思い納得がいきません。しかしラストでトレバーが死んだからこそ、私は感動し涙したというのも事実です。だから私にとっては複雑な映画ですねえ。トレバーの死によってこの映画の意味が輝いた、ともいえると思うんです。

 あとペイ・フォワード運動ですよね。とても革新的なアイデアですよね。私もそれは全く思いつくことができません。この考え方は素晴らしいアイデアです。私も感化されて3人に善い行いをしてみたい、と思ったほどです。

この映画は全体的に神秘的に感じました。恐らくサウンドトラックの効果でしょう。


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