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生活のかかった釣りバカ日誌。


『老人と海』 (1958年・米)
老人と海
スタッフ
監督:ジョン・スタージェス
脚本:ピーター・ヴィアテル
原作:アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」
製作:リーランド・ヘイワード
音楽:ディミトリ・ティオムキン
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ、フロイド・クロスビー、トム・タットウィラー
水中撮影:ラマー・ボーレン
編集:アーサー・P・シュミット、フォーマー・ブラングステッド
配給:ワーナー・ブラザーズ
キャスト
老人:スペンサー・トレイシー
少年:フェリペ・パゾス
カフェの主人マーティン:ハリー・ビレヴァー
ナレーション:スペンサー・トレイシー


 ジョン・スタージェス監督作品「老人と海」。原題タイトルは「The Old Man and the Sea

 悲壮漂う映画でした。映画の半分以上は海の上が舞台でほとんどのセリフが老人とナレーションによるものでした。はっきり言うとドキュメンタリー調で人によっては退屈で眠くなる映画だと思います。私は大丈夫でしたが。

 しかしこの映画、私はストーリーよりこの映画で出てくるアフリカの海岸やライオン、港町の情景、海の上にうかぶ夕雲や海に映る太陽の光。こういった映画の情景が素晴らしく綺麗であると思いました。この映画一つ観ただけで外国の海に私自身が浮かんだような気がします。

 原作のヘミングウェイは「誰がために鐘は鳴る」などの作者でもあります。この「老人と海」は1954年にヘミングウェイがノーベル文学賞をとる大きな要因となった映画です。しかし彼自身はこの後に二度の飛行機事故に遭い生存しましたが後遺症に悩まされ61年にライフル自殺してしまいます。勿体ない、としか言いようがないですね。

 ジョン・スタージェス監督は「OK牧場の決斗」(1957)、「荒野の七人」(1960)、「大脱走」(1963)などの監督だそうです。西部劇やアクション映画がお得意だったようですね。そんな監督がなぜ、この映画のメガホンをとったのか疑問ですが。まあもともとはフレッド・ジンネマン監督だったようですが彼が降板したようです。ちなみにジンネマン監督もアクションや西部劇が得意な監督さんなんですが。


【あらすじ】

 小さな小屋に住む漁師の老人は一人で小舟に乗り漁をしていた。近頃は歳のせいもあってかなかなか魚が獲れずにいた。ある日、再び漁に出た老人は巨大なカジキが食いついたのを見て、他の魚は気にせずその魚をとにかく獲ろうとする。巨大なカジキは小舟を引っ張る勢い。果たして老人はカジキに勝つことが出来るのだろうか・・・














【以下全文ネタバレ注意】













↓四行後にネタバレ文あり




 キューバ・コヒマル。ここに一人の一本釣りの老人漁師(スペンサー・トレイシー)が小屋に暮らしていた。妻に先立たれ、白髪にしわの顔立ち、しかし恰幅はある男だ。

 老人はある少年(フェリペ・パゾス)に漁を教え、彼を舟に乗せて一本釣りの大型魚を釣っていたこともある。しかし老人は年老いて、少年の父親は彼を別の舟に乗せてしまった。しかし少年は老人を尊敬し陸地ではいつも彼にべったりしている。

 しかし老人は最近は一人で海に出ているがまったく釣れずに困っていた。マーティン(ハリー・ビレヴァー)のカフェで飲むビールですら少年に奢ってもらう始末。他の若い釣り人からは嘲笑される。昔は侮辱に感じたが今は何とも思わない。

 その日の夜、ぐっすり眠る老人は幼い頃に居たアフリカの情景を思い出す。海岸、漁をする民族、戯れるライオンたち。

 翌朝、いつものように陽が昇る前に沖合に漁に出た老人。陽が昇ったころ、突如として針に反応が。これはいつになく大きい獲物だ。

 獲物はどんどん遠ざかり、舟ごと引っ張られていく。針が刺さっているハズなのに全く弱らないこの大きな魚。老人はその魚をとることに執着心を燃やし、他の針に引っかかった魚に目もくれずその糸を切ってしまう。

 大きな魚は夜になっても浮かび上がってこない。老人はあの少年がいたら、としみじみと思いつつ綱から手を離さない。そのあまりの力に老人も手を痛め傷ついてしまう。

 一睡もせず、夜が明けようとしたころにその獲物がついに海面から姿を見せる。老人が生きてきたこれまでの人生でも観たことのないような大きなカジキだった。老人は興奮する。

 陽がのぼった後は雨が降り出していた。老人は自分の手を傷ついた左手を見てカサブランカでの思い出を思い出す。

 腕相撲のチャンピオンだった黒人のマッチョマンと腕相撲をした際に何時間もかけ接戦の末についに黒人に勝利した想い出。それを思い出し老人は奮起する。

 日没、また夜が明けてあまりの疲労と眠たさにうとうととする老人。しかし綱が動いて老人は目を覚ます。あのカジキが海面をバタバタと暴れ回りだしたのだ!

 ここで逃がすわけにはいかない。老人はひたすらカジキ、そして睡魔や疲労感と戦う。

 陽が昇りついに老人はカジキをモリで仕留めたのだ。老人はカジキに友情すら感じていた。カジキを仕留めるのに三回の太陽が昇るのを見かけたからだ。

 しかし帰り道。遠いところまで流された老人の小舟。カジキが突かれたところから流れる血によってサメが集まってきてしまった。

 老人はモリでサメを突き、退治する。しかしサメにカジキの一部を食われてしまい、カジキが出血する。その血の臭いに他のサメも寄ってくることを避けられなかった。

 先ほど退治したサメにモリを持ってかれた老人はオールにナイフをくっつけて寄ってくる他のサメを撃退する。しかしナイフの刃も折れモールで叩くことでしか戦えない。

 第一波を撃退するが第二波もやってきてカジキはほとんどの肉を食われてしまう。さすがの老人もショックを隠せなかった。夜になって風に流れて港町に帰ってきて5回ほど休みながら家に帰宅する。

 朝は風が強く漁ができない。少年は老人の家に行き、手を傷だらけの老人を見て悲しむ。そして少年は食いちぎられたカジキの痕に寄ってきた漁師たちを眺め老人を誇らしく思う。マーティからコーヒーを貰って老人に持っていく。

 少年が次の漁について来る、と言い老人は「ワシは運が無いから一緒に来ちゃだめだ」と断る。

 しかし少年は明るい笑顔で「なら僕が運を持ってくるよ」と励ます。

 老人は再び深い眠りアメリカのライオンの夢を見る。








 この頃からヘミングウェイは現実に絶望していたんでしょうねえ。現実が理想とは相いれない、冷酷な現実に。

 でもやはり最後は希望で終わらせる。若い少年の笑顔と励まし。これ重要ですよね。

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